出版社内容情報
プロが選んだ傑作集。「ビブリア古書堂」シリーズの一篇、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」ほか全7篇。稀少な古書マンガをめぐる、三十年前の出来事の「真実」とは? 超人気「ビブリア古書堂」シリーズの一篇、三上延「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」。マンションのエレベーターを題材としたホラー仕立ての快作、石持浅海「三階で止まる」。全7篇収録。
三上延「足塚不二雄『UTOPIA最後の世界大戦』(鶴書房)」
石持浅海「三階に止まる」
高井忍「新陰流『月影』」
大門剛明「言うな地蔵」
深水黎一郎「現場の見取り図」
近藤史恵「ダークルーム」
長江俊和「原罪SHOW」
解説 大矢博子
日本推理作家協会[ニホンスイリサッカキョウカイ]
編集
内容説明
稀少な古書マンガをめぐる、三十年前の出来事の「真実」とは?超人気「ビブリア古書堂」シリーズの一篇、三上延「足塚不二雄『UTOPIA最後の世界大戦』(鶴書房)」。なぜ、いつもここで止まる?自宅マンションのエレベーターを題材としたホラー仕立ての快作、石持浅海「三階に止まる」。全7篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピロ麻呂
31
三上延さんのはビブリアの一編で既読。おもしろかったのは「言うな地蔵」「原罪show」全体的にいい作品が多かった(^^)2016/09/06
ちゃも
19
楽しみながら読めた。いろんな作風があって良いな~と思いながら読了。最後の『原罪SHOW』がぶっちぎりの一位。めちゃくちゃ好き。同じ運命を辿るのか~うお~;;って」思いつつ読みました。後は『言うな地蔵』も好き。少し切ない…。2018/05/20
ひょろ
12
「UTOPIA」ビブリア古書堂シリーズ初挑戦。頭脳明晰な女性キャラクターは好きです。そして少し陰のあるところも。「三階に止まる」ホラーにしたいのかミステリにしたいのかどっちつかず。前半ガチガチのミステリで落ちがホラーはいただけない。「新陰流"月影"」隙の生じぬ二段構え。「ダークルーム」こんな妹は二次元にしかいませんよ。いませんとも。いないといいなぁ「原罪SHOW」なんとなくだがオチは読めていた。2016/04/05
menmen
8
アンソロジー。初読みの作家さんも多かったのですが、「え、そんなオチ?」っているものあり、謎解きと思わせてホラーなの~というものあり、バラエティーに富んでいて面白かった。中でも、私にとって時代小説の謎解きが新鮮だった「新陰流“月影”」や、最後に少し感動してしまった「言うな地蔵」、妹の行動にじわじわと怖さを感じた「ダークルーム」が好みだった。2015/12/16
kousei
5
マンネリ打破でたまに読む年鑑、2012 年短編ミステリーベスト。7人中5人は知っていたが知らない著者の作風を知って興味があれば別の作品も読んでみよう。中でも高井忍氏の柳生十兵衛を題材にした本格ミステリーは新鮮だった。苦手な歴史モノでミステリーだと楽しい。2019/03/07