出版社内容情報
上代の神功皇后や古代の光明皇后と感応しつつ、皇后たらんと努めた貞明皇后の姿を通し、天皇制研究の新たな扉を開いた記念碑的著作!時代と社会の変容とともに「ありうべき皇后」像はあった――。血脈による正統性が保証された天皇とは異なり、人生の途中で皇室に嫁ぎ、さまざまな葛藤を克服するなかでその存在となる「皇后」。神功皇后や光明皇后ら、過去の偉大な皇后と感応しつつ、近代日本に時空を超えた皇后像を現出させ、さらにはアマテラスに自らを重ね合わせようとする貞明皇后。斬新な視点で天皇制の本質を明らかにし、秘められた扉を開いた記念碑的著作!
第一章 序──ある詔書をめぐって
第二章 神功皇后と神武天皇 (1)
第三章 神功皇后と神武天皇 (2)
第四章 皇后美子・神功皇后・日蓮宗 (1)
第五章 皇后美子・神功皇后・日蓮宗 (2)
第六章 皇太子妃節子の孤独 (1)
第七章 皇太子妃節子の孤独 (2)
第八章 団欒と大病と (1)
第九章 団欒と大病と (2)
第一〇章 天皇嘉仁の発病
第一一章 もうひとつの大礼
第一二章 皇太子裕仁の訪欧と英国王室
第一三章 九州へ (1)
第一四章 九州へ (2)
第一五章 関東大震災
第一六章 大正の終焉
第一七章 必ズ神罰アルベシ
第一八章 元女官長の乱心
第一九章 戦争と皇太后節子・皇后良子 (1)
第二〇章 戦争と皇太后節子・皇后良子 (2)
第二一章 天皇裕仁の退位問題と皇太后節子
第二二章 皇太后節子の急逝
第二三章 よみがえる光明皇后
注
付 記
年 表
解 説 安藤礼二
原 武史[ハラ タケシ]
著・文・その他
内容説明
血脈による正統性が保証された天皇とは異なり、人生の途中で皇室に嫁ぎ、さまざまな葛藤を克服するなかで皇后になる―。ナカツスメラミコトたらんとする貞明皇后は神功皇后や光明皇后と感応しつつ、激動の近代日本に時空を超えた「皇后」像を現出させた。天皇制の本質に斬新な切り口で迫り、秘められた扉を開いた記念碑的著作!
目次
序―ある詔書をめぐって
神功皇后と神武天皇
皇后美子・神功皇后・日蓮宗
皇太子妃節子の孤独
団欒と大病と
天皇嘉仁の発病
もうひとつの大礼
皇太子裕仁の訪欧と英国王室
九州へ
関東大震災
大正の終焉
必ズ神罰アルベシ
元女官長の乱心
戦争と皇太后節子・皇后良子(1)
戦争と皇太后節子・皇后良子(2)
天皇裕仁の退位問題と皇太后節子
皇太后節子の急逝
よみがえる光明皇后
著者等紹介
原武史[ハラタケシ]
1962年、東京都生まれ。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院博士課程中退。専攻は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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