出版社内容情報
天平の時代、国の威信を賭けた船団が海を渡り、大唐の都長安へ辿り着くのは命懸けだった。若き万葉びとの胸躍る冒険と苦難の旅路!天平五年の遣唐使は苛酷な運命を辿った。朝貢国中最下位扱いされながらも、多くの人士や書物を満載し帰国の途についた四隻の船団。だが嵐に遭い、判官の平群広成率いる第三船は遙か南方の崑崙国へ漂着する。風土病と海賊の襲撃で、百人を越える乗員はほぼ全滅。軟禁されていた広成ら四人だけがふたたび長安へ向かう惨状ぶり。さらには新羅との関係悪化で、北方の渤海国経由での帰国に賭けることに。天平の「外交官」の見たものは?
第一部 好去好来
第二部 桃の種
第三部 蘇州から蘇州へ
第四部 御蓋山の霧
上野 誠[ウエノ マコト]
著・文・その他
内容説明
天平の時代、国の威信を懸けた船団が海を渡り、大唐の都長安へたどりつくのは、まさに命がけであった。外交の難しさを噛みしめた帰路、平群広成は第三船を率いるも、嵐に遭い、はるか崑崙国へ流され、仲間の多くを失う。失意の広成は本朝の地を踏めるのか!?若き万葉びとの心意気と苦難が胸に迫る歴史小説。
著者等紹介
上野誠[ウエノマコト]
1960年福岡県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。現在、奈良大学文学部教授(国文学科)、国際日本文化研究センター客員教授。研究テーマは、万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞受賞。歴史学や考古学、民俗学を取り入れた万葉研究で、学会に新風を送っている。『魂の古代学 問いつづける折口信夫』(新潮選書、第7回角川財団学芸賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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