講談社学術文庫<br> 霊山と日本人

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講談社学術文庫
霊山と日本人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923477
  • NDC分類 163.1
  • Cコード C0114

出版社内容情報

私たちはなぜ山に手を合わせ、神仏や天狗はなぜ山に住まうのか。日本の山岳信仰の全体像を示し、山の霊性とは何かを明らかにする。主要霊山ごと、あるいは個別宗教ごとにしか語られてこなかった日本の山岳信仰。本書はそれを世界、とくに東アジアの山岳信仰のなかに位置づけ、包括的に捉えたはじめての本である。霊山の特徴、信仰、儀礼などを、人々の生活と関連づけて考えることで、山の霊性とは何かを明らかにする。
私たちはなぜ山に手を合わせるのか。神仏や天狗はなぜ山に住まうのか。
いま、あらためて、自然や「聖なるもの」を問いなおす。

プロローグ
第一章 日本人の生活にとっての山
1 生業と山
2 魂と成長と山
3 日本人のコスモロジーと山
第二章 山岳信仰の諸相
1 山岳信仰の概要
2 インドの山岳信仰
3 東アジアの山岳信仰
第三章 森の信仰
1 森とウタキ
2 鎮守の森
第四章 山岳信仰の歴史
1 原始時代の山の信仰
2 古代の山岳信仰
3 中世の山岳信仰
4 近世の山岳信仰
5 近・現代の山岳信仰
† 山岳信仰の歴史年表
第五章 各地の主要霊山
1 近畿の霊山
2 東北の霊山
3 関東・甲信越の霊山
4 中部の霊山
5 中国・四国・九州の霊山
† 霊山の分布図
第六章 聖地としての山岳
1 山名とその由来
2 山中の霊地
3 山中の霊地の由来と意味
第七章 山の神格
1 山の神
2 霊山の権現
3 山岳信仰の神と仏
4 王子・童子と護法神
第八章 山の宗教者と動物・異人
1 山の宗教者と動物
2 仙人と童子
3 鬼と天狗
4 山の異人の特徴と相互関係
第九章 山のまつりと修行
1 山のまつり
2 山に籠る修行
3 修験者の峰入
4 庶民の霊山登拝
第十章 山から里へ
1 山で得る験力
2 豊穣の予祝と祭り
3 里山伏と廻檀する山伏
エピローグ


宮家 準[ミヤケ ヒトシ]
著・文・その他

内容説明

主要霊山ごと、あるいは個別宗教ごとにしか語られてこなかった日本の山岳信仰。本書はそれを包括的に捉え、全体像をしめす、はじめての本である。霊山の特徴、信仰、儀礼などを人々の生活と関連づけて考えることで、山の霊性とは何かをあきらかにする。私たちはなぜ山を、心を癒やす縁とするのだろうか。いま、改めて自然や聖なるものを問いなおす。

目次

第1章 日本人の生活にとっての山
第2章 山岳信仰の諸相
第3章 森の信仰
第4章 山岳信仰の歴史
第5章 各地の主要霊山
第6章 聖地としての山岳
第7章 山の神格
第8章 山の宗教者と動物・異人
第9章 山のまつりと修行
第10章 山から里へ

著者等紹介

宮家準[ミヤケヒトシ]
1933年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。慶應義塾大学名誉教授。日本山岳修験学会名誉会長。修験道研究で秩父宮記念学術賞、福澤賞などを受賞。宗教民俗学という分野を樹立した。元・日本宗教学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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獺祭魚の食客@鯨鯢

64
 今、なぜ登山してはいけないのか。明治になるまで山に登ることは健康増進のためのスポーツではなかったことを思い起こしました。  仮に陰性で入山したとき穢れを持ち込むことにもなります。日本人のコロナの発症率が低いのは、ケガレの文化が多少影響しているのではないかと思うようになりました。  山には神が坐すことを考えれば、安易に近づくことは「山の神」の怒りに触れます。山は遠くから眺めても楽しめます。

HANA

58
日本人と山の関係を論じた一冊。山岳信仰について歴史や各地の霊山、天狗山姥等山に関する神秘、修験道とあらゆる方面からカバーされている。ただその分各項目が幾分薄められている感があるのは否めないが。歴史や各地の霊山も面白かったが、一番興味を惹かれたのは修験道の部分。各修験道における儀礼や山中での進行等が記されているのを読むと、以前別の本で読んだ擬死と再生というのが詳しくわかるように思える。やっぱり梵天とか火渡りとか、象徴化されてるなあ。ともあれ本書で、日本の山岳信仰の基本的な所は抑えられるのではないかと思った。2016/04/11

takeapple

22
日本列島に住む人々はいつ頃から山に登ったのかと疑問に思って読んでみた。古くは縄文時代に夏至や冬至、春分、秋分など日の出等を拝んだり、役の小角、勝道上人、最澄、空海などたくさんの人が山を聖なるところとして、修行のために登っているんですね。今残されている尾根を伝う道はそれらの名残りなんですね。日本に伝わった 仏教は山岳信仰と習合して独自のものを生み出していたのを、無理に国家神道としたことが大きな誤りだということも思いました。ここに出てくる山々に登ってみたいなあ。2017/11/12

cape

12
各地の山岳信仰と歴史を紹介していて興味深い。著者が言う通り、特定の山ではなく広く日本全般が対象になっているので、行ったことがあったり見たことがあったりする山々が、信仰の対象として崇められたり恐れられたりしているのが面白い。個人的には我が故郷の立山をもう少し取り上げてほしかった。いずれにしても、事実関係の羅列部分は若干好奇心を維持するのが難しいところもあったが、山岳信仰がこんなにも古く長く、広く重層的に展開されていたことには驚いた。現代人の心の拠り所はどこになるのだろうか。2020/03/20

スプリント

10
日本の山岳信仰を詳しく解説した本です。比較のため世界各地の山岳信仰についても触れられています。2018/01/13

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