講談社学術文庫<br> 伊藤博文―近代日本を創った男

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講談社学術文庫
伊藤博文―近代日本を創った男

  • 伊藤 之雄【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 672p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922869
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0121

出版社内容情報

幕末維新を駆け抜け、初代総理大臣として立憲政治の確立に尽くした「剛凌強直の男」。伊藤のイメージを一変させた話題の書の文庫化。初代総理大臣として内閣制度を創設し、みずから中心となって大日本帝国憲法を制定した伊藤博文の本格的評伝。
幕末維新、岩倉使節団、西南戦争、明治十四年の政変、条約改正、立憲政治の確立、日清・日露戦争、そして韓国統治・・・。伊藤博文の68年の生涯は、近代日本の草創期にそのまま重なっている。まさに「近代日本を創った男」であるにもかかわらず、本書が登場するまで、伊藤の本格的評伝はほとんど書かれることがなかった。そればかりか、木戸孝允や岩倉具視ら有力者の間をたくみに世渡りして出世した「軽佻浮薄」な人物、あるいは、旧憲法によって民主化の道を狭め、韓国では民族運動を弾圧した権力者・・・といったイメージで語られ続けたのである。
本書で、日本近代政治史の第一人者である著者は、書簡や日記等の一次史料を渉猟し、歴史学の最新成果をふまえて、伊藤の全生涯と、「剛凌強直」たる真の改革者の姿を描き切った。その後の伊藤博文のイメージを一変させた決定版である。
(2009年に講談社から刊行された同名書籍の文庫化)

伊藤博文は軽佻浮薄な人物か――はじめに
第一部  青春編
第一章 木戸孝允に見出される――束荷・萩から京都・江戸・イギリスへ
第二章 「外交」交渉での活躍――列強と薩摩藩
第三章 討幕への戦い――満たされぬ思いの情報収集・
第二部  飛翔編
第四章 列強との交渉と知的飛躍――兵庫県知事・大蔵官僚
第五章 岩倉使節団の特命全権副使――廃藩置県・征韓論政変
第六章 伊藤参議兼工部卿の実力――西南戦争・
第三部  熱闘編
第七章 伊藤体制をつくり始める――大久保利通の後継者
第八章 大隈重信への怒り――明治十四年政変
第九章 憲法調査にかける伊藤の意気込み――日本の伝統と欧化
第一〇章 内治優先と日清協調――初代内閣総理大臣
第一一章 日本のかたちを作る――大日本帝国憲法と明治天皇・
第四部  円熟編
第一二章 見込み違い――大隈条約改正問題
第一三章 第一議会のとまどい――憲法運用と近代国家の充実・
第一四章 明治憲法を守る――第二回総選挙・・
第一五章 民党との連携と条約改正――第二次伊藤内閣
第一六章 伊藤体制の満開――文官首相の日清戦争
第五部  斜陽編
第一七章 元老としての強い自負心――第三次伊藤内閣
第一八章 休養と充電――清国漫遊・西日本遊説
第一九章 肉体の衰えと「憲法政治」への理想――立憲政友会創立・第四次伊藤内閣
第二〇章 国際協調と行政と議会の調和――日露対立回避への努力
第二一章 陛下との事は他人の容喙を許さず――日露戦争
第六部  老境編
第二二章 韓国統治への抱負――伊藤韓国統監・
第二三章 「滄浪閣」の夢――韓国人と大磯町民
第二四章 暗 殺
伊藤博文と日本・東アジア――おわりに


伊藤 之雄[イトウ ユキオ]
著・文・その他

内容説明

たくみな世渡りで出世した「軽佻浮薄」な人物、明治憲法で民主化の道を閉ざし、韓国では民族主義を弾圧した「保守反動」の権力者、節度を欠く女性関係―。こうした従来のイメージは、この男の実像を正しくとらえているのだろうか。冷徹な歴史家の視線で、その全生涯と「剛凌強直」たる真の姿を描き切る。「伊藤博文像」を一変させた初の本格的評伝。

目次

第1部 青春編
第2部 飛翔編
第3部 熱闘編
第4部 円熟編
第5部 斜陽編
第6部 老境編

著者等紹介

伊藤之雄[イトウユキオ]
1952年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修了、博士(文学)。名古屋大学文学部助教授等を経て、京都大学大学院法学研究科教授。主な著書に『昭和天皇伝』(司馬遼太郎賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんがく

18
同作者の大隈重信、山県有朋の評伝に続いて、ついに主役の伊藤についての評伝。軽くて女好きな調整役政治家というイメージの強い伊藤を、憲法政治の定着を目指して真っ直ぐ進んだ男として再評価。憲法政治を守るためには率先して損な役回りを買って出て、他の元老とも対立していく様がよくわかる。側近である井上毅や陸奥宗光とも次第に離れていったり、親友でナンバー2の井上馨との確執が生じたりと、常にエリートコースを歩んできた伊藤のある種の孤独を見ていて哀しさもある。2019/10/13

qwer0987

10
著者のひいき目が強い感もするが、この本で紹介される伊藤博文はまさに偉人だ。伊藤の偉大な点は立憲政治を定着させたことだ。特に明治憲法が制定当初、何度も憲法停止の危機に襲われたことは知らなかった分、それを回避した事実に感銘を受ける。その憲法を日本の実情に合わせて作り上げたことや、立憲政治のため自ら政党を立ち上げた点は伊藤の実務能力の高さと理想が伺えすばらしい。韓国統治は理想はともかく、朝鮮人民の感情に気づけなかったのがこの時代の人の限界と知れる。伊藤博文の魅力を教えてくれる読みごたえある一冊だった。2024/03/28

若黎

9
ふう〜、やっと読んだ。 感想といえば、伊藤博文の業績を良い感じに評価してるというか。まあ、悪くは言ってないかな。 光緒帝が失脚する前日に謁見していたこと、韓国統治の考えなど、初めて知ることが多かった。 2020/10/19

isao_key

9
2009年刊を学術文庫にて再刊したのも。本書では、如才ない軽い人間という、世間に普及した伊藤博文像を否定し、木戸孝允が伊藤を表現した「剛凌強直」な人柄であることを示そうとした。初期議会から日露戦争までの政党の発展と議会政治の定着、それに絡む近代外交の展開など主役であるはずの伊藤が脇役に追いやられ、一次資料を使った本格的な伝記が書かれていなかったことが、執筆の動機になったと筆者は述べている。その言葉通り、極めて公正に書かれた本格的な評伝になっている。日本の近代化や朝鮮の独立にひたむきに力を注いだ偉人である。2015/07/25

バルジ

5
伊藤博文研究の基本的評伝。相変わらず著者の評伝対象への入れ込みが激しいが、伊藤博文という政治的人間の生涯を知るのに最適な一冊。本書では「剛凌強直」をキーワードに長期的な展望を常に持ちつつ一つ一つ政治課題を解決する優れた国家指導者としての側面を描く。伊藤の功績は憲法の起草者だけではなく、むしろ「憲法政治」を日本に定着させようとした点であろう。「元老」という影の指導者ではなく政党指導者としてその実現に自ら当たり、統治能力を持った政権政党足りうる政党を組織した功績は計り知れない。2022/10/12

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