出版社内容情報
三人悪の同級生の家に棲みついたイタチは霊力を持っていた!? さらに西洋の魔女の血をひく転校生が。ますます好調シリーズ第三弾!三人悪の同級生・カンナの家に棲みついたイタチは霊力を持っていた!? てつしと椎名、リョーチンは「イラズの森」に住まう妖かしの正体を明かしに呪われた地へ。さらに上院小学校には西洋の魔女の血をひき、真っ黒な妖犬を操る転校生が。ますます好調シリーズ第三弾!
第一話 噂の幽霊通り
第二話 森を護るもの
第三話 神隠しの山
第四話 魔女の転校生
SSS 蛍の夜 夏祭りの夜に
香月 日輪[コウヅキ ヒノワ]
著・文・その他
内容説明
フランスから、美少女・流華がやってきた。リョーチンが感じた「黒い炎」から、椎名が彼女は魔女ではないかと推理する。いっぽうてつしは、日本を嫌い、孤立している流華を心配していた。しかし彼女はどこふく風。困った三人悪は地獄堂のおやじに相談するのだが。新キャラ続々登場、三人悪はますます絶好調!
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。『ワルガキ、幽霊にびびる!』(日本児童文学者協会新人賞受賞)で作家デビュー。『妖怪アパートの幽雅な日常1』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。2014年12月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラ
41
児童文学なのに、なんて深いんだ!「神隠しの山」「森を護る者」のどちらも考えさせられた。宗教で戦争が起きたり、争いが起きたりしてるけど、彼らの如く考えられたら、いいのになぁ。てつしの「神様って、何なのかな…」に対して冷ややかに椎名が、「人間のオモチャさ」と返したのには、ハッとさせられたなぁ。将来子供が出来たら読ませたいシリーズの一つ。2015/11/18
よっしー
14
三人悪の不思議な世界が広がった一冊。子どもだからこそ、大人達が目を背ける所にもきちんと向き合うひたむきさ、純粋さがあるのだろうなと。大人になるにつれ、忘れてしまう感覚、思い出させて貰いました。個人的には番外編が一番印象に残りました。その人の為と言いながら自分の意見を押し付け、相手の意見は聞かない。本人にとったら辛い状態ですよね…。自分の仕事でも、相手に理想を押し付けてないかなと振り返るきっかけになりました。2020/05/24
トールパパ
14
てつし達が時々分別臭くなるのに若干違和感があるものの、話そのものは大変面白く、あっという間に読了。特に最後の「蛍の夜 夏祭りの夜に」は親の身として、第1話の「噂の幽霊通り」は老いた親を持つ子として、グッとくるものがあった。(うちの嫁は横井のクソババァとは違うので念の為)(笑) それにしても、亡くなられた香月先生は、余程現代社会やそこに生きる人間に危機感(もっと言えば嫌悪感)を持つていたのだなぁ…2016/02/11
小梅さん。
12
今回もてつたち3人悪は最高だった! たくさん笑って、たくさんうるっとさせてもらった。 いろんなことへの思いとか、お互いへの友情とか。 そして、人間と、人間以外との関わり方についての考え方tか。子供とは思えない(いや、子供だからこそなのか?)純粋で立派な考え方。これは、勉強の出来不出来とは関係ないヒトとしての出来の問題だね。 新しい登場人物も出てきて、先がいよいよ楽しみ。2017/01/27
スプリント
11
新たなキャラクターが登場しますます賑やかに。 続きが気になります。2016/04/16