出版社内容情報
女手ひとつで育ててくれている母さんに親孝行したい。心優しい中学生が一念発起、一人前の力士になるまでを描いた青春物語。父さんは早くに亡くなった。女手ひとつで自分と弟を育ててくれている母さんに、早く楽をさせてあげたい――。そんな想いを抱く少年が、裸一貫で勝負する道を選ぶ。数百年前から脈々と続く角界のしきたり、師匠や兄弟子たちの温かな人情。純粋無垢な少年の眼を通して相撲の世界を爽やかに描いた青春小説。 推薦のことば……振分親方(元小結・高見盛)
一
ナゾの兄ちゃん
こっちじゃなくて、あっちの道に
土俵には金が埋まっている
父さんとの約束
あいつが高校に行かない
なれると思えば、なれる
わたしをお嫁さんにしてね
母さん
決心
クロベエ戦略
熱い気持ちのままで
お母さんは知っていた
銀(しろがね)部屋
健(たけ)史(し)のこと、いつだって忘れない
二
【序ノ口 夏場所 十五歳】
四股名は銀小関
ちゃんこ先生
前に出ろ
こんなにうれしいことって
手紙
【序二段 秋場所 十七歳】
かわいがり
おかみさんと湯豆腐
スカし
三夏からの電話
【三段目 秋場所 十八歳】
あこがれの雪駄
おっつけ強化大作戦
怪しい誘い
いろいろな敵が出てくる
四股だはっ
【幕下 初場所 十八歳】
足りないもの
特別稽古
三
三夏からの手紙
成人式
家族を支えていたのは
キャッチボール
究極のゲン直し
悲しい顔
ひとりぼっち
ナゾ兄からの手紙
セキタン
推薦のことば 振分精彦(元小結・高見盛)
須藤 靖貴[スドウ ヤスタカ]
著・文・その他
内容説明
父さんは早くに亡くなった。女手ひとつで自分と弟を育ててくれている母さんに、早く楽をさせてあげたい―。そんな想いを抱く少年が、裸一貫で勝負する道を選ぶ。数百年前から脈々と続く角界のしきたり、師匠や兄弟子たちの温かな人情。純粋無垢な少年の眼を通して相撲の世界を爽やかに描いた青春小説。
著者等紹介
須藤靖貴[スドウヤスタカ]
1964年東京都生まれ。駒澤大学文学部卒業後、製薬会社の営業マン、スポーツ誌の編集者などを経て、1999年に『俺はどしゃぶり』(光文社文庫)で第5回小説新潮長篇新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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