講談社学術文庫<br> ハンナ・アレント

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講談社学術文庫
ハンナ・アレント

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  • サイズ 文庫判/ページ数 456p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922364
  • NDC分類 311.234
  • Cコード C0130

出版社内容情報

二十世紀思想の十字路と呼ばれ、全体主義の世紀と格闘した政治哲学者、ハンナ・アレント。その思想の全体像を描き出した名著を復刊! 二十世紀思想の十字路と呼ばれたハンナ・アレント。
 全体主義の起原をたどることで、その「新しい政体」を近代精神の所産として位置づけ、国民国家秩序の破綻と難民の世紀到来を明らかにした政治哲学者。彼女は、帰るべき家郷を失った時代の保守主義者として、あるいは進歩を信じ得ない時代の革命的理論家として常に〈時代〉と対決することで現代の苦境を可視化し、政治の再定義を通じてこの現代に公共性を可能にする条件を構想した。
 その思想の全体像を、第一人者が平易に描き出す。
 「現代思想の冒険者たち」シリーズの一冊として発刊され、日本で初めてアレント思想の全体像を描いた解説書として驚きをもって迎えられた名著の復刊。

文庫版まえがき
まえがき
プロローグ
第一章 十九世紀秩序の解体
        ――『全体主義の起源』を読む(前編)
  1 『全体主義の起源』の謎
  2 十九世紀政治秩序
  3 破壊のモーターとしての帝国主義
  4 人種主義と官僚制 
第二章 破局の二十世紀
       ――『全体主義の起源』を読む(後編)
  1 国民国家体制の崩壊
  2 「社会」の解体
  3 二十世紀秩序としての全体主義 
  4 反ユダヤ主義
  5 もう一つの二十世紀へ 
第三章 アメリカという夢・アメリカという悪夢
  1 アメリカとヨーロッパ
  2 『革命について』
  3 共和国の危機――その一
  4 共和国の危機――その二
  5 二十世紀としてのアメリカ 
第四章 政治の復権をめざして
  1 労働・仕事・活動
  2 アレントの政治概念
  3 個・公共性・共同性 
エピローグ
 1 全体主義の世紀 2 保守性と革命性 3 政治の限界
アレント略年譜
主要著作ダイジェスト
あとがき
文庫版あとがき
索引


川崎 修[カワサキ オサム]
著・文・その他

内容説明

二十世紀思想の十字路と呼ばれたアレント。全体主義を近代精神の所産として位置づけた彼女は、帰るべき家郷を失った時代の保守主義者として、進歩を信じ得ない時代の革命的理論家として常に時代と対決することで今に続く現代の苦境を可視化し、政治の再定義を通じて公共性を可能にする条件を構想した。その思想の全体像を第一人者が平易に描き出す。

目次

第1章 十九世紀秩序の解体―『全体主義の起原』を読む(前編)(『全体主義の起原』の謎;十九世紀政治秩序 ほか)
第2章 破局の二十世紀―『全体主義の起原』を読む(後編)(国民国家体制の崩壊;「社会」の解体 ほか)
第3章 アメリカという夢・アメリカという悪夢(アメリカとヨーロッパ;『革命について』 ほか)
第4章 政治の復権をめざして(労働・仕事・活動;アレントの政治概念 ほか)

著者等紹介

川崎修[カワサキオサム]
1958年生まれ。東京大学法学部卒業。北海道大学教授を経て、立教大学教授。専攻は政治学、政治学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

呼戯人

20
20世紀最高の政治哲学者、ハンナ・アレントの政治思想の伝記。全体主義の起原の詳しい説明を含んでいる。資本の蓄積は、権力の蓄積をもたらし、帝国主義は必然的に全体主義へと収斂していったという分析は非常に優れた分析だと思った。資本の蓄積は、ネーションと民主主義を押し潰し、ファシズムを招来するという歴史の流れは、そのまま現代の各国における極右政権の台頭を説明する。これは現代のアメリカにも中国にも日本にも通用する解釈である。2016/09/07

masabi

15
評伝は新書『ハンナ・アーレント』で思想部分は本書で追うと彼女の生涯と人生を少しでも掴めるのではないか。「全体主義の起源」の解説は見事で時間があるのなら他の著作の解説をしてほしいくらいだ。哲学よりも政治に関する思想を中心に扱ったので、その部分については別の機会に追いたい。2015/03/05

Ex libris 毒餃子

10
何冊かアレントの本は読んでいたので良い復習になりました。2022/10/10

イボンヌ

10
全体主義の説明を読んでいると、現在の政権のすすめかたを危惧します。常に敵を創出する点など。四章は難しかったです。2017/10/18

moonanddai

7
そう、読んでる最中ずっと気になっていたことが、「文庫版あとがき」(の最後のほう)に書いてあった。「イェルサレムのアイヒマン」への言及が少なかったことです。(どうやら時間的分量的理由らしい。)「変革」の必要性を認めながら、それを「アメリカの建国の精神」という「根本」に求め「続ける」という、「新左翼的」「保守主義」の彼女としては、「全体主義運動」の象徴足るべき人物が、単なる「官僚主義」の(もしかすると「反ユダヤ主義でもないかもしれない)人物を切り捨ててしまうのも、理論上「当然」なのかもしれません。2017/08/21

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