出版社内容情報
財は中立的だが、消費=財の使用は社会的である。財は人と人をつなぎ、隔絶する媒介である。人類学の巨匠が経済理論の難問に鋭く迫る
財は中立的だが、消費=財の使用は社会的である。財は人と人をつなぎ、隔絶する媒介である。人類学の巨匠が経済理論の難問に鋭く迫る
内容説明
人類学の巨匠メアリー・ダグラスが、「消費」と「財」という経済理論の難問に迫る。「財」の有用性を括弧に入れ、「財」を消費者の価値秩序を物理的に示す「標識」として、「消費」をコミュニケーションとして改めて定義する。ケインズ、ウェーバー、デューゼンベリー、フリードマン、エンゲル、レヴィ=ストロースなどの所説を検証し、消費社会を駆動する原理を解き明かす。
目次
第1部 情報システムとしての財(人はなぜ財をもとめるか;人はなぜ貯蓄するか;財の使用;排除、侵入;消費の技術;消費の周期性)
第2部 社会政策上の含意(民族誌における分離された経済諸領域;国際比較;消費諸階級;価値の制御)
著者等紹介
ダグラス,メアリー[ダグラス,メアリー][Douglas,Mary]
1921‐2007。オックスフォード大学で博士号取得。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン、ノースウェスタン大学などで教鞭をとる。人類学者
浅田彰[アサダアキラ]
1957年生まれ。京都大学卒業。同大学院博士課程中退。京都造形芸術大学大学院院長。思想家、評論家
佐和隆光[サワタカミツ]
1942年生まれ。東京大学卒業。同大学院修士課程修了。滋賀大学学長、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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