講談社文庫<br> 白い遠景

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講談社文庫
白い遠景

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  • サイズ 文庫判/ページ数 393p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062930574
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

丁寧な取材で史実を調べ上げ「歴史其儘」というべき作風で定評のある著者の「取材ノート」を中心にした初期エッセイ集。初の文庫化!終戦前の数ヵ月間は、太陽も、空も、道も、焼跡もすべて白っぽかった――。

吉村文学の原点である戦争、そして文学をめぐる真率なる言葉の瑞々しさ

作家・吉村昭の精髄

あとがきを書きながら、早くこの随筆集を手にしたい気持ちがしている。随筆集は、書く者の自画像に似たものだが、自ら描いた自分の顔をあらためてながめまわしてみたいからだ。――「あとがき」より

終戦を境にして戦時中から著しく変化した人間の不可解さを見きわめることを出発点とした吉村文学。現地に足を運び、戦争の生存者の声に耳を傾けた記録。また、大切な古本を庭に埋めて空襲から守った思い出や、文学とはなにかを学んだ「暗夜行路」の舞台を巡る旅など、作家の原点を浮彫りにした初期随筆集。

戦争と〈私〉
取材ノートから
社会と〈私〉
小説と〈私〉
あとがき


吉村 昭[ヨシムラ アキラ]
著・文・その他

内容説明

終戦を境にして戦時中から著しく変化した人間の不可解さを見きわめることを出発点とした吉村文学。現地に足を運び、戦争の生存者の声に耳を傾けた記録。また、大切な古本を庭に埋めて空襲から守った思い出や、文学とはなにかを学んだ「暗夜行路」の舞台を巡る旅など、作家の原点を浮彫りにした初期随筆集。

目次

戦争と“私”(白い橋;戦後は終らない ほか)
取材ノートから(「冬の鷹」ノート;「ふぉん・しいほると」ノート ほか)
社会と“私”(ほのぼのとした人の死;御焼香 ほか)
小説と“私”(私の生れた家;路上に寝る ほか)

著者等紹介

吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927年東京生まれ。学習院大学国文科中退。’66年『星への旅』で太宰治賞を受賞する。徹底した史実調査には定評があり、『戦艦武蔵』で作家としての地位を確立。その後、菊池寛賞、吉川英治文学賞、毎日芸術賞、読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞、大佛次郎賞などを受賞する。日本芸術院会員。2006年79歳で他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

96
この本は昭和54年に出版されてその後文庫化されていなかったので、未読随筆集でした。前半は自分の作品の取材ノートなどが中心です。後半は読書論やほかの作家の作品についてのものなどあるいは身の回りの出来事などが収められています。取材ノートのほうはどこかで読んだものがあったりしましたが、吉村さんの作品に対する姿勢が垣間見えて再度読みたくなる小説などがあります。2015/09/26

キムチ

53
表題の持つ色彩感を密に感じた。白い→来し方は遠く、遥かなり…そんな感触。筆者の初期随筆とあるだけに原初の感慨が散発的に綴られ、それが線、太い幹となり吉村文学に連なって来たのだろう。戦争、北海道、囚人、漂流、そして歴史と文学etc。彼の心には無気味と言う感覚のアンテナが鋭敏に作用している様だ。読者もその対象らしく、しきりと呟いている。興味深く読んだのは「史実文学」作家誰しもが勝手な主観を弄するのではなく…と言う。ただ奔放な物語を繰り広げるのもあり、それは小説だ…と。2015/11/12

金吾

43
○吉村さんのエッセイは淡々と感じたことを書いており視点がわかりやすく、メモは読んだ作品の背景等が見え隠れして良かったです。「戦争と私」が面白く、特に「人間の無気味さ」は圧巻でした。2025/03/18

kawa

41
吉村ファンとしては、作品(戦艦武蔵、殉国、海の史劇、冬の鷹、ふぉん・しいほると、漂流、北天の星、赤い人、熊、熊嵐、烏の浜、関東大震災等)のサイド・ストーリーが知れる嬉しい随筆集。当事者からのインタビューにこだわる執筆活動が吉村文学のパワーの源泉であることが良く理解できる。太平洋戦を爆撃下の東京で過ごした日々と、戦後の手の平返し的な世相の変わり身に不気味さを感ずる吉村青年のピュアさにも共感。作家として名を成した後のサイン会や自作を書店で購入する読者の姿を目撃しての狼狽ぶりが微笑ましくも印象的。2024/07/05

たぬ

41
☆4 1979年に出た随筆集。執筆のための取材ノート、思い出話、日々のこと等々。日本全国(稀に海外へも)まめに足を運び多くの人に話を聞く。書いた作品の多さを考えるとこの方はとんでもなく頭の回転が滑らかだったんだろうなと思える。毎回かなりの量になるテープやメモを手際よくまとめ上げる頭脳なしには年に何冊も書けないよね。2022/03/17

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