出版社内容情報
地図こそ歴史を知る一級資料である。地形や地名、道路や遺跡の位置関係から過去の景観と人々の営みを復元する、歴史地理学への入門。過去の景観の残片は、さまざまな形で地図に姿を留めている。地名や地形、道路、寺社などの位置関係と実地の検分から、そこに生きた人々の「地表経営」とその意図を解明する<歴史地理学>の楽しみ。聖武天皇の都・恭仁京の全貌、信長の城地選定基準、江戸建設と富士山の関係など、通常の歴史学ではアプローチできない日本史の側面に新たな光をあてる。
序章 地図と地名に残された先人のシグナル
第1章 聖武天皇の都作り
第2章 平安京計画と四神の配置
第3章 古代地方行政の中心地、国府
第4章 古代の大道は直線であった
第5章 条里
第6章 荘園の範囲を確定する手順
第7章 織田信長の城地選定構想を読む
第8章 天下の大道と隠れ道の並走
第9章 豊臣秀吉の「首都」作り 1
第10章 豊臣秀吉の「首都」作り 2
第11章 徳川家康の江戸選地理由
第12章 「野」とは何か
第13章 溜池分布の謎を解く
第14章 新しい地名解釈から見えるもの
第15章 耳納山・伊吹山・浅間山
第16章 小字「心蓮寺」が発信した情報
第17章 都市内道路名称の意味を解く
足利 健亮[アシカガ ケンリヨウ]
著・文・その他
内容説明
過去の景観の残片は、さまざまな形で地図に姿を留めている。地名や地形、道路、寺社などの位置関係と実地の検分から、そこに生きた人々の「地表経営」とその意図を解明する“歴史地理学”の楽しみ。聖武天皇の都・恭仁京の全貌、信長の域地選定基準、江戸建設と富士山の関係など、通常の歴史学ではアプローチできない日本史の側面に新たな光をあてる。
目次
地図と地名に残された先人のシグナル
1 古代・中世編(聖武天皇の都作り;平安京計画と四神の配置;古代地方行政の中心地、国府―その平面構成はどこまで分かってきたか;古代の大道は直線であった;条里―地を測り地を掌握するシステム;荘園の範囲を確定する手順―美濃国大井荘域が分かるまで)
2 近世編(織田信長の城地選定構想を読む;天下の大道と隠れ道の並走―古山陰道と唐櫃越を舞台にした二つの物語;豊臣秀吉の「首都」作り1―聚楽第プラン;豊臣秀吉の「首都」作り2―伏見城プラン;徳川家康の江戸選地理由)
3 地名編(「野」とは何か―その地形と歴史的意味;溜池分布の謎を解く;新しい地名解釈から見えるもの;耳納山・伊吹山・浅間山―その山名由来を考える;小字「心蓮寺」が発信した情報―姿を見せた山田寺;都市内道路名称の意味を解く)
著者等紹介
足利健亮[アシカガケンリョウ]
1936年北海道生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学教授。文学博士。京都府埋蔵文化財調査研究センター理事、人文地理学会会長などを歴任。1999年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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