講談社学術文庫<br> 皇后考

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講談社学術文庫
皇后考

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  • サイズ 文庫判/ページ数 656p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924733
  • NDC分類 288.44
  • Cコード C0121

出版社内容情報

上代の神功皇后や古代の光明皇后と感応しつつ、皇后たらんと努めた貞明皇后の姿を通し、天皇制研究の新たな扉を開いた記念碑的著作!時代と社会の変容とともに「ありうべき皇后」像はあった――。血脈による正統性が保証された天皇とは異なり、人生の途中で皇室に嫁ぎ、さまざまな葛藤を克服するなかでその存在となる「皇后」。神功皇后や光明皇后ら、過去の偉大な皇后と感応しつつ、近代日本に時空を超えた皇后像を現出させ、さらにはアマテラスに自らを重ね合わせようとする貞明皇后。斬新な視点で天皇制の本質を明らかにし、秘められた扉を開いた記念碑的著作!

第一章 序──ある詔書をめぐって
第二章 神功皇后と神武天皇 (1)
第三章 神功皇后と神武天皇 (2)
第四章 皇后美子・神功皇后・日蓮宗 (1)
第五章 皇后美子・神功皇后・日蓮宗 (2)
第六章 皇太子妃節子の孤独 (1)
第七章 皇太子妃節子の孤独 (2)
第八章 団欒と大病と (1)
第九章 団欒と大病と (2)
第一〇章 天皇嘉仁の発病
第一一章 もうひとつの大礼
第一二章 皇太子裕仁の訪欧と英国王室
第一三章 九州へ (1)
第一四章 九州へ (2)
第一五章 関東大震災
第一六章 大正の終焉
第一七章 必ズ神罰アルベシ
第一八章 元女官長の乱心
第一九章 戦争と皇太后節子・皇后良子 (1)
第二〇章 戦争と皇太后節子・皇后良子 (2)
第二一章 天皇裕仁の退位問題と皇太后節子
第二二章 皇太后節子の急逝
第二三章 よみがえる光明皇后

付 記
年 表
解 説  安藤礼二


原 武史[ハラ タケシ]
著・文・その他

内容説明

血脈による正統性が保証された天皇とは異なり、人生の途中で皇室に嫁ぎ、さまざまな葛藤を克服するなかで皇后になる―。ナカツスメラミコトたらんとする貞明皇后は神功皇后や光明皇后と感応しつつ、激動の近代日本に時空を超えた「皇后」像を現出させた。天皇制の本質に斬新な切り口で迫り、秘められた扉を開いた記念碑的著作!

目次

序―ある詔書をめぐって
神功皇后と神武天皇
皇后美子・神功皇后・日蓮宗
皇太子妃節子の孤独
団欒と大病と
天皇嘉仁の発病
もうひとつの大礼
皇太子裕仁の訪欧と英国王室
九州へ
関東大震災
大正の終焉
必ズ神罰アルベシ
元女官長の乱心
戦争と皇太后節子・皇后良子(1)
戦争と皇太后節子・皇后良子(2)
天皇裕仁の退位問題と皇太后節子
皇太后節子の急逝
よみがえる光明皇后

著者等紹介

原武史[ハラタケシ]
1962年、東京都生まれ。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院博士課程中退。専攻は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

38
皇后は、生まれた時からアイデンティティが確立している天皇とは異なり、天皇家にも生まれておらず、皇后になった後の立場もはっきりしません。西欧近代がギリシャに理想をみたように、近代天皇制は古代にその範を求めます。益荒男振りの神功皇后と手弱女振り光明皇后は正反対の概念ですが、皇后節子(貞明皇后)には、軍人やライ病患者を慰労する慈母として、しかし総力戦体制のプロパガンダだったことに両義性が宿ります。大正の御代は短いですが、一旦それらの天皇の皇后であった期間を比べてみると、皇后節子の影響力は無視できないほど大きいこ2019/04/04

Nat

29
図書館本。面白かった。三浦しをんさんとの対談を読んでから、原さんの著作に興味をもった。『大正天皇』を読んだときは子煩悩で少し個性的だが、親しみを感じるイメージをもった大正天皇に対して、実は好色で皇后一筋ではなかったのかと少しがっかりした。しかし、貞明皇后の圧倒的存在感や昭和天皇との関係など初めて知ることが多く、興味深かった。2021/12/15

jamko

15
おおお面白かった…!皇后という存在を通して見る近現代の皇室と日本の迷走。神功皇后の伝説にすがり最後まで必勝祈願し続けた貞明皇后はまるでガラパゴスの頂点だ。だけどその背後にある圧倒的な孤独。生まれた時から特殊な生育環境にある天皇も孤独だが、人生途中で皇室に嫁いだことで「皇后になる」、その人生の落差に加え後継者を産まなければならない圧倒的プレッシャー。日蓮宗にカトリックにと歴代皇后達は安らぎを求める。天皇の「男性化」を明治天皇が打ち出し、終戦後は美智子皇太子妃が「女性化」をシンボライズしたという指摘も面白い。2019/03/29

しゅん

14
皇后の歴史をたどる日本近代史に新しい見方を加える大著。古代の二つの皇后像のどちらを取るかで皇后の性格が分かれる。大正の皇后節子(貞名皇后)の、見た目を馬鹿にされながらの結婚、女好きの大正天皇への嫉妬、神がかりの傾向、裕仁との複雑な関係などは読んでいてとてもおもしろい。まるでラテンアメリカ小説の登場人物みたいな怒涛の人生。2019/04/05

おっとー

11
本書の中心は大正天皇の皇后である貞明皇后。もう不敬罪覚悟だけどやばい、ほんとやばいよこの人…。そもそも「美人ではないが健康に子どもを産めそう」という理由で嘉仁との結婚に至り、しかし嘉仁が好色でかつ一緒にいる時間も少なく、精神に不調を来してしまう彼女の境遇もなかなかに悲惨である。しかし、彼女自身も昭和天皇を疎み、そして弟の秩父宮を溺愛し、神道にのめり込んで過剰ともいえる信仰生活を送る。その上戦時中も昭和天皇に気を遣わせるほどである。良くも悪くも神功皇后、光明皇后と並ぶ圧倒的な存在感を発揮した皇后であった。2020/06/09

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