講談社学術文庫
平泉の世紀―古代と中世の間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920940
  • NDC分類 212.2
  • Cコード C0121

出版社内容情報

世界遺産・平泉の実力とは。その壮大な国家構想と仏教哲学、源頼朝も恐れた軍事力。奥州藤原氏の100年から構想する新たな日本史。

世界遺産・平泉の実力とは。その壮大な国家構想と仏教哲学、源頼朝も恐れた軍事力。奥州藤原氏の100年から構想する新たな日本史。

内容説明

壮大な国家構想と軍事力。東北地方を縦断する交通網と、中尊寺にみられる仏教哲学。清衡から泰衡にいたる奥州藤原氏の百年間は、京都の政治権力が、やがてその中心を鎌倉に移す「古代から中世への過渡期」にあたっていた。頼朝を恐れさせた「平泉の実力」を、列島全体の歴史的変動の中に位置づける、東北古代史の碩学による「新たな日本史」の構想。

目次

平泉に向けて
第1部 平泉の都(平泉のおこり;山平泉 里平泉 都市平泉;平泉文化基礎史学)
第2部 平泉の国土計画―北の国づくり白書(白河関から外ヶ浜まで;古代「未知の奥」開拓;北奥馬飼いの国経営史;糠部駿馬の国づくり)
第3部 奥州武門 東国武門―北方武門の系譜(源家「明白な宿命」―源氏相伝の意趣;真説「前九年の役」;奥羽清将軍体制)
第4部 平泉政権の論―柳営思想の系譜と構想(将門と頼朝の間;平泉柳営と鎌倉幕府;鎮守府将軍と征夷大将軍;新しい日本史学のために)

著者等紹介

高橋富雄[タカハシトミオ]
1921年岩手県生まれ。東北帝国大学法文学部国史学科卒。東北大学教授、盛岡大学学長、福島県立博物館館長などを経て、東北大学名誉教授、福島県立博物館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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翔亀

46
平泉の奥州藤原三代の歴史を当事者の側から描いた史料は現存しない。すべて朝廷か鎌倉幕府、つまり平泉を滅ぼした側の手によるものだ、とは高橋崇岩手大教授の言葉だが、盛岡大学長の手による本書は、そうした史料を平泉の立場に立って見事に読み解くことで、平泉の歴史的意義を訴える。それにしても史料に依拠しながらも、語られるこの熱情は何だろうか。先行研究が語ってこなかったことを、私はこう確信すると大見得を切って断言する。最初は眉唾ではないかと半信半疑だったが、だんだんと著者の術中に嵌っていくのだ。こうして描かれた平泉は、↓2017/05/21

さんとのれ

1
日本史の中では脇役的な存在の平泉の歴史を、主流に絡めて考察している。こういう試みは好きだし著者の情熱も感じるが、残念ながら読みにくい。2014/09/17

K・ITO

0
歴史学者の前に広がる「未開の地」。研究の俟たれる事項がこんなに多いとは・・・2012/03/27

Taq Asaq

0
岩手に異動が決まった時に勉強しようと思って買ったのだけれど、結果的に岩手に1年以上住んでから読んだ。結果的にその方が良かった。前九年後三年の戦いから平泉滅亡までの教科書的な時系列や、平泉の地理、寺院の結構などが、基礎知識として頭に入っていないと、まずついていけない内容。それに加えて、文章もかなり独特。買ってすぐ読んでいたら挫折していただろうな。それらを曲がりなりにも理解している今だから良かった。べらぼうに面白かった。平泉文化から照射した光が古代史と中世史をリンクさせる。史学を越えた渾身の「平泉思想」書。2015/07/12

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