講談社学術文庫<br> 天災と国防

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講談社学術文庫
天災と国防

  • 寺田 寅彦【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920575
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0140

出版社内容情報

周期的な天災発生は自然の鉄則と考え、平時の充分な準備の必要性を説く古典的天災論。天災の被害を大きくするのは人災である
悪い年回りはむしろいつかは回って来るのが自然の鉄則であると覚悟を定めて、良い年回りの間に充分の用意をしておかなければならないということは、実に明白すぎるほど明白なことであるが、またこれほど万人がきれいに忘れがちなこともまれである。

標題作「天災と国防」ほか、自らの関東大震災経験を綴った「震災日記より」、デマに対する考察「流言蜚語」など、地震・津波・火災・噴火などについての論考やエッセイ全十二編を収録。平時における備えと災害教育の必要性など、物理学者にして名随筆家ならではの議論はいまだに有効である。天災について再考するための必読書。(解説・畑村洋太郎)

「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増す」
「現代では日本全体が一つの高等な有機体である。各種の動力を運ぶ電線やパイプやが縦横に交差し、いろいろな交通網がすきまもなく張り渡されているありさまは高等動物の神経や血管と同様である。その神経や血管の一か所に故障が起こればその影響はたちまち全体に波及するであろう」――<本文より抜粋>

※本書は『寺田寅彦全集』『寺田寅彦随筆集』(岩波書店)を底本に、物理学者で随筆家でもある寺田寅彦の発表したもののなかから災害に関連するものを集め、再構成したものです。

天災と国防
火事教育
災難雑考
地震雑感
静岡地震被害見学記
小爆発二件
震災日記より
函館の大火について
流言蜚話
神話と地球物理学
津浪と人間
厄年とetc.


寺田 寅彦[テラダ トラヒコ]
著・文・その他

内容説明

標題作「天災と国防」ほか、自らの関東大震災経験を綴った「震災日記より」、デマに対する考察「流言蜚語」など、地震・津波・火災・噴火などについての論考やエッセイ全十二編を収録。平時における備えと災害教育の必要性など、物理学者にして名随筆家ならではの議論はいまだに有効である。天災について再考するための必読書。

目次

天災と国防
火事教育
災難雑考
地震雑感
静岡地震被害見学記
小爆発二件
震災日記より
函館の大火について
流言蜚語
神話と地球物理学
津波と人間
厄年とetc.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

106
起こり得る最悪の組み合せがいつ起こらないとも限らない→「想定外」って言葉、この10年間どれだけ聞いた?文明が発達するほど損害が大きくなる→昔は停電しても井戸や薪や蝋燭があれば何とかなったけど、今は全てのインフラが止まる・・・。思わず、書かれた時期を確認する。1920年~30年代、1世紀近く前。今は常識となっている科学的知見が専門家にも知られていない、そんな時代の論考ではあるけれど、今なお克服できていない課題を突き付ける。「天災」が多いのはこの国の宿命。「国防」として対峙せよという主張に、肯くしかない。2021/09/26

姉勤

56
明治を代表する科学者にして随筆家、寺田寅彦の表題を含めた数編のエッセイ。関東大震災や函館の大火、東北の津波、浅間山の噴火など、当時起こった災害を科学者の目で考察、提案する。新聞報道を、情緒を煽るためで科学的検証に相応しくない、当事者を責めて、溜飲を下げるだけでいいのかなど、現代に通じる、そして日本人のカルマに辟易しつつ。抗う術ない大災害を0にするのではなく、智慧を持って50に、復興の時間を半分にできるように。 教訓としての防災の意識が、他国より厳しい建築基準法の整備や、防災訓練に活きていることは有難く。2018/04/27

Tonex

27
災害に関する文章のアンソロジー。「天災と国防」「火事教育」「災難雑考」「地震雑感」「静岡地震被害見学記」「小爆発二件」「震災日記より」「函館の大火について」「流言蜚語」「神話と地球物理学」「津浪と人間」「厄年と etc.」の全12編収録。▼青空文庫で数編拾い読み。寺田寅彦なんて古くてつまらないと思っていたが、読んでみると今でも十分通じるようなことを書いている。文章もわかりやすくて読みやすい。2016/03/11

佳音

26
汗顔の至りというのはこの事か。昭和九年に「いつかは回って来るのが自然の鉄則であると覚悟を定めて(中略)充分の用意をしておかなければならないということは実に明白すぎるほど明白」であると、寺田は警鐘をならした。本書を読むと、我々がそれぞれの立場で災害において用心に怠りはなかったかと猛省を促される。前途ある、大学生や中高生に読んでほしい。昭和前期の議論が、平成においても新鮮である事に驚きを禁じ得ない。昭和以前の「苦い経験がむだになるようなことは万に一つもあるまいと思うが」とのくだりは、首をうなだれるほかはない。2012/08/13

とみやん📖

19
今夏は豪雨、台風、地震と大変な自然災害に見舞われた。よって、おのずと手が届いた本。関東大震災や白木屋の火事、昭和八年の東北津波など、寺田寅彦氏存命中のさまざまな災害からさまざまな考察を重ねている。現代と時代状況が異なることも当然あるが、漱石と同時代の碩学ゆえに、根本的な考え方が大いに示唆に富む。そして、柔軟で豊かな発想、思考の持ち主であることが分かる。昔から自然と対峙してきた日本人に大切なことを教えてくれる名著。巻末の畑中さんの著作も2つほど読んだことがあるのだが、今回は興が乗らず、読み飛ばし。2018/09/11

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