出版社内容情報
鎌倉時代成立の代表的説話集。こぶとりの話、舌切り雀など現代でも昔話として親しまれる話などを収録。底本は古本系統『伊達本』。鎌倉時代前期に成立した代表的説話集。貴族・僧などの著名人から、下級官人、侍、庶民、子供まで、登場人物が多様で世俗的傾向の強い話を集める。強力譚、報恩譚、聖譚、不思議譚、艶笑譚など世の万般を描く切れ味鋭い話の数々。本巻には「舌切り雀」「瘤取りの話」「芋がゆ」など現代に伝わる物語をはじめ百余話を収録。古本系統「伊達本」を底本として現代語訳、語釈、解説を付す。
一 道命阿闍梨、和泉式部の許に於いて読経し、五条の道祖神聴聞の事
二 丹波国篠村に平茸生ふる事
三 鬼に瘤取らるる事
四 伴大納言の事
五 随求陀羅尼、額に籠むる法師の事
六 中納言師時、法師の玉茎検知の事
七 龍門の聖、鹿に替らんと欲する事
八 易の占して金取り出す事
九 宇治殿倒れさせ給て、実相房僧正験者に召さるる事
十 秦兼久、通俊卿の許に向かひて悪口の事
十一 源大納言雅俊、一生不犯の金打たせたる事
十二 児の掻餅するに空寝したる事
十三 田舎の児、桜の散るを見て泣く事
十四 小藤太、聟におどされたる事
十五 大童子、鮭盗みたる事 など
高橋 貢[タカハシ ミツグ]
著・文・その他/翻訳
増古 和子[マスコ カズコ]
著・文・その他
内容説明
鎌倉時代前期に成立した代表的説話集。貴族・僧などの著名人から、下級官人、侍、庶民、子供まで登場人物が多様で世俗的傾向の強い話を集める。強力譚、報恩譚、聖譚、不思議譚、艶笑譚など世の万般を描く切れ味鋭い話の数々。本巻には「舌切り雀」「芋粥」など現代に伝わる物語を含む一〇四話を収録。古本系統『伊達本』を底本として全訳・解説。
目次
道命阿闍梨、和泉式部の許に於て読経し、五条の道祖神聴聞の事
丹波国篠村に平茸生ふる事
鬼に〓(こぶ)取らるる事
伴大納言の事
随求陀羅尼、額に籠むる法師の事
中納言師時、法師の玉茎検知の事
龍門の聖、鹿に替らんと欲する事
易の占して金取り出す事
宇治殿倒れさせ給て、実相房僧正験者に召さるる事
秦兼久、通俊卿の許に向かひて悪口の事〔ほか〕
著者等紹介
高橋貢[タカハシミツグ]
1932年生まれ。早稲田大学大学院修了。梅光女学院大学教授、専修大学教授を歴任。文学博士
増古和子[マスコカズコ]
1933年生まれ。早稲田大学大学院修了。上野学園大学助教授、国士舘短期大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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