出版社内容情報
世阿弥元清が遺した最古にして至高の能楽書。幽玄、物学、花など、能楽の神髄を原文で読み解く。秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず
日本文化史に屹立する能楽の聖典、その神髄とは?
世阿弥能楽論の逸品『花鏡』の翻刻を併録
世阿弥元清が、亡父観阿弥の教えをもとにまとめた『風姿花伝』。「幽玄」「物学(物真似)」「花」など、能楽の神髄を語り、美を理論化した日本文化史における不朽の能楽書を、精緻な校訂を施した原文、詳細な語釈と平易な現代語訳、解釈を深めるための余説で読み解く。息子の観世元雅に幽玄能の奥義を伝えるべく書きつづった『花鏡』の翻刻を併録する。
「命にはをはりあり、能にははてあるべからず」と、信念を吐露した世阿弥の言葉はいつわりではなかった。「初心をわすれずして、初心を重代すべし」という、この道に果てあらしめぬための秘伝は、ひとり能楽においてのみならず、人間のなす業を不朽のものとするためにはこれまたゆるがぬ箴言となっている。――<本書「はしがき」より抜粋>
※本書の原本は、1969年、桜楓社より刊行されました。
風姿花伝
風姿花伝第一 年来稽古条々
風姿花伝第二 物学条々
風姿花伝第三 問答条々
風姿花伝第四 神儀云
(風姿花伝第五) 奥儀云 私義云
(風姿)花伝第六 花修云
(風姿)花伝第七 別紙口伝
解題
付録 花鏡
市村 宏[イチムラ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
世阿弥元清が、亡父観阿弥の教えをもとにまとめた『風姿花伝』。「幽玄」「物学(物真似)」「花」など、能楽の神髄を語り、美を理論化した日本文化史における不朽の能楽書を、精緻な校訂を施した原文、詳細な語釈と平易な現代語訳、解釈を深めるための余説で読み解く。息子の観世元雅に幽玄能の奥義を伝えるべく書きつづった『花鏡』の翻刻を併録する。
目次
風姿花伝(年来稽古条々;物学条々;問答条々;神儀云;奥儀云私義云;花修云;別紙口伝)
付録 花鏡
著者等紹介
市村宏[イチムラヒロシ]
1904年、長野県生まれ。東洋大学文学部国文学科卒業。新村出の委嘱により「広辞苑」の編集主任をつとめた。東洋大学国文学科教授、のち東洋大学名誉教授。歌人。1989年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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