講談社学術文庫<br> 世界人名物語―名前の中のヨーロッパ文化

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講談社学術文庫
世界人名物語―名前の中のヨーロッパ文化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921329
  • NDC分類 288.1
  • Cコード C0122

出版社内容情報

神々や英雄に憧れ、聖人や名君をたたえて生まれた名前の系譜と豊かなイメージとは何か? 人名から読み解く西欧文明の成立と多様性。

神々や英雄に憧れ、聖人や名君をたたえて生まれた名前の系譜と豊かなイメージとは何か? 人名から読み解く西欧文明の成立と多様性。

内容説明

神々や英雄への憧憬、聖人や名君への賞賛から生まれた名前。歴史と文化に根ざす人々の思いと固有のイメージがこめられている名前の由来と変遷をさぐり、多様な文化の交流と積み重ねの上に成立しているヨーロッパの発想、価値観、社会観を明らかにする。ギリシャ・ローマ神話からハリウッドスターまで、人名で読み解くヨーロッパの文化、歴史、民俗。

目次

序章 名前がもつ豊かな世界
第1章 ヤハウエが臨在するヨーロッパ人の心
第2章 殉教聖人にひそむギリシャの神々や英雄
第3章 東からの光に照らされる覇者ローマ
第4章 キリスト教を受け入れて再生したゲルマン精神
第5章 現代に生きるケルトのロマン
第6章 北欧とビザンディンを繋ぐロシア

著者等紹介

梅田修[ウメダオサム]
1941年、明石市生まれ。京都学芸大学英文科卒業。モンタナ州立大学教育学部修士課程修了。武庫川女子大学助教授を経て、流通科学大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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shizuca

7
語源がわかるって楽しいなぁ。日本だと、自分の名前に使われている漢字の意味を調べて名前の意味を知ったりする感じになるのか。使用する漢字のバリエーションが豊富だから「この名前はこんな意味がある」とは一概には言えないところがヨーロッパの人名とは違うところかと。昔からある名前を使う(流行り廃りはあるにしても)のはとても素敵だと思います。由来がわかるところも羨ましいです。2016/05/18

くまくま

5
世界人名〜とあるが、内容はヨーロッパ人名〜である。ヨーロッパの人名が聖人や神話の神に多く由来することは知っていたが、その語源やその国々での言葉の違いによる変化を辿ることができた。日本では漢字から簡単に読めない、いわゆるキラキラネームが増えているが、ファーストネームが洗礼名としての意味があるため、ヨーロッパではそう言った名前は表れづらい(あることにはあるらしいが)のかなと思った。2021/04/11

seichan

2
ヨーロッパ系の人名のいわれや変遷などを、語源などにも遡りつつ紹介する本。「なるほどそういう意味だったか」と納得して面白かったので、さらに類書を読んでみたい。2018/06/28

xin

2
歴史的によく使われていた西洋人の名前についてその語源などを並べた本。やはり聖人にちなむものやヘブライ起源などキリスト教関係の名前が最も豊か。個人的にゲルマン系やケルト系起源の章が楽しく読めた。2014/10/17

masagiorno

2
例えば英語名ジョン(John)は,フランスではジャン,イタリアではジョバンニ,スペインではフアン,ドイツ語圏ではヨハン…という風に国によって変化するヨーロッパの名前。欧米ではキリスト教の聖人や神話などに因んだ名前が多いのが特徴だ。そういう名前を通じてヨーロッパのちょっとした歴史も学べて面白かった。(日本人は日本古来の英雄や神話に繋がる名前って今はほとんどないですね。)2013/02/26

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