講談社学術文庫<br> 興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話

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講談社学術文庫
興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923507
  • NDC分類 231.7
  • Cコード C0122

出版社内容情報

10年でギリシアとペルシアにまたがる大帝国を築いたアレクサンドロス。その栄光と挫折の生涯からヘレニズム世界の歴史を問い直す。講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」が、いよいよ学術文庫化。まず第一期として、5冊を5ヵ月連続で刊行する。本書はその第一冊目。
前334年、ギリシアから東方遠征に出発し、たった10年で現在のトルコ、シリア、イラク、イランを経てインダス川西岸のパキスタン、アフガニスタンに至る大帝国を築いたアレクサンドロス。エジプトではファラオとして振る舞い、古都バビロンにもメソポタミアの伝統に学んで入城。広大なペルシア帝国を滅ぼしてからは後継者として東方の儀礼を自ら導入し、兵士たちとペルシア人女性との集団結婚式をあげるなど支配の強化を図った。しかし、インダス川流域での戦いで、ついに長期の遠征で疲れ切った兵士たちが行軍を拒み、大王も反転を決意。バビロン帰還後の前323年、アレクサンドロスは熱病のため死去する。怒涛のごとく駆け抜けた32歳11か月の生涯。アレクサンドロスはどうして短期間で大帝国を築き上げることができたのか。また、死後その帝国がたちまち四分五裂したのはなぜか。古代ローマのカエサルや初代皇帝アウグストゥスらが英雄として憧れ、神格化したアレクサンドロスの軌跡と、後世の歴史に与えた影響を探究。新たなヘレニズム史を構築する。
[原本:『興亡の世界史 第01巻 アレクサンドロスの征服と神話』講談社 2007年11月刊]

第一章 大王像の変遷
大王像の原点
近代歴史学のアレクサンドロス像
第二章 マケドニア王国と東地中海世界
ギリシア・ペルシア関係の見直し
マケドニア王国の興隆
第三章 アレクサンドロスの登場
誕生から即位まで
王権の確立
東方遠征論の由来
第四章 大王とギリシア人
東方遠征略史(一)
コリントス同盟とギリシアの大義
小アジアのギリシア人は「解放」されたか
ギリシア人に対する不信感
第五章 オリエント世界の伝統の中で
東方遠征略史(二)
ファラオとしての王
華麗なるバビロン
アジアの王と権力の視覚化
ペルセポリス王宮炎上事件
第六章 遠征軍の人と組織
王権を支えた人々
属州制度と遠征軍
中枢部の権力争い
王と将兵の絆
第七章 大帝国の行方
東方遠征略史(三)
動揺する帝国と新航路
オリエント理解の限界
騒然たるギリシア情勢
第八章 アレクサンドロスの人間像
大王の女性関係
英雄への憧憬とその凌駕
不滅の名誉と大王神話
第九章 後継将軍たちの挑戦
帝国の解体
ヘレニズム諸王国の誕生
君主崇拝の成立
終 章 アレクサンドロス帝国の遺産
    大王の遺産とは
    バクトリア王国とヘレニズム
    ローマへ通じるヘレニズム
    アレクサンドロス帝国の歴史的意味
おわりに
学術文庫版へのあとがき
参考文献
年表
主要人物略伝
索引


森谷 公俊[モリタニ キミトシ]
著・文・その他

内容説明

紀元前三三四年、ギリシアから東方遠征に出発、先進国ペルシアを征服し、わずか一〇年でインダス川に到達した大王。疲れた将兵が行軍を拒み、バビロン帰還後に熱病で死去するまでの三三年の生涯でいかに大帝国を築いたのか。死後、帝国が四分五裂したのはなぜか。カエサルも憧れ、神格化された後世への影響を探究し、新たなヘレニズム史を構築する。

目次

第1章 大王像の変遷
第2章 マケドニア王国と東地中海世界
第3章 アレクサンドロスの登場
第4章 大王とギリシア人
第5章 オリエント世界の伝統の中で
第6章 遠征軍の人と組織
第7章 大帝国の行方
第8章 アレクサンドロスの人間像
第9章 後継将軍たちの挑戦
終章 アレクサンドロス帝国の遺産

著者等紹介

森谷公俊[モリタニキミトシ]
1956年、徳島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。帝京大学文学部教授。専門は古代ギリシア・マケドニア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

111
面白かったです。アレクサンドロス大王が約33年という短い生涯の中でいかにして大帝国を築き上げたかが述べられています。後世の歴史にも大きな影響を与え、神格化された理由もよくわかりました。アレクサンドロスの支配はいかに自らの支配の中に伝統や儀礼を取り込んだかを学術的に論じており、豊富な資料にもとづく怒濤の生涯の記録として読めました。新たなヘレニズム文化の歴史とも繋がりがあるのが興味深かったです。『興亡の世界史』シリーズとして刊行されていくようなので、今後も読んでいきたいと思います。2016/03/23

風に吹かれて

22
歴史は事柄の前後にも目を向けることや広く地域を見渡すことが大切だと思っているが、現代とは社会や人々の考え方が違う古代のこととなると一層それが大切になる。本書は一般向けの入門書的な本なので早足的な記述がないわけではないが、アレクサンドロス(紀元前356年7月20日~紀元前323年6月10日)を歴史の流れの中に据えた分かりやすい本だと思う。➡2020/12/04

かんがく

19
世界史通史理解のためにこのシリーズを読み出す。アレクサンドロスという一人の人物に注目し、東方遠征の流れとともに、彼の人物や後世における評価、歴史的意義にも触れていく。アメリカのブッシュ政権への批判的視点が織り込まれる。ヘレニズム文化におけるローマの重要性も指摘。2019/10/18

ぽんすけ

18
歴史本というとハードカバーが多いがこのシリーズは文庫本のため大変読みやすい。アレクサンドロス大王を取り上げた本書は、神格化された後世への影響と、最近の研究により新たに体系化されつつあるヘレニズム史をわかりやすく解説してくれているので大変面白かった。ただ私自身アレクサンドロス大王というと子供の頃から連戦連勝の英雄でめっちゃ恰好いいイメージだったので、この本を読んでかなり印象が変わった。確かに個人としては不世出の英雄かもしれないが、為政者としては首を傾げざるを得ない。無駄な虐殺や激昂して部下を殺すのも幻滅した2023/06/28

Mzo

14
中公文庫の世界の歴史シリーズの再読してたんだけど、興亡の世界史シリーズも文庫化と聞いて、まず買ってみた一冊。もっと興味のある中国史とかで比較した方がよかったか…。ただ、本書は読みやすい方かとは思う。アレクサンドロスが神格化された理由は、後継者たちが自分の権威を高めるために利用したから、という説には納得。なるほどねぇ。2016/08/03

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