講談社文庫<br> 言霊(ことだま)たちの反乱

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講談社文庫
言霊(ことだま)たちの反乱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062931700
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『最後のトリック』を上回る超問題作!  犯人は、あなたの「言霊」? 日本推理作家協会賞受賞第一作。『最後のトリック』を上回る超問題作!  犯人は、あなたの「言霊」?

―日本推理作家協会賞受賞第一作―

平和な休日、婚約者が突然怒り狂う。路上では外国人に殴られ、ファミレスでは麻薬取引現場に遭遇。ついには凶悪テロの首謀者として手配される羽目に。原因は全て言葉の聞き間違いと勘違いだった。いにしえの人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか? 驚愕の言葉トリック・ミステリに震えよ!

相手に伝わっている、とばかり思っていたのに、実は伝わっていなかった、理解されていなかった、と残念に感じる経験は珍しいものではない。(中略)
自分の心の中を完全に相手に伝えることは不可能で、それが言葉の限界なのだ。
作者はその限界を本書で衝いている。
(文芸評論家・中辻理夫―解説より)

〔『言霊たちの夜』を改題しました。〕

漢は黙って勘違い
ビバ日本語!
鬼八先生のワープロ
情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群


深水 黎一郎[フカミ レイイチロウ]
著・文・その他

内容説明

平和な休日、婚約者が突然怒り狂う。路上では外国人に殴られ、ファミレスでは麻薬取引現場に遭遇。ついに凶悪テロの首謀者として手配される。原因は全て言葉の聞き間違いと勘違いだった。古の人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか。驚愕の言葉トリック・ミステリに震えよ!

著者等紹介

深水黎一郎[フカミレイイチロウ]
1963年、山形県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院後期博士課程単位取得退学(仏文学専攻)。在学中に仏政府給費留学生としてフランスに留学。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。2010年に第10回本格ミステリ大賞最終候補作に『花窗玻璃 シャガールの黙示』がノミネート。2011年「人間の尊厳と八〇〇メートル」で第64回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

81
★★★★☆日本語は【東洋の神秘】な連作短編4話!とにかく1話目がかなりツボで面白かった🎵アンジャッシュのすれ違いコント好きには間違いなく刺さる言葉の勘違いの連鎖は抱腹絶倒wニュースコントに電話コント、医者コントにファミレスコントなどなど芸人さんまるっとネタに使えそうw3話目のワープロの誤字変換の嵐も下ネタ一本で笑えたwよくまぁここまでw最終話はメッセージ性が強かったかな。でも1話目がお気に入りなので★4!◆収録作①漢は黙って勘違い②ビバ日本語!③鬼八先生のワープロ④情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群2020/09/09

ばりぼー

51
言葉に対する偏愛ぶりが存分に発揮された言霊礼讃連作短編集。冒頭の「漢は黙って勘違い」で、いきなり「外務省のお食事券」を目にした時には、「六枚のとんかつ」のガッツ石松レベルの駄洒落責めに合うのかと冷や汗ものでしたが、中盤からはアンジャッシュのコントのようでまずまず。掉尾をかざる「情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群」などは、明らかに筒井テイストを醸し出していますが、ちょっと生真面目すぎてスラップスティックも不発に終わって残念。ところどころ含み笑いが漏れましたが…。ネタそのものは悪くないと思います。2015/09/20

hanchyan@理解はできないが否定もしない

30
アンジャッシュのコントかよ(笑)。面白かった。ただ、解説で指摘されてる通りそこはかとなく筒井さんぽいが、であればドタバタがもっと振り切れてるくらいの方が自分的には好みで、その点はちょこっと不満かなあ欲を言えば。「エネルギー保存の法則に従うなら、発話(発語)されたことばもバタフライ効果のようにいつかどこかで何かになんらかの作用を及ぼすはずだ」的なことを考えたことがあって、それを「だって。だってホントだもん!証拠は無いけど・・・ホントだもん!」と涙目で言ってるような4話目が良かった。2015/10/27

マッちゃま

29
「日本に生まれてきて…良かったあ〜っ!!」そう小さく囁くように読み終えて感じました(叫ぶどころか囁いてもないんかい)カバーイラストの気持ち悪さに読むのを後回しにしてたトコもあったのですが、けっこう面白かったから早く読めば良かったです。言葉、日本語の複雑さから生まれる勘違いやワープロの変換間違いなど、こりゃ〜日本人じゃなきゃ楽しみにくい内容。バカミスだと一括りにしちゃうとそうなのかもしれませんが、思わず吹き出してしまう場面も多く人前で読むにはオススメできません。休日にケタケタ笑いながら読む本にグッドですよ♪2018/10/01

よしぱん

26
★3 生まれく台詞とは蒼き星の挿話?桑田佳祐の如き言葉遊びを仕掛け倒した、コメディ要素あふれる連作短編集。ちなみに言霊は本編にそこまで関係なかったかなw 同音異義語で、日本語の難しさで、入力誤変換で、テレビの演出過剰語で、各話の事件と人物がドタバタうっすら交錯していく。モノが足り輪友欠く、愛出泡すgoing to重い真下。2020/06/22

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