講談社学術文庫<br> 最暗黒の東京

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講談社学術文庫
最暗黒の東京

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  • サイズ 文庫判/ページ数 168p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922814
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0136

出版社内容情報

残飯屋とは何を商っていたのか? 明治中期、都市開発と経済成長に取り残された貧民窟の暮らしを克明に記したルポルタージュの傑作。明治中期の東京に暮らす下層民の生活ぶりを克明に記録したルポルタージュ。明治25年(1892)11月から、徳富蘇峰の「国民新聞」に断続的に連載され、明治26年11月に民友社より刊行された。
「御一新」以来の文明開化に沸き、日清戦争を目前に控えて「一等国」に仲間入りしようとしていた明治日本の帝都の陰には、すでに都市開発と経済成長に取り残された人々が密集する「飢寒窟(貧民窟)」がいくつも形成されていた。そこに生きる人々の暮らしを、住居、食生活、生業から、日々の喧嘩のネタ、ただよう匂いまで、生々しく伝える本作は、横山源之助の『日本の下層社会』とならぶ明治記録文学の傑作である。「東京論」の一つの視座として、また、いまに続く「格差社会」を考えるためにも必読の書。
巻末解説を、坪内祐三氏が執筆。
〔原本:『最暗黒之東京』 民友社 明治26年(1893)刊〕

一 貧街の夜景
二 木賃宿
三 天然の臥床と木賃宿
四 住居および家具
五 貧街の稼業
六 日雇周旋
七 残飯屋
八 貧民と食物
九 貧民倶楽部
十 新網町
十一 飢寒窟の日計
十二 融 通
十三 新開町
十四 糶 市
十五 古物買
十六 座 食
十七 朝 市
十八 十文銭の市場
十九 無宿坊
二十 最暗黒裡の怪物
二十一 日雇および部屋頭
二十二 飯食店の内訳
二十三 居酒屋の客
二十四 夜業車夫
二十五 やどぐるま
二十六 老耄車夫
二十七 生活の戦争
二十八 下層の噴火線
二十九 車夫の食物
三十 下等飲食店第一の顧客
三十一 飲食店の下婢
三十二 労働者考課状
三十三 日雇労役者の人数
三十四 蓄妻者および独身
三十五 夜 店
解説 坪内祐三


松原 岩五郎[マツバラ イワゴロウ]
著・文・その他

内容説明

日清戦争を間近に控えた帝都・東京の下層社会を体験レポート。虱と臭気に満ちた木賃宿や貧家の「巧緻なる美術品」とは?残飯屋で売る「アライ」とは何か?人力車夫の喧嘩はどんなことで始まるのか?ときにユーモラスに、躍動感あふれる文体で都市の貧困と格差を描写。『国民新聞』に連載された社会派ノンフィクションの原点。

目次

貧街の夜景
木賃宿
天然の臥床と木賃宿
住居および家具
貧街の稼業
日雇周旋
残飯屋
貧民と食物
貧民倶楽部
新網町〔ほか〕

著者等紹介

松原岩五郎[マツバライワゴロウ]
1866‐1935。明治時代のジャーナリスト。別名に二十三階堂、乾坤一布衣。伯耆国(現・鳥取県)に生まれ、最初は小説家を目指したが、1892年、国民新聞社に入社。二葉亭四迷や幸田露伴の影響を受け、東京の下層社会のルポルタージュを国民新聞に連載。のち、日清戦争に従軍記者として派遣された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちさと

30
明治26年刊行。旧字体なので若干の読みにくさはあるが、新聞に連載されていただけあって、悲壮感が溢れていたり学術的な堅いものではなく、「ルポ西成」みたいなノリで読める。福祉以前、人権以前の、国家が見捨てた「最下層」の人々を描いた1冊。野宿や飢乾の訓練までして挑んだ最初の木賃宿で著者は早くも逃げ出したくなるが、気合を入れ直して残飯屋や八百屋などでも貧窟の人々の生活を追う。番外的に伊香保の「最暗黒」的場所に集う障害者の暮らしの描写があった。伊香保が聾唖運動発祥の地とは聞いたことがあったが、関係あるのかも。2026/01/30

秋良

18
明治時代、東京の貧民窟に変装して潜り込んだ記者の手になるルポルタージュ。谷中の辺りで野宿して、準備オッケー!とドヤに飛び込みあまりの臭気と虫の襲撃に敗北する。仕事でついこないだ南京虫に遭遇したので気持ちはよく分かる(注・令和)。小説や教科書にはなかなか出てこない、文明開花後の東京の一面を覗くことができるのが新鮮。洋食が増えてきた頃に彼らが食べていたのはフグ、馬肉、臓物と深川飯。何銭稼いで何銭が食費に消え、新しい服を買う余裕もないかつかつの生活。伊香保の貧民窟のヒエラルキーの章も興味深かった。2023/08/15

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

17
明治中期、東京の最下層の人々を取材しようと、作者が「貧大学」として様々な職業に潜入。木賃宿の有り様、そこに暮らす人々の不潔さと貧しさ、残飯屋はどのように食料を集めて、どのように売り捌くか、それを買って食を得る人々、車引きの生活、質屋に入れる一枚きりの着物、布団、宿無しの人々、車を押したり荷物持ちをして一銭を得て粟餅で食事にする人々。明治の文語体で読みにくいが、面白いので一気読み。2026/02/04

LUNE MER

15
最近深川めしについて調べ物をしていたところ、「元々は下層社会で食べられていたもの」だったことが本書に書かれているとの情報に接し、興味が湧いてきて早速。本書は明治憲法下・日清戦争直前の帝都・東京の下層社会への潜入ルポ。所詮、自分の知っている世界というのは極々一部、生きる、生活するって大部分はこんなもんだと言わんばかりの逞しさを感じる。さて、目当ての「車夫の食物」の章。丸三蕎麦、深川飯、馬肉飯、煮込、焼鳥、田舎団子。名前だけ列挙するとなんだか旨そうである。しかし、「これも取材のためだ!」という筆者の声が2021/08/31

Fumoh

9
明治26年(1893年)、ジャーナリストであった著者が東京の貧民窟を取材して書いたルポルタージュです。おどけたような調子を混じえながら、最下層の生活場を冒険していく様子を描いています。わたしは前にも東京のスラム街に関する本を読んだことがあったのですが、貧民街の「暗さ」とか「剥き出しの人情の明るさ」とかいうのは、そこで暮らしている人々や、実際にそれを目にした人の印象に過ぎず、実際はどちらの面もあるものだなという感想を抱きました。どちらにも共通しているのは「不潔さ」であり、それから「人口密度の高さ」でしょう。2026/01/20

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