講談社学術文庫<br> ヨハネの黙示録

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講談社学術文庫
ヨハネの黙示録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924962
  • NDC分類 193.8
  • Cコード C0116

出版社内容情報

「七つの○○」「666」「大いなるバビロン」……新約聖書の最後、世界の終わりを暗示し異様な存在感を放つ謎の正典のすべて。終末は永遠の滅びか、永遠の救いか――? 新約聖書の最後で世界の終わりを暗示する「ヨハネの黙示録」。全体を貫く不吉なイメージに、誰がいつ書いたかもよく分からない(福音書のヨハネとは別人らしい)成立過程。歴とした正典でありながら、強烈な存在感を背負わされた問題の書。七つの○○、「666」、大いなるバビロン、千年王国、迫害と勝利……その強烈な個性は絶えず異端視する声を喚び、独特のカタルシスを生む。西洋美術、文学、思想から現代の漫画やゲームに致まで、深い影響を与えている謎の正典のすべてを、第一人者によるギリシア語原典からの全訳と解説で明らかにする。また82点にわたる図像をちりばめ、図像学者による解説を加える。(原本:岩波書店刊、1996年)

原本はしがき
凡 例
旧約・新約聖書 諸文書略号表
ヨハネの黙示録
1 序文 冒頭の挨拶 予備の幻 
2 エフェソにある教会に宛てた手紙 スミュルナにある教会に宛てた手紙 ベルガモンにある教会に宛てた手紙 テュアティラにある教会に宛てた手紙
3 サルディスにある教会に宛てた手紙 フィラデルフィアにある教会に宛てた手紙 ラオデキアにある教会に宛てた手紙 
4 天上界での神の栄光とその賛美 
5 小羊の即位 
6 六つの封印の解除 
7 幕間劇――信徒の保護
8 第七の封印 最初の四つのラッパ
9 第五のラッパ 第六のラッパ
10 幕間の出来事
11 二人の証人 第七のラッパ
12 女と子供と竜の幻
13 二匹の獣の登場
14 シオン山上の小羊とその信徒者たち 審判の時を告げる三人の天使 二種類の収穫
15 モーセと小羊の歌 七人の天使と最後の災い 
16 七つの平鉢
17 大淫婦と獣 獣と淫婦の象徴
18 バビロンの滅亡 神の民への勧告 バビロンに対する嘆き
19 天上における勝利の歌 終末の緒戦 
20 千年王国 サタンの最後的敗北 最後の裁き 
21 天のエルサレム 新しいエルサレム(一)
22 新しいエルサレム(二) 奨励と結び エピローグ
解 説 小河陽
「ヨハネの黙示録」の図像学 石原鋼成
見出し目次
補注 用語解説


小河 陽[オガワ アキラ]
翻訳

内容説明

七つの封印、禍いを呼ぶラッパ、666、ハルマゲドーン、千年王国、偽預言者―不吉なイメージがシンボリックにちりばめられた『ヨハネの黙示録』は、異端視と熱狂的支持をともに受けつつ新約聖書に収められる。謎の人物ヨハネが神の審判を語り、全編を貫く破滅の匂いが戦慄を呼ぶ「最後の正典」のすべてを、八十点余の図像とともに明らかにする。

目次

序文/冒頭の挨拶/予備の幻
エフェソにある教会に宛てた手紙/スミュルナにある教会に宛てた手紙/ペルガモンにある教会に宛てた手紙/テュアティラにある教会に宛てた手紙
サルディスにある教会に宛てた手紙/フィラデルフィアにある教会に宛てた手紙/ラオデキアにある教会に宛てた手紙
天上界での神の栄光とその賛美
小羊の即位
六つの封印の解除
幕間劇―信徒の保護
第七の封印/最初の四つのラッパ
第五のラッパ/第六のラッパ
幕間の出来事〔ほか〕

著者等紹介

小河陽[オガワアキラ]
1944年生まれ。国際基督教大学人文科学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専攻博士課程中退。宗教学博士。立教大学名誉教授、関東学院学院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

66
七つの封印やハルマゲドン、666にバビロンの大淫婦。断片的なイメージだけは良く知っているのだが、通して読むのは久しぶり。以前読んだ事があると思うのだが完全に忘れていて、次から次へと溢れてくるような不吉な幻視に翻弄されんばかり。ただキリスト教をルサンチマンと喝破したのはニーチェであるが、本書もその例に漏れず。七つの封印を解いた際やラッパが鳴った後の、憎悪というか怨念に満ちた記述は思わず読みながら引くくらいであった。ともあれ黙示録の原点である上にそれぞれのイメージが鮮烈なので、一度は読んでおくべきだと思う。2018/06/05

優希

37
全編を貫くのは破滅なのでしょう。神の審判を語る「最後の正典」の全てが明らかにされるのが興味深かったです。2023/12/05

em

21
第○のラッパ、ハルマゲドーン、バビロンの大淫婦、四騎士、千年王国、私はアルファでありオメガ……有名すぎるフレーズの数々をついに目の当たりにしておののきつつ、アンチキリストとはどういう存在なのかと考える。写本や注釈書の挿絵を見ながら読んでいくと、このような絵が添えられていたことの意味も考えてしまう。色とりどりの賑やかな絵(本書ではモノクロ)は、これらを描いた者が愉しんでいたことを想像させるし、どことなく可愛げのある怪物たちには、次第に親しみを覚えはじめる(そう、『薔薇の名前』で語られるように)。2018/11/17

スターライト

7
「ヨハネの黙示録」の名前を知ったのは、石川賢のマンガ『聖魔伝』。読んだのはもう随分前だが、それ以来気になっていた。直訳ではなくいわゆる意訳のようだが、原文にない部分を補っていて理解しやすいものになっている。読んでいると、フィクション作品に拝借されている語句やイメージが散見され、欧米が今もいかに聖書の影響を受けているかを思い知ることになった。聖書そのものの理解が不十分なのでひょっとしたら聖書をもっと読んでいれば理解が深まったのかもしれないが、ここからその他の文献に行くのもいいかもしれない。2018/10/13

てれまこし

6
ローマ皇帝の神格化に伴う弾圧が強まるなか、教会や信徒に信仰を捨てないように呼び掛ける(脅す?)目的で書かれたらしい。もうすぐ終末が来るから、現世の命などにこだわるなということだ。そうなれば、宗教が既存の世俗権力と真っ向からぶつかる革命理論を生み出す。どうも千年王国というのは、最初から迫害される宗教マイノリティの思想らしい。だから、ユダヤ・キリスト教の伝統がないところでも、容易に絶望した民衆運動にも狂信的なカルト集団にも採用されうる。ひとつのモジュールみたいなものだ。ISなどもイスラムよりこちらの系統か?2019/10/23

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