講談社学術文庫<br> 漱石人生論集

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講談社学術文庫
漱石人生論集

  • 夏目 漱石【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 講談社(2015/10発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923279
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0191

出版社内容情報

没後百年を迎える文豪・夏目漱石。その屈指の読み手である作家・出久根達郎氏が随筆、講演、書簡を編んだ警句と教訓溢れる人生論集。2016年に没後100年を迎える文豪・夏目漱石。「いくら傑作でも人情を離れた芝居は無い」(『草枕』)と漱石自身が言ったように、「漱石の作品のすべてが人生を論じている」(出久根達郎『解説』より)。『吾輩は猫である』で1905年に文壇に登場し、朝日新聞入社後は『三四郎』『それから』『門』などを発表、修善寺での大患を経て『こころ』『道草』『明暗』などの作品を亡くなる1916年までの10年間に次々に発表し、近代知識人の内面を描いたといわれる漱石。その漱石の屈指の読み手として知られる直木賞作家・出久根達郎氏が、小説以外の文章で漱石が人生をどのように捉え、いかように論じているかを全集の中から選んで編集したのが本書である。新聞、雑誌への寄稿文、講演、さらに妻・夏目鏡子や正岡子規などの友人、芥川龍之介などの門下生に宛てた真情溢れる書簡には、人生を凝視し、人生の意義を見いだすべく苦闘した漱石の知恵と信念とに満ちている。
「威張る勿れ、諂う勿れ、腕に覚えのなき者は、用心の為に六尺棒を携えたがり、借金のあるものは酒を勧めて債主を誤魔化す事を勉む、皆おのれに弱みがあればなり」(「愚見数則」)、「自分の立脚地から云うと感じのいい愉快の多い所へ行くよりも感じのわるい、愉快の少ない所に居ってあく迄喧嘩をして見たい。是は決してやせ我慢じゃない。それでなくては生甲斐のない様な心持ちがする。何の為に世の中に生れているかわからない気がする」(友人・狩野亨吉宛書簡)など、人間と人生を深く洞察した文豪ならではの警句と教訓に溢れる人生論集。

原本:『漱石人生論集』講談社文芸文庫 2001年刊

愚見数則
入社の辞
虚子著『鶏頭』序
太陽雑誌募集名家投票に就て
イズムの功過
私の個人主義
思い出す事など(抄)
ケーベル先生の告別
硝子戸の中(抄)
文学談
文士の生活
書簡(抄)
   正岡子規宛 夏目鏡宛 森田草平宛(四通)
高浜虚子宛 中川芳太郎宛 狩野亨吉宛 鈴木三重吉宛 小宮豊隆宛(二通)中村古峡宛
坂元雪鳥宛(二通)和辻哲郎宛 岡田正之宛
林原耕三宛 武者小路実篤宛 大石泰蔵(二通)久米正雄・芥川龍之介宛(二通)
断片 三五C
断片 三五D
解説        出久根達郎


夏目 漱石[ナツメ ソウセキ]
著・文・その他

内容説明

『吾輩は猫である』で文壇に登場し、亡くなるまでの約十年に近代知識人の内面を描いた作品を次々と発表した漱石。「作品のすべてが人生を論じている」という作家・出久根達郎氏が、雑誌への寄稿、講演、さらに妻・鏡子や正岡子規などの友人、芥川龍之介など門下生に宛てた書簡を編集。人間と人生を深く洞察した漱石ならではの警句と知恵に満ちた書。

目次

愚見数則
入社の辞
虚子著『鶏頭』序
太陽雑誌募集名家投票に就て
イズムの功過
私の個人主義
思い出す事など(抄)
ケーベル先生の告別
硝子戸の中(抄)
文学談
文士の生活
書簡(抄)
断片 三五C
断片 三五D

著者等紹介

夏目漱石[ナツメソウセキ]
1867年(慶応3年)、江戸牛込馬場下横町(現、新宿区喜久井町)に生まれる。本名金之助。帝国大学文科大学英文科を卒業。1900年文部省留学生として渡英、帰国後東京帝国大学にて「文学論」「十八世紀英文学」を講ずる。1907年、朝日新聞社に入り、以後多くの名作を残す。1916年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みっぴー

55
漱石の公演や、書簡類、手帳、、、漱石の人となりを窺い知ることができる感動の一冊。「私の言ったことがよく分からなかったら、いつでも家にいらっしゃい。分かるまで説明しますから。」--学習院での公演。読むのは初めてではないが、読むたびにため息が出る。「それなら、生きていらっしゃい。」--これも、何度目だろうと感動する。書簡類は、相手ごとに砕けた口調だったり改まった口調だったりするのが面白い。特に武者小路に宛てた書簡がじんとした。手帳の『仮面』の箇条書きが怖い。一体どんな物語を書くつもりだったのだろうか……。2017/12/16

優希

48
漱石の人となりが垣間見れる1冊でした。2022/01/24

壱萬参仟縁

46
字体大きめ、ルビもあり、読みよいが、内容は重い。原本2001年初出。勉強せねば碌な者にはなれぬと覚悟すべし(10頁)。教師は必ず生徒よりえらきものにあらず(11頁)。体罰教師にはこの謙虚さがないんだろうな。漱石先生は、大学で一番心持ちの善かったのは図書館の閲覧室で新着の雑誌などを見る時(19頁)。やはり、読書でっせぇ。漱石先生は、本を書いて売るよりは、自費出版して同好者に只で頒(わか)つと一番良いのだが、貧乏でできないという(127頁)。今は無印の出版社名がなければ桁一つ安くなるのでいい時代かもしれない。2016/05/28

ふ~@豆板醤

25
人生や社会について論じている本。漱石の過去の講演などをそのまま載せているので文体が堅苦しく、しっかり読み取れたかはあまり自信がないけど(^_^;)「威張るなかれ、諂うなかれ、妄りに人を評するなかれ」という部分に背筋が伸び、「義務心を持っていない自由は本当の自由ではない」との考え方に共感し、「牛になることはどうしても必要です。吾々はとかく馬になりたがるが、牛には中々なり切れない」というフレーズに日々の時間の使い方を反省させられた。2017/01/09

navyblue

21
「私の個人主義」などの有名な講演から、友人や弟子への書簡、手帳に書き留めたメモなどどれも読み応えがある。弟子たちへの手紙には、面倒見の良い漱石の温かいまなざしを感じる。若き日の小宮には、木曜会に集まる人たちはみんないい人だから遠慮せず来てお話しなさい、とか、芥川龍之介には馬ではなく、牛におなりなさいと諭している。「文士の生活」には漱石の日常が口述の形で残されており、ちょっとしたユーモアも感じる。「自分は自分流にするのが自分に対する義務であり、かつ、天と親に対する義務である」それが漱石の生き方なのだ。2018/03/14

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