講談社学術文庫<br> 唯識の思想

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講談社学術文庫
唯識の思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923583
  • NDC分類 183.94
  • Cコード C0114

出版社内容情報

唯だ心だけが存在する――。不可思議にして深淵な心の構造を解き明かす大乗仏教の普遍的な根本思想、その精髄を紹介する唯識思想入門科学・哲学・宗教の三面をあわせもつ普遍的な仏教思想、唯識。「すべては心の中の出来事にすぎない」とする、この大乗仏教の根本思想は、八種の識が世界を生み出し、心に生じる感情や思考は表層に現れると説く。不可思議にして深淵な心の構造を深層から観察・分析し、その秘密を解く唯識思想とは何か。この古くて新しい思想を解説する最良の唯識入門。

第一章 一人一宇宙
第二章 心が迷う
第三章 意識の働き
第四章 心は微細に働く
第五章 自我に執われてしまう人間
第六章 すべてのものは心が生み出す
第七章 新しい身体観
第八章 心の深層が作り出す自然
第九章 ヨーガの生活
第十章 さわやかな覚醒の朝を迎える
第十一章 他者のために生きる
第十二章 「唯識」をいまに生かす
原本あとがき
学術文庫版あとがき


横山 紘一[ヨコヤマ コウイツ]
著・文・その他

内容説明

科学・哲学・宗教の三面をあわせもつ普遍的仏教思想、唯識。「生かされて生きること」を智る大乗仏教の根本思想は、八種の識が世界を生み出し、感覚や思いや言葉は深層の心から表層に現れると説く。不可思議にして深遠な心の構造を観察・分析し、そのありようを解き明かす唯識とは何か。この古くて新しい思想の世界へといざなう、最良の唯識入門書。

目次

一人一宇宙
心が迷う
意識の働き
心は微細に働く
自我に執われてしまう人間
すべてのものは心が生み出す
新しい身体観
心の深層が作り出す自然
ヨーガの生活
さわやかな覚醒の朝を迎える
他者のために生きる
「唯識」をいまに生かす

著者等紹介

横山紘一[ヨコヤマコウイツ]
1940年生まれ。東京大学農学部水産学科、同文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院印度哲学博士課程修了。立教大学名誉教授、鹿島神流師範、「唯識塾」塾長。専攻は唯識思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Major

48
【Note3】備考: 法相宗(唯識論)における「立破(りっぱ)」「止廃(しはい)」の論理と、現実の興福寺の在り方について: 「教理としての止廃」は徹底されているが、「信仰の対象としての仏像・伽藍」においては、その論理はあえて適用されていない。なぜそのような乖離(あるいは使い分け)があるのか、3つの理由がある。以下に述べる。→ 2026/03/07

十川×三(とがわばつぞう)

41
良書。ヨガ思想の源流。西暦300年頃、この哲学に到達した古代インドの仏教徒は凄い。内へ内へ深く探求。▼龍樹など中観派による「空」思想を補完するようにできたのが唯識思想。玄奘三蔵が翻訳した上、完成させた。▼中村天風『成功の実現』でのヨガのカリアッパ大師との問答、『ミリンダ王の問い』での問答も、この思想だと判明。すっきり!2023/02/28

Major

33
1. 唯識論とは何か: 唯識論とは、四世紀から五世紀にかけてインドで大成された仏教哲学であり、「ただ(唯)識(認識作用)だけが存在し、外界の実体(外境)は存在しない」と説く理論である。私たちが「外にある」と信じている客観的な世界は、実は鏡に映った影のようなものであり、すべては個人の心の深層から生み出された映像に過ぎないとする。唯識は「深層心理学としての仏教」と位置づけられることが多い。その根幹には、以下の命題がある。→2026/03/07

姉勤

33
深遠難解な教義をカジュアル化し読者に想像させる工夫を感じさせる。知覚という人間のハードウエアの限界に束縛された、ソフトたる心の限界を超える作法。世界とは自分自身の心の投影であり、智慧に至れば在り方次第でどうとでも変わる、と。零であり壱であり空であるが観測者の位置により変わる量子論にも似て。自分自身をマリオネットを操るように主観を客観化し、さらにその境すら同期させることで見えてくる善性と慈悲。貪ってる自分の浅ましさをその最中に知る。浅い理解はオウムの魔に似通う危険がある、唯だの稚識。2025/07/26

Tenouji

31
小室直樹氏の書を読んで、少しはわかった気になっていた、唯識。もう少し、詳細を知りたく読んでみた。なぜ阿頼耶識という考え方が出てきたのかも含めて、わかりやすく丁寧に解説されていて面白かった。今、我々が見ている宇宙って、人間の阿頼耶識の写し絵かもしれないね。2023/12/17

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