講談社学術文庫<br> 猫の古典文学誌―鈴の音が聞こえる

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講談社学術文庫
猫の古典文学誌―鈴の音が聞こえる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922647
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

源氏物語から西鶴まで、猫の魅力、猫とともに生きる喜びをいきいきと描いた古典文学を紹介。猫図版も満載。猫と人、もちつもたれつ。猫の魅力、そして猫とともに生きる喜びをいきいきと描いた、数々の古典文学を紹介する。平安王朝文学に描かれる「ブランド品」として愛玩される唐猫から、『徒然草』の「ねこまた」、禅僧に愛され禅問答の公案にもなった猫、秀吉の朝鮮出兵に従軍した猫、芭蕉の句に描かれる「猫の恋」、西鶴の浮世草子に出てくる猫のノミ取り屋まで、日本の古典文学に著された歴々の猫が揃い踏み。学術文庫版ボーナスとして、かの『吾輩は?』の猫についてのエッセイも収録。

さらに、物語絵巻、涅槃図、浮世絵……寺院の天井画まで、猫図版も満載。

プロローグ
第一章 「猫」という文字はいつごろから使われたか
第二章 王朝貴族に愛された猫たち
ね・こらむ1 和歌のなかの猫
第三章 ねこまた出現
第四章 金沢文庫の猫
第五章 猫を愛した禅僧
ね・こらむ2 犬に噛まれた猫
第六章 新訳 猫の草子
第七章 猫神由来
ね・こらむ3 猫の島
第八章 江戸お猫さまの生活
第九章 描かれた猫たち
エピローグ
【付録】漱石先生、猫見る会ぞなもし


田中 貴子[タナカ タカコ]
著・文・その他

内容説明

『源氏物語』『枕草子』では舶来ブランド品、『徒然草』では「ねこまた」、あるいは禅僧の伴侶となり、あるいは民家でねずみ退治をし、秀吉の朝鮮出兵に従軍もすれば、芭蕉にはその恋を詠まれた、猫。日本の古典文学に「描かれてきた猫」を丹念に読み直す。猫の図版も多数採録。漱石『吾輩は~』の猫に関するエッセイを、文庫版付録として新たに収めた。

目次

第1章 「猫」という文字はいつ頃から使われたか
第2章 王朝貴族に愛された猫たち
第3章 ねこまた出現
第4章 金沢文庫の猫
第5章 猫を愛した禅僧たち
第6章 新訳『猫の草子』
第7章 猫神由来
第8章 江戸お猫さまの生活
第9章 描かれた猫たち
付録 漱石先生、猫見る会ぞなもし

著者等紹介

田中貴子[タナカタカコ]
1960年京都生まれ。広島大学大学院博士課程修了。甲南大学教授。専門は中世国文学、仏教説話(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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ヴェネツィア

354
タイトルだが、オリジナルは『鈴の音が聞こえる』の方であって「猫の古典文学史」は副題だった。どうして入れ替えてしまったのだろう。さて、本書は著者の田中貴子氏が「八年間ともに暮らし、癌で亡くなった『福』という名の猫の七回忌」に「墓前に捧げる」べく執筆されたらしい。内容は徹底した日本古典文学に於ける猫の文献学なのであるが、全編にわたって著者の猫に対する愛に満ちている。また、随所に鏤められたエピソードも面白い。例えば、回向院の猫の墓が鼠小僧治郎吉の墓の隣にあるとか、島津氏が猫を時計代わりに戦場へ連れていったとか。2021/12/30

六点

74
古代の漢和辞典に始まり、天皇の日記様々な古典、禅の公案や中世の絵巻に至るまで、猫と人間の交流を描いている本。六点が所持しているのは4刷なので、広く江湖に迎えられたのだなあと感心させられた。古典の中の猫は現代の我々が思うより、ミステリアスな存在であったのだなと思わせられる。しかし、引用文中から立ち上るのは、「猫って本当に可愛いよなあ」と言う、愛情である。2024/12/07

カピバラ

26
作者の猫好きぶりがひしひしと伝わる一冊。古典における猫の姿をみれ、面白かったです。仙巌園の猫神神社に行ってみたいなぁ。魚売りに恩返しする猫の話にはちょっとホロリとなりました。2015/01/09

いちろく

25
猫は何故可愛いのでしょう?猫だから、という答えで十分な気がする。歴史を遡り猫が出てくる文献を調査し纏めた一冊。古典文学を読みやすい現代訳で載せ、猫と人々の生活の中での繋がりを分かりやすく伝えてくれている。狸が猫の意味として使われていた時もあったと知り驚く!兎に角、猫、かわいいよ猫!と思っていた人達は、昔から沢山いたのだ。2015/10/03

冬見

20
古典文献からの引用が多かったが、ほとんど現代語訳で紹介されていたので読みやすかった。(贅沢を言えば原文も載せて欲しかったけど、原文があったらあったでそちらに気を取られそうだから、これはこれで私にぴったりだったのだろう)これを皮切りにいくつか文献に当たろうと思う。2016/11/27

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