講談社学術文庫<br> 西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン

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講談社学術文庫
西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923040
  • NDC分類 953
  • Cコード C0122

出版社内容情報

悪魔と処女の間に誕生した魔術師マーリン。その予言と不思議な力で、ブリテンの王族三代を導き、伝説のアーサー王を戴冠まで導いた。中世で最も有名な魔法使いマーリンの、13世紀フランス語原典の本邦初訳です。本書はラテン語で書かれたジェフリー・オヴ・モンマスの『ブリタニア列王史』を独自のかたちで発展させ、マーリンの誕生からアーサー王の戴冠までを描く一大スペクタクルです。
母親が睡眠中に夢魔に犯されて生まれたマーリンは、悪魔から過去の知恵を、神から未来を見通す力を授かり、全治全能の予言者として歴代のブリトン人の王を助け、異民族の侵入からブリタニアを護ります。マーリンが変身の魔法を駆使した、アーサー誕生の秘密に始まり、「この剣を抜く者は王になるだろう」と書かれた聖剣をうら若きアーサーが抜く感動的なクライマックスまで、アーサー王伝説にとって重要な多くのモチーフが含まれています。
本書の最大の特徴は、聖杯伝説をアーサー王物語に組みこんだことです。本物の聖血を含んだ最後の晩餐の容器がヨーロッパに伝わり、選ばれた騎士たちに守護されてゆく――このようなマーリンのお膳立ては、中世における聖杯物語の大流行のきっかけとなりました。

訳者まえがき 凡例 訳者解説
1 マーリンの誕生
悪魔たちの謀/郷紳一家の災厄/郷紳の三人娘/惑わしの女/ブレーズの助言/姉妹の諍いと姉の妊娠/姉の告白/姉の妊娠/ブレーズの判事への提案/マーリンの誕生/神童マーリン/裁かれる母親/マーリン、母を弁護する/判事長の母親の秘密/救われたマーリンの母親/ブレーズの本
2 ヴェルティジエ王
幼王モワーヌ/モワーヌ暗殺とヴェルティジエの即位/倒壊する塔/占星術師が見たもの/父なし子/マーリンに驚く使者たち/ブレーズと聖杯の書/皮を買う農民/子どもの葬列/ヴェルティジエと使者たち/マーリンとヴェルティジエ/塔の謎解き/二匹の竜/竜についての解き明かし
3 対アンジス戦
王子たちの帰還/あやしい木こりの男/獣飼いとアンジスの死の知らせ/マーリンとパンドラゴン王の会見/アンジスの死の説明/兄弟の再会/手紙運びの小姓/かつがれたユテル/兄弟を助けるマーリン
4 パンドラゴン王
サクソン人との停戦/マーリンを試す側近/三通りの死因/予言の実現/予言の書とサクソン人の再上陸/ソールズベリー決戦の前夜/空飛ぶ竜とパンドラゴンの死
5 ユテル王
ユテルパンドラゴン王の即位とソールズベリーの巨石/第三の卓の提案/円卓と五十人の騎士たち/危険な空席/マーリンの叱責
6 ユテルとイジェルヌ
公爵夫人イジェルヌへの恋/ユテルの愛の苦悩/イジェルヌを説得するユルファン/イジェルヌへの金杯/公爵への告白/公爵への帰還命令/公爵への宣戦布告/国王軍の来襲/マーリン召還の助言/老人に化けたマーリン/中風病みに化けたマーリン/マーリンと王の約束/マーリンの妙案/王の変身とイジェルヌの懐胎/公爵の非業の死/償いの相談/ユルファンの和平案/停戦のための駆け引き/公爵側との対峙/ユルファンの計略/ユテルとイジェルヌの結婚/子ども引渡しの提案/アントルの説得/赤ん坊受け渡しの手筈/アーサーの誕生/ユテル軍の大敗/ユテルに残す言葉/ユテルの死
7 アーサー王の誕生
王位継承問題/成長したアーサー/クリスマスのミサ/剣の刺さった石段/大司教の説教/アーサー、剣を抜く/養い親の告白/アーサーの再挑戦/戴冠を引き延ばす諸卿/アーサーの叡智/アーサーの寛大さ/アーサーの戴冠(マーリンの帰還)


ロベール・ド・ボロン[ロベール ド ボロン]
著・文・その他/翻訳

横山 安由美[ヨコヤマ アユミ]
解説/翻訳

内容説明

中世伝説で、最高の魔法使いマーリンの物語。円卓の騎士でも知られるアーサー王の誕生を描く一大スペクタクル。悪魔の子マーリンが不思議な予言力を発揮し、危機にあるブリテン国の王家三代に知恵と力を貸し、アーサーが王になるまでを導く波乱万丈の物語である。アーサー王物語と聖杯伝説を合体させた中世ロマンの金字塔が、本邦初訳でついに登場!

著者等紹介

ボロン,ロベール・ド[ボロン,ロベールド] [Boron,Robert de]
12世紀後半~13世紀前半のフランスの作家。『聖杯伝説の物語』『メルラン(マーリン)』を著した。聖杯伝説とキリスト教を結びつけたことで知られる

横山安由美[ヨコヤマアユミ]
1964年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いとう・しんご

10
古典を読もう!シリーズ。中世の騎士道が非常に暴力的である点では武士道と共通しているなぁ、とか、キリスト教的な倫理観が実はギリシャ・ローマ的な価値観を帯びながら成長してるなぁ、とか感じたのです。2024/01/27

遊未

7
マーリン誕生のいきさつや親族のこと、代々の王に助言を与え、アーサー王登場で終わります。悪魔より過去を知る力、神より未来を知る力を与えられた存在。物語が進むほどキリスト教色が強くなり、マーリンの権威も高まる。全ては神の思し召しでしょうが、度続く家族の不幸、夢魔によりマーリンを妊娠したお母様、助ける司祭ブレーズ、その心の強さに引かれました。2021/02/07

rinakko

6
再読。ケルト祭り5冊目。12世紀前半の古仏語作品で、ラテン語史書に断片的に登場していたマーリンのことが、通時的に纏め描かれている。マーリンの誕生(父親は夢魔)からその神童時代、アーサー王の前に既に2代の王に指南役として仕えていた経緯、そしてアーサー王の戴冠までの長い導きを果たすに至るまで。誰もが “マーリン以上の賢者はこの世にいない” と崇め称賛した予言者マーリンの最盛期を知ることが出来るし、物語として面白い。2025/03/13

Sleipnirie

4
聖杯とか王様とか円卓とかアーサー王とかキリスト教を混ぜて最強賢者の魔法使いマーリンを主人公にした物語。幼少時からマーリンの無双ぶりがすごい。歴代王が絶大な信頼を寄せるまでになる。本小説のアーサー王誕生の秘密を知るとマーリンすごい(色んな意味で)ってなる。訳注に当時の状況(王侯貴族の識字率、食事は手づかみ)が載ってる。2017/03/09

もんしろちょー

3
これを読んだら某スマホゲーでマーリンさん来ないかなと思って…。思って…。アーサー王に関わる話に書物で触れるのは実はこれが初。色々な人物によって盛り込まれた設定や伝わっていた伝承を1つの物語として紡いでいるためかところどころ齟齬があるけれども、フワッとしか知らなかったマーリンが何者で何を為したのかが描かれていておもしろかった。しかし同時に、これは聖書や当時の文化感を履修してないと伝わってないことの方が多いんだろうなあ。2019/06/28

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