講談社学術文庫<br> イスラームの「英雄」サラディン―十字軍と戦った男

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講談社学術文庫
イスラームの「英雄」サラディン―十字軍と戦った男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920834
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0122

出版社内容情報

「アラブ騎士道の体現者」、その真実の生涯
聖地(エルサレム)奪還をめざし、十字軍と死闘を重ねた中東の「英雄」を描く、日本初の本格的伝記

異教徒の侵略に抗して戦い、奮迅の活躍をなすのがムスリム騎士の理想であった。それを体現したアイユーブ朝の始祖・サラディン。十字軍との覇権争いに終止符を打ち聖地エルサレムを奪還したイスラームの「英雄」は、ヨーロッパにおいても畏敬の念をもって描かれた。その生涯を追うことで、聖人化された英雄の、人間としての姿に迫った本格的評伝。

※本書の原本は、1996年、小社より刊行されました。

プロローグ――サラディンの生きた時代
第一章 修行時代
 1 誕生
 2 カリフ権力の衰退と十字軍の侵攻
 3 少年サラディン
 4 ヌール・アッディーンとの出会い
 5 エジプト遠征
第二章 エジプトの若きスルタン
 1 アイユーブ朝の創設
 2 バイナル・カスラインの戦い
 3 サラディンの補佐役たち
 4 イエメン征服の謎
 5 シリアへの進出
 6 新体制の確立
第三章 カイロからエルサレムへ
 1 エジプト経済の繁栄
 2 聖戦(ジハード)へ向けて
 3 エルサレム奪回
 4 アッカーをめぐる攻防
 5 サラディンの死
エピローグ――サラディン以後


佐藤 次高[サトウ ツギタカ]
著・文・その他

内容説明

異教徒の侵略に抗して戦い、奮迅の活躍をなすのがムスリム騎士の理想であった。それを体現したアイユーブ朝の始祖・サラディン。十字軍との覇権争いに終止符を打ち聖地エルサレムを奪還したイスラームの「英雄」は、ヨーロッパにおいても畏敬の念をもって描かれた。その生涯を追うことで、聖人化された英雄の、人間としての姿に迫った本格的評伝。

目次

プロローグ―サラディンの生きた時代
第1章 修行時代(誕生;カリフ権力の衰退と十字軍の侵攻;少年サラディン;ヌール・アッディーンとの出会い;エジプト遠征)
第2章 エジプトの若きスルタン(アイユーブ朝の創設;バイナル・カスラインの戦い;サラディンの補佐役たち;イエメン征服の謎;シリアへの進出;新体制の確立)
第3章 カイロからエルサレムへ(エジプト経済の繁栄;聖戦へ向けて;エルサレム奪回;アッカーをめぐる攻防;サラディンの死)
エピローグ―サラディン以後

著者等紹介

佐藤次高[サトウツギタカ]
1942~2011。東京大学文学部東洋史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学、早稲田大学で教授を歴任、東洋文庫研究部長、史学会理事長を務める。文学博士。東京大学名誉教授。専攻はアラブ・イスラーム史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

76
サラディンがクルド人だと言うことに驚く。エルサレム巡礼路確保のために結成された十字軍。それに対するイスラムの先頭にサラディンが立つことで、イスラムの優勢は圧倒的なものとなる。最終的にエルサレムはイスラムの支配下におさまるが、それはサラディンという英雄があってのことだろう。彼は、ダンテの「神曲」で地獄の中で、一番地上に近い場所にいると描かれていた。洗礼を受けていないソクラテスもここにいる。西欧からも認められていた証であろうが、その理由がこの本からは読み取れなかった。自分の歴史についての浅さが原因。。。2014/10/05

出世八五郎

22
かつてマハバード共和国というクルド人国家があった。本書の英雄はそのクルド人サラディン。親子合わせて3回裏切りをしている。それで出世した英雄だが、筋を通さない場面と通す場面がある。これは自分自身の都合の為。こんな人間ばかりだから纏まらずに十字軍にやられるんだと思うのだが、日本の戦国時代のような状態だから仕方ない面もある。しかし、魅力は降伏兵に寛大で矢鱈滅多らに虐殺は全くしない。今のISISの中身はイスラム教徒と違うんじゃないかと疑う。陰謀論で言われる中身白人では?それは置いといて、彼の死後は又纏まらない。2015/11/26

21
イスラムの英雄サラディンの実像に迫った伝記。常勝不敗の武将で悩みなき人生を送ったという勝手なイメージを持っていたけれど、実際は、バグダッドのカリフや旧主一族への対応に苦慮したり、我儘な兄や味方の諸侯に悩まされたりと、なかなかに苦労の多い人生だったようだ。また、何事にも慎重だったというのも、果断のイメージがあっただけに意外だった。サラディンに対する美化や脚色を削ぎ落としても、偉大な英雄という評価は全く変わらない。それどころか人間的な部分が見えてより魅力的に感じた。簡潔、公平な伝記。良書。 2014/06/09

スプリント

12
十字軍と戦った英雄サラディンの生涯について書かれています。十字軍との戦いよりもイスラム内の権力闘争についてページが割かれており勉強になりました。2017/12/16

ジュンジュン

8
再読なのに、まったく覚えていなかった。お蔭で楽しめた…けど。イスラーム最高の英雄の、等身大の姿を描く。浮かび上がるのは、超然とした聖人君子ではなく、当時の価値観を体現した常識人の姿。優れたリーダーだが組織体系を築かなかった点を考えれば、創業(アイユーブ朝創始)よりも守成(二,三代目)こそ最適だったのでは、と思えてしまう。2020/05/14

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