出版社内容情報
プラトン[プラトン]
著・文・その他
田中 伸司[タナカ シンジ]
翻訳
三嶋 輝夫[ミシマ テルオ]
翻訳
内容説明
美少年リュシスとその友人メネクセノスを相手に「友」とは何か、「友愛」とは何かを論じる『リュシス』と、「知を愛すること」としての「哲学」という主題を探究していく『恋がたき』―いずれも二人の青少年にスポットライトをあてながら「愛する」という根本的な営みについて洞察する珠玉の対話篇を収録。親しみやすい日本語で味わう決定版新訳!
目次
リュシス
恋がたき
著者等紹介
田中伸司[タナカシンジ]
1960年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。静岡大学教授。専門は古代ギリシア哲学・倫理学
三嶋輝夫[ミシマテルオ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。元青山学院大学教授。専門は倫理学・ギリシア哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シローキイ
24
リュシスは友愛または愛することについて考え、恋がたきは知愛について考える。両方共に結論には至ってないが、考えることとは何か、愛されるものとは何かを根源的に思考する機会がこの本書から読み取れると思う。そういった意味では敢えて答えを出さない、若しくは作中ではお手上げとなってしまったのは、そこから先は読者自ら結論を導き出すのだというプラトンからのメッセージかもしれない
うえ
11
解説「ソクラテスは対話篇の末尾において、友とは何であるかを分からないにもかかわらず、ソクラテスと二人の少年たちは「自分たちは互いに友だと考えている」と告げている。いわゆるソクラテスの「何であるか」の探求では考えられない状況である。というのも、例えば勇気の何であるかが分からなければ、勇気ある者だと考えることは誤りとされるはずだからである…ソクラテスの発言は、『リュシス』における友愛と友の探究が、徳についてのそれとは異なり、「友である」というあり方を前提としてしかなされえない構造になっていることを示している」2020/03/07
みのくま
6
「リュシス」「恋がたき(恋人たち)」は共に小品であるがテーマは重厚である。「リュシス」は愛する事とは何か、「恋がたき」は偽作説が強いが哲学とは何かという問いでありソクラテス哲学の根幹を成す。また、どちらも愛する少年の前で青年達がソクラテスと対話する形式をとっており、その空回り様も面白味があってよい。ただ「恋がたき」は地の文にソクラテスの意図や振る舞いが解説的に挿入されており、他のプラトンの著作に比べ異なる点が目につくように思う。とはいえ訳者の三嶋輝夫が読み解くようにかなり重要な作品として取り扱うべきだろう2024/11/29
大森黃馨
4
どうもすんなりと頭に入らない非常に短い作品とはいえどうにも頭が混んがらってくるノートにとって纏めてゆく必要がありか私の頭の構造は百科事典的目録であり論理的思考は未熟なりということか 2022/10/29
酩酊斉案山子
3
ちょっと理屈が強引なとこちょくちょくある気がするけども、それよりこの時代における知識人の恋愛観が面白い。2021/12/24




