講談社学術文庫<br> 神曲 地獄篇

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講談社学術文庫
神曲 地獄篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922425
  • NDC分類 971
  • Cコード C0198

出版社内容情報

イタリア文学の最高傑作を原典に忠実かつ読みやすい新訳で読む。最新のダンテ研究の成果に基づく丁寧な解説を付す。これぞ決定版!イタリアの生んだ最高の詩人ダンテが14世紀初めに著した『神曲』は「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3篇からなり、さらに各篇は33歌からなりますが、「地獄篇」冒頭に置かれた三篇の全体の序歌を加えれば、合計100歌となります。詩型は三行一連で全体では1万4233行におよび、文学、美術、現実の政治等に多大な影響を与えた、キリスト教文学の最高峰とされる叙事詩です。
主題は生身の存在であるダンテが、地獄、煉獄、天国の三界、すなわち彼岸の世界を遍歴した末に、ついには神との出会いを果たすというところにあり、歴史的事実を死後の世界に投影した詩を通じて、人類に正しい道を指し示そうとした作品です。
『神曲』には主だったものだけを挙げても、すでに山川丙三郎(岩波書店)、平川祐弘(河出書房)、寿岳文章(集英社)らによる邦訳がありますが、あるものは翻訳の底本が不分明であったり、訳文が現代の読者には難解すぎたり、文章の流れに重きを置きすぎるがために原典に忠実でなかったり、キリスト教世界を描くのに仏教用語を多用して違和感を与えたりと、それぞれに難点がある。これらを克服するために、本訳ではテクストの安定性や信頼性で評価の高いペトロツキ版(1968年刊)を訳出の軸として、原典に忠実でありながら、平明な表現を心がけました。加えて読者の便宜を考慮し、訳注は可能な限り、当該の見開き内に収めました。訳注、各歌解説には、世界的ダンテ学者として名高い故ジョルジョ・パドアンに師事した訳者、『神曲』研究の最先端の成果を盛り込んでいます。
ダンテ『神曲』の訳本の決定版です。

「地獄篇」を読む前に
『神曲』「地獄篇」
(第1歌?第34歌)
各歌解説
訳者解説 新訳刊行にあたって
【内容】
古代詩人ウェルギリウスに導かれて巡る地獄
地獄では生前に悪をなした者達が、神による過酷きわまる制裁を受けていた。責め苛まれている者の中にはなんと教皇、聖職者、ダンテの政敵らの姿もあった。


ダンテ・アリギエリ[ダンテ アリギエリ]
著・文・その他

原 基晶[ハラ モトアキ]
解説/翻訳

内容説明

イタリア最高の詩人ダンテが十四世紀初めに著した百歌からなる『神曲』は文学、美術、現実の政治等に多大な影響を与えた、キリスト教文学の最高峰とされる叙事詩である。古代詩人ウェルギリウスに導かれて巡る九層構造の地獄。そこで、ダンテは生前に悪をなし、責め苛まれている教皇、聖職者、ダンテの政敵たちを発見する。魂の旅路が幕を開ける。原典に忠実かつ読みやすい新訳。最新の研究の成果に基づく丁寧な解説。

著者等紹介

原基晶[ハラモトアキ]
1967年、東京都生まれ。東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業。同大学大学院博士前期課程修了。専攻はイタリア文学、中世ルネサンス文化。1998‐99年、イタリア政府給費留学生。東京学芸大学講師、お茶の水女子大学講師等を経て、東海大学文学部ヨーロッパ文明学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マリリン

51
当時の時代背景や解説等が詳しく書かれていて、作品の理解を深めるのに役立った。キリスト教では鳩は無垢な愛情を示すが、中世では動物は淫乱であると考えられ鳥類はその代表とだったとは。ダンテは本作の中で、罪なく正しい人が、神のいる世界で気候変動や戦争・疫病等で苦しまなければならないのかと問う。自身も政変により失脚し死刑宣告された事が、この雄大な抒情詩を生むきっかけになったのだろう。西暦1300年に描かれたダンテの旅「神曲」が多くの作品に登場するのは、宗教(キリスト教)的世界観により全宇宙を描き上げたからだろう。2021/10/09

優希

49
キリスト教文学の最高峰だと思いました。古代詩人ヴェルギリウスに導かれて巡る地獄の世界。魂の旅路はここから始まったのですね。2022/01/01

優希

44
重厚ながら読みやすいです。ヴェルギリウスに導かれ、地獄をめぐるダンテ。それはまさに魂の旅路なのかもしれません。キリスト教文学の最高峰と言われる原点はここにあるのだと思いました。2022/07/29

姉勤

35
古今の有名人、著名人を地獄に堕として、現世で不信心、悪事を働くとこうなるよ。となる、イタリアの往生要集。100の詩の内の34が地獄篇。古代の詩人ウェルギリウスとダンテの同行二人。地獄門から最下層のコキュートスへ。巻末の解説が秀逸で、これがないと全く頭に入らなかったと思う。作中のダンテの実際の失脚、屈辱を与えた相手への怨念返しが(神の御意志により、知らず知らずに怨敵の顔面に蹴りを入れる)人間らしくて微笑ましい。2018/12/03

非日常口

28
音読会で読了。FF4の四天王の名前みたいに親しみある名前もあればほとんどは誰なんだっというのも多く注釈を確認するのは大事。一方どうも当時からフラットな地球が常識の時代、本音では球体よ知っていたんじゃないかと匂う感じもする(翻訳のせい?)。ガリレオ〜コペルニクスあたりは、実は思ってたけど言えなかったことに対してスカッと発言した人たちなのかもしれないw 不和が第九層というのは、ヨブ記の影響なのだろうか。当時の歴史事情やチェーザレ読むなおして今度は河出の方でもっかい読みたい。2016/05/06

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