講談社学術文庫<br> 顔氏家訓

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講談社学術文庫
顔氏家訓

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924771
  • NDC分類 159.3
  • Cコード C0122

出版社内容情報

6世紀末の中国、王朝の興亡が繰り返される乱世を生き抜いた名門貴族の顔之推が子孫に残した処世の教訓が平易な現代語でよみがえる!6世紀末、王朝の興亡が繰り返された中国六朝時代に、一族流浪の困難を乗り越えて、粱、北斉、北周、隋と4代の王朝に仕え、学問を家業とした名門貴族として生を全うした顔之推。彼が子孫のために書き残した『顔氏家訓』は、家族の在り方から子供の教育法、文章論、養生の方法、仕事に臨む姿勢、死をめぐる態度に至るまで、人生のあらゆる局面に役立つ知恵に満ちている。その英知が分かり易い現代語訳で甦る。

〈現代語訳〉
第一巻
第一 序致篇 なぜ家訓なのか/わが家の教訓
第二 教子篇 躾は早いほどよい/躾に時には鞭を/父子の関係/偏愛のみせしめ/出世のための子弟教育
第三 兄弟篇  兄弟と他人/兄嫁と弟嫁のいざこざ /兄弟愛の話
第四 後娶篇 再婚の悲劇/再婚の争い/継母の離縁
第五 治家篇 家族間の感化/斉家と治国とは同じ/倹約と吝の違い/生活の基本/厳格な家政の悲劇/主婦のあり方/婚姻の釣り合い/書物の取り扱い
第二巻
第六 風操篇 知識人のたしなみ/諱について/子の名づけ方/別離の際の涙/弔意のあらわし方/両親の形見/義兄弟の約束/客の応接
第七 慕賢篇 友を択ぶには/人の言行を盗むな/北斉の揚遵彦と斛律明月
第三巻
第八 勉学篇 勉学の必要性/学業は身を助ける/蓄財より学芸を/読書して古人に学ぶの功/晩学のすすめ/皇帝の親孝行/苦学勉励した古人/宦官の節義/子を戒める/独学の弊害
第四巻
第九 文章篇 失脚した文人たち/文章馬鹿の看板/文人の欠点/文章作りの方法/顔氏の文章
第十 名実篇 名と実の関係/人の真贋/虚名とは/分不相応の評判/死後の声価
第十一 渉務篇 士君子の任務/役に立たぬ読書人/粱の知識人たちの退廃
第五巻
第十二 省事篇 器用貧乏/諌める立場/恥ずべき猟官運動/閨閥による栄達/仁義の調節
第十三 止足篇 靖候顔含の訓戒/限度を知ること/仕官の心得
第十四 誡兵篇 顔氏の先祖/君子の恥/武士と自称するが
第十五 養生篇 神仙の術/養生の心得/生命を惜しむとは
第十六 帰心篇 仏教のすすめ/仏教と儒教/俗世の仏教非難/殺生の戒
第六巻
第十七 書証篇 『史記』の伎養という言葉の意味/虎穴に入らずんば虎児を得んや/古籍の紛れ込んだ後人の筆/『説文』私見
第七巻
第十八 音辞篇 方言と標準語
第十九 雑芸篇 書道/南北朝時代の書風/画書の賦/絵画の匠/弓矢の心得/卜筮の当否/算術の学/医薬の難しさ/音曲の雅致/博奕と囲碁の得失/投壺の遊び
第二十 終制篇 死をめぐって/先代の墳墓/葬儀について/家業の学問で名を揚げよ
〈解説〉 顔之推伝
〈附録〉顔氏家訓 原文
あとがき


林田 愼之助[ハヤシダ シンノスケ]
翻訳

顔之推[ガンシスイ]
著・文・その他

内容説明

王朝の興亡が繰り返された中国六朝時代末、一族流浪の困難を乗り越え、梁、北斉、北周、隋と四つの王朝に仕えた名門貴族の顔之推。彼が子孫のために書き残した『顔氏家訓』は、家族のあり方から子供の教育法、文章論、養生の心得、仕事に臨む姿勢、死をめぐる態度まで、人生のあらゆる局面で役立つ知恵に満ちている。中国古典の英知が現代語訳で甦る。

目次

序致篇
教子篇
兄弟篇
後娶篇
治家篇
風操篇
慕賢篇
勉学篇
文章篇
名実篇〔ほか〕

著者等紹介

林田愼之助[ハヤシダシンノスケ]
1932年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士課程修了。九州大学大学院文学研究科教授を経て、神戸女子大学名誉教授。専門は中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひよピパパ

6
王朝の興亡が目まぐるしく繰り返された中国六朝時代にあって、たくましく生き抜いた顔之推による子孫あての家訓書。抄本の翻訳ながら本作品のエッセンスが詰まっていて面白い。家族の教育法や文章論、仕事に臨む姿勢など、言及は多岐にわたるが、個人的には、過去の人物や当世の人物および各書物に対する評価、顔之推自身の仏教の理解度がうかがい知れて興味深かった。実に中国古典を読む喜びを実感できた。巻末の顔之推の評伝は、20頁程の短さだが、その一生がドラマチックに描き出されていて圧巻だ。2020/05/03

さとうしん

5
抄訳ながら読みやすく読みどころを押さえたものになっていると思う。語釈・訳注はできるだけ訳文中に盛り込むようにしたとのことだが、別に訳注を付けた方が良かったのではないかと思う部分がちらほら。巻末の評伝は最初に読んだ方がよいだろう。2018/02/13

佐藤丈宗

3
この本が文庫で読めるのはありがたい。語釈がついていない点、物足りなさを感じるかもしれないが、読みやすい現代語訳なので『顔氏家訓』という古典を通読するというのが目的であれば、煩わしい注釈のない本書は十分用に足りるだろう。書名通り「家訓」ではあるが、どちらかというとエッセイのような趣きが強い。ここに描かれた風俗模様、宗教事情、処世訓は興味深いものが多く、南北朝の混乱期を生き抜いた名門貴族が世の中をどのように見ていたかを伺い見ることができて面白い。著者・顔之推は当時としてはかなり開明的な貴族であったと感じた。2018/02/22

dexter4620

2
顔真卿に関する古書を読み、手に取った一冊。本書は顔之推が残した家訓の抄訳。書を読み学びを奨励するのは古今東西変わらない一方で、顔之推は占い等の類にのめり込まないよう忠告する。個人的には勉学編が最も分かりやすく、やる気を奮い立たせてくれる。数年以内に再読予定。2023/12/06

久松彰彦

2
この本の中の一節を引用している文章と出会い、興味が湧いて購入した。北斉の時代の話になるので、今の基準から考えれば「やりすぎ」感は否めない。しかし、「学び続けることが大事だ」というのはいつの時代、どの地域でも変わらず強調されてきたことなのだなと再確認することができた。ちなみにこの著者の子孫には書で有名な顔真卿がいる。2020/04/02

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