講談社学術文庫<br> 川の文化

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講談社学術文庫
川の文化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921848
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0139

出版社内容情報

川が育んだ豊かな文化と民俗。舟運と川船、狩猟、渡しと橋、年中行事と伝承・信仰など、日本人と河川のかかわりをめぐる調査と考察。島国日本は豊かな「川の国」でもある。かつて柳田國男は、「川は、日本の天然のもっとも日本的なるものであった。」と述べている。
大小の河川は上流から河口まで、大地を刻んで多彩な風景と文化を育んできた。舟運の歴史と川船の種類、川での狩猟、渡しと橋、年中行事と信仰など、民俗学者が豊富な事例で語りつくす。日本中の子どもたちが親から聞かされてきた「お前は川から拾われてきたんだぞ」という言葉が意味するところとは?

1981年、日本書籍より刊行された同名書籍の文庫化。

文化の母なる川
1 川の語源
2 川と人間生活
3 川の顔
4 人類文化史上の「座」
川と交通
1 北上川の舟運
2 利根川の舟運
3 川船
川の民俗文化
1 川の幸
2 渡しと橋
3 川と年中行事
4 人の一生と川
5 神々の通路としての川
6 川と民俗芸能
7 川と民俗文化の系統
あとがき
解説 (佐野賢治)


北見 俊夫[キタミ トシオ]
著・文・その他

内容説明

島国日本は豊かな「川の国」でもある。大小の河川は、上流から河口まで、大地を刻んで多彩な風景と文化を育んできた。舟運の歴史と川船の種類、川の狩猟、渡しと橋、年中行事と信仰など、民俗学者が豊富な事例で語りつくす。日本中の子どもたちが親から聞かされてきた「お前は川の橋の下で拾われて育ったんだぞ」という言葉が意味するところとは?

目次

文化の母なる川
川と交通(北上川の舟運;利根川の舟運;川船)
川の民俗文化(川の幸;渡しと橋;川と年中行事;人の一生と川;神々の通路としての川;川と民俗芸能;川と民俗文化の系統)

著者等紹介

北見俊夫[キタミトシオ]
1924年新潟県佐渡生まれ。東京文理科大学史学科卒。日本交通史、日本流通史、民俗学専攻。筑波大学教授、大東文化大学教授などを務め、1995年没。おもな著書に『日本海上交通史の研究』(第12回柳田賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

55
船や交通、漁に儀礼。あまり目立たないが川は常に日常の隣にあった。本書は民俗学者が川を巡る様々な事柄を紐解いた一冊。舟運や川船、人生との絡みと収められている事例は多岐に渡るが、基本は押さえられていてそれでいて浅くないのも特徴的。教えられて面白かったのが北陸は川を挟むと文化が違ってくるという一例。今だと川を渡るって日常的な事だけど、昔は大変な事だったんだよなあ。他にも年中行事に水神信仰等、民俗学に興味を持つものにとっては喰いつかずにはいられない話題が豊富。日常の傍らを流れる川について考えさせるいい一冊でした。2021/08/23

うえ

9
「柳田は、「橋姫」のなかで…つぎのように推定している。ネタミというのは日本語は…もとは憤り嫌うことを意味したものである。そして、そのような気質の神を橋の辺に祭ったのは、川そのものが村の内と外とを区切る境界であり、そこに架かる橋はさらにその境界性の集約的に発現される場所であるから、外敵とみなされる一切の有害なものを防禦するにもっとも威力ある神としてふさわしいと考えたから」「大隅半島の高山地方で、六月朔日は河童が亀の子を配る日…「亀ン子くばり」と呼び、もしも亀の子が不足すると、人間の子を取って代わりにする」2018/07/01

のりすけ

1
川は、坂と同様、人間の世界と異郷との境界 三尺流れれば川の神が清めてくださる 神々の通路としての川2013/10/21

まめ

0
川にまつわる行事、信仰の他、舟運の歴史にも詳しい。 原本は1981年。2013/12/03

影実

0
1981年の書籍が原本。川舟の種類や舟運の歴史、各地の行事等を事例として、日本人と川のかかわりを考察した一冊。2019/05/03

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