講談社学術文庫<br> 天皇の歴史〈4〉天皇と中世の武家

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講談社学術文庫
天皇の歴史〈4〉天皇と中世の武家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924849
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0121

出版社内容情報

12紀末、鎌倉幕府が誕生し、朝廷・幕府体制が開幕。朝廷再建を巡る頼朝、後醍醐、義満の構想から、中世の天皇と武家の役割を解明。講談社創業100周年企画として刊行され、高い評価をえたシリーズの学術文庫版、第4巻。平安時代末期の源平の争乱から、鎌倉時代を経て室町時代後半に至る中世日本における天皇と武家の役割を究明する。中世に重視されたのは、父子一系でつながる一筋の皇統=正統(しょうとう)であり、多くの天皇が自らの皇統を維持しようと院政を目指した。源頼朝も正統の天皇を護るために武家を創り、鎌倉幕府が後鳥羽上皇と戦ったのも朝廷再建のためだった。室町時代、事実上の院政を執った足利義満など、中世の天皇と武家の実像を明らかにする。
〔原本:『天皇の歴史04巻 天皇と中世の武家』講談社 2011年刊〕

第一部 鎌倉幕府と天皇   河内祥輔
 学術文庫版へのまえがき
 はじめに
第一章 平安時代の朝廷とその動揺
 1 再建される朝廷
 2 院政と摂関
 3 動揺のはじまり
 4 平治の乱から後白河院政へ      
第二章 朝廷・幕府体制の成立
 1 治承三年の政変
 2 寺院大衆の「アジール」運動
 3 頼朝勢力の出現
 4 頼朝勢力の勝利
 5 幕府への転生
第三章 後鳥羽院政と承久の乱
 1 後鳥羽天皇の治世
 2 承久の乱の勃発
 3 幕府の勝利
 4 幕府の朝廷再建運動
第四章 鎌倉時代中・後期の朝廷・幕府体制
 1 承久の乱後の朝廷
 2 幕府の対朝廷政策
 3 後嵯峨天皇の時代
 4 皇統分裂問題と幕府の倒壊
第二部 「古典」としての天皇   新田一郎
第一章 朝廷の再建と南北朝の争い
 1 朝廷の再建と「室町幕府」の成立
 2 古典の再発見
 3 幻の内裏空間
 4 南朝代々
第二章 足利義満の宮廷
 1 公家としての義満
 2 武家の位置づけ
 3 南朝の接収
 4 日本国王と天皇
第三章 「天皇家」の成立
 1 足利義満の遺産
 2 後南朝の影
 3 伏見宮家の成立
 4 権威の構造
第四章 古典を鑑とした世界
 1 家業の変質
 2 公事体制の解体
 3 公家の在国
 4 古典の流布と卑俗化
終章 近世国家への展望
 1 繰り返される再生
 2 カミの末裔
学術文庫版へのあとがき
参考文献
年 表
天皇系図
索 引


河内 祥輔[コウチ ショウスケ]
著・文・その他

新田 一郎[ニッタ イチロウ]
著・文・その他

内容説明

日本史上初めての本格的な内戦、「一一八〇年代内乱」に勝利した源頼朝は、武士の新しい政治組織、鎌倉幕府を樹立。政治体制は朝廷の単独支配から幕府との共同支配へと変化する。皇統をめぐる朝廷の動揺と、朝廷再建を図る頼朝、後醍醐天皇、足利義満の構想など朝廷・幕府体制の曲折をたどり、古典を鑑として秩序を求めた人々の営為を明らかにする。

目次

第1部 鎌倉幕府と天皇(平安時代の朝廷とその動揺;朝廷・幕府体制の成立;後鳥羽院政と承久の乱;鎌倉時代中・後期の朝廷・幕府体制)
第2部 「古典」としての天皇(朝廷の再建と南北朝の争い;足利義満の宮廷;「天皇家」の成立;古典を鑑とした世界)
近世国家への展望

著者等紹介

河内祥輔[コウチショウスケ]
1943年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。北海道大学教授、法政大学教授を経て北海道大学名誉教授

新田一郎[ニッタイチロウ]
1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学教授。日本法制学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nagoyan

17
優。河内祥輔(第一部「鎌倉幕府と天皇」)と新田一郎(第二部「「古典」としての天皇」)。第一部は、鎌倉幕府の成立・存続を朝廷再建運動(朝廷再建運動とは、平安時代以来、当初は摂関家、その後、中級貴族、更に武士清盛、頼朝が、貴族社会の同意の下、皇統の分裂・不安定な状況を「正統」(しょうとう)の下、再建する(と見られた)運動)の観点から説明。第二部は、公家社会にコミットし武家以上の権威と権能を集中した北山殿義満の後を受けた、義持・斯波義将が、武家たる「室町殿」に回帰した結果、北山殿の一部を天皇家が継承と説く。 2022/06/03

chang_ume

7
父子一系の皇統譜「正統」(しょうとう)をめぐる古代中世史。庶流も含む近代的な天皇観「万世一系」とは異なる、前近代ならではの天皇観を摘出成功しています。これによって例えば、「皇太弟」冊立が天皇家嫡流すなわち「正統」の移動を意味することも明らかになりました。同時に「正統」と庶流の区別は「正統」争奪などの王権危機を招来、「武家」を担い手とする「朝廷再建運動」を繰り返すことに。天皇と武家による補完的な協同支配「朝廷・幕府体制」だからこそ、後の幕藩制崩壊がそのまま朝廷の解体消滅に帰結したとの見立ては鮮やかです。2018/03/30

ikeikeikea

2
今までのシリーズと違い前半と後半で著者が違う一冊。特に前半は評価が真っ二つに分かれそうだ。河内祥輔の独自説のオンパレードでそのワールドについてイケるかどうかが評価の分かれ目だ。ちなみに私はついていけなかった。院政から戦国時代までが描かれるので扱う範囲が広すぎる。なのである程度の前提知識か必要不可欠だろう。2018/07/24

なの。

1
赤い教授陣に辟易させられた我が大学の中で、唯一目を開かされた先生だった。2018/04/26

Eiji Nanba

0
鎌倉幕府成立のあたりから応仁の乱後までをカバー。前巻までで、天皇親政から摂関家の台頭によって徐々に政治の表舞台から退いていく天皇の姿が描かれていたが、ここで更にその変化がはっきり現れる。「権力」から「権威」の象徴としての天皇像。武家が権力をもぎ取った、とは単純には言い切れない。歴史は点で学ぶものではなく、線で、あるいは面で学んでいくものですね。2019/08/30

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