講談社文庫<br> 幽女の如き怨むもの

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講談社文庫
幽女の如き怨むもの

  • 三津田 信三【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2015/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 736p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062930949
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

花魁は時を越え繰り返し身を投げる。「呼ばれたんや。……あの部屋におる何かに」戦前から戦後に跨る遊廓の謎。刀城言耶第六長編。

身を売られ花魁となった少女の壮絶な日記。得体の知れぬ幽女が彷徨う遊郭で連続する怪死。三つの時代を越えて描かれる妖しくも哀しき廓町。ミステリランキングで話題騒然となった"刀城言耶"シリーズ最新長編! 解説 皆川博子 装画 村田 修

闇溢れ出す遊郭。其処は涙と血と悲鳴の最早冥界。

十三歳で遊女となるべく売られた少女。"緋桜"と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は"幽女"の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した"刀城言耶"シリーズ第六長編、文庫降臨。

はじめに
第一部 花魁──初代緋桜の日記
第二部 女将──半藤優子の語り
第三部 作家──佐古荘介の原稿
第四部 探偵──刀城言耶の解釈
追 記


三津田 信三[ミツダ シンゾウ]
著・文・その他

内容説明

十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は“幽女”の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した“刀城言耶”シリーズ第六長編、文庫降臨。

著者等紹介

三津田信三[ミツダシンゾウ]
編集者を経て2001年『ホラー作家の棲む家』(講談社ノベルス/『忌館』と改題、講談社文庫)で作家デビュー。2010年『水魑の如き沈むもの』(原書房/講談社文庫)で第10回本格ミステリ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nobby

122
刀城言耶シリーズ8作目は遊女が幽女の脅威に怯え続ける悲しき長編。〈金瓶梅楼〉〈梅遊記楼〉〈梅園楼〉と名を三つ変えながら続いた遊郭で、三代に渡る“緋桜”を源氏名とする花魁に絡んだ三人続けての身投げ。戦前・戦中・戦後と視点を変えた日記・語り・原稿という形態で章を分けて示される女達の悲哀がたまらない…現地に赴くこと叶わず、あくまで証言や文体のみでの推理に留まる最終章も、現実的あるいは怪異と決定打ない様で歯切れが悪い…何とも消化不良と思わせながら、いやはや最後にはきちんと伏線全部かっさらって感嘆させるのはお見事!2023/01/09

ちょろこ

80
哀しみと感嘆、の一冊。戦前、戦中、戦後と三つの時代に起こる遊郭での三つの事件。分厚さに覚悟したものの、第一部からあっという間に遊郭の世界へと引き摺り込まれてしまった。第一部の緋桜の日記は哀しみ、怒り、やりきれなさで胸がいっぱいになる。まるで遊女たちの声なき叫びを聞いたかのようだった。謎解きはシリーズでは異色の二転三転なし、シンプル。なのに感嘆のため息!なるほど、まさに三、だったのね。しばらく幽女ロスになりそう。2018/01/16

オーウェン

57
刀城言耶シリーズ第6弾。 前5作とうって変わって、祈祷や儀式といった類から離れて、遊郭が舞台になっている。 全4章で、各人の独白となる。 花魁だったり作家だったり。 圧巻なのは事件の経緯に入るまでの花魁の描写だ。 遊女となるまでの過程が克明に綴られ、本ページの半分ほどを占める。 一方事件としては立て続けの身投げが起こり、その原因として遊女ではなく幽女の方が鍵になる。 ラストに言耶の推理で幕を閉じるのだが、あくまでも合理的な解釈。 真相かどうかは別の話というのもまた謎を残す。2023/01/28

koma-inu

53
刀城言耶シリーズ長編6弾。本書の8割を占める、戦前戦中戦後の、花魁にまつわるストーリーが魅力的。特に第1部桜子の苦しみもがく様子がジーンとなりました。第4部では言耶が安楽椅子探偵として、連続自殺事件をたった一つの事実で説明!他作と違い、多重解決や二転三転はなく、シンプル。花魁のやるせなさと言耶の優しさで締めるところもいい。どんでん返しやミステリ要素が少ない分、ホラーや人物面で引き込まれた良作。読みやすいので、三津田さん初読み作品としてもいいんじゃないかなーと思いました。2023/09/18

みくろ

49
これは面白い。刀城言耶シリーズの中で一番好きかもしれない。まず何がすごいって遊郭に関する情報量。三津田さんの小説は毎度下調べがすごくて読みながら民俗学が学べてしまうほどなのですが、今作ではこれを読むだけで戦前・戦中・戦後の遊郭事情がまるっと分かります。だからといって説明的な文が多いわけではないです。初代緋桜、3代目若女将、怪奇小説家の3人によるそれぞれの時代のお話が最後にどう繋がるのか。第3部までほぼホラー、これ合理的解釈できるの?と思っていたら見事第4部で言耶が解説してくれました。しかし追記で…ぞわり。2015/12/09

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