講談社学術文庫<br> 市民の科学

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講談社学術文庫
市民の科学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922289
  • NDC分類 404
  • Cコード C0140

出版社内容情報

「普通の人」は巨大科学技術を監視・検証するため何ができるか。「自前の科学」の実現に向けて反原発のカリスマが遺した実践的提言。公害、薬害、巨大事故。
我々のあずかり知らぬところで進行し甚大な被害をもたらす悲劇は、なぜ繰り返されるのか。それを防ぐため、専門的能力を持たない市民に何ができるのか。
科学者として生涯、原発の危険性を訴えつづけた著者は、市民が国家・企業・アカデミズムからも独立して専門的批判の能力を組織・維持・育成する方策を構想し、その実践報告とともに本書を遺した。
3・11後の日本に向けた最もポジティブな提言。

■第一部 市民の科学
 第1章 市民と科学――序にかえて
 第2章 専門的批判の組織化について
   はじめに
   1 独立な批判とその組織化
   2 西ドイツにおける独立研究機関
   3 日本の状況と課題
 第3章 原子力資料情報室
   1 オルターナティブとしての市民の科学
   2 原子力資料情報室
   3 市民の目からの評価
 第4章 プルトニウムと市民のはざまで
■第二部 市民にとってのプルトニウム政策
 第1章 プルトニウム利用政策を問い直す
 第2章 プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する
      ――プルサーマルに関する評価報告
 第3章 解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか?
   1 次の世代と結ぶ
   2 オルターナティブ・ノーベル・プライズ
   3 若い人たちは「理工」離れか
   4 学校が始まった
   5 突然の暗雲をバネにして
   6 学校のこれから
■おわりに 「市民の科学」のこれから――高木学校によせて
 
あとがき
解 説(金森 修)


高木 仁三郎[タカギ ジンザブロウ]
著・文・その他

内容説明

公害、薬害、巨大事故。我々の与り知らぬところで進行し甚大な被害をもたらす悲劇はなぜ繰り返されるのか。それを防ぐため、専門的能力を持たない市民に何ができるのか。科学者として生涯、原発の危険性を訴えつづけた著者は、市民が独立して専門的批判の能力を維持・育成する方策を構想し、本書を遺した。三・一一後日本への最もポジティブな提言。

目次

第1部 市民の科学(市民と科学―序にかえて;専門的批判の組織化について;原子力資料情報室;プルトニウムと市民のはざまで)
第2部 市民にとってのプルトニウム政策(プルトニウム利用政策を問い直す;プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する―プルサーマルに関する評価報告;解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか?)
おわりに 「市民の科学」のこれから―高木学校によせて

著者等紹介

高木仁三郎[タカギジンザブロウ]
1938~2000年。東京大学理学部卒業。日本原子力事業、東京大学原子核研究所助手、東京都立大学助教授を経て、1975年に原子力資料情報室の設立に参加、1987~98年に代表を務めた。1997年、ライト・ライブリフッド賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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無重力蜜柑

7
反原発、プルトニウム利用に生涯を賭けた市民科学運動家・高木仁三郎の論集。ドイツやアメリカを例に挙げ「専門的批判の組織化」の必要性を説く第一部、講演や報告書の抜粋から成る第二部、晩年に後継者育成のため設立した高木学校に関する随想の第三部。第二部に関しては金森修が解説しているように過去の話なので原発の今をよく知らない自分には評価が難しい。一度体系的な勉強がしたい。技術システム内在的な問題は漠然と掴める。それを市民科学者として批判していこうというスタンスは理解できるが、今から見ると市民を信頼しすぎに思える。2022/07/14

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