講談社学術文庫<br> 古代ローマの饗宴

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講談社学術文庫
古代ローマの饗宴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920513
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0122

出版社内容情報

キャベツ礼賛者カトー、最高の饗宴を催したトリマルキオ、葡萄酒を愛したホラティウス、消化不良のキケロ……。二千年前の晩餐とは?永遠なる美食の大帝国で、人々は何をどう食べ、飲んでいたのか?
監察官カトー、武将アントニウス、詩人ホラティウス、『料理書』のアピキウス、解放奴隷、農夫……。当時のレシピも併録

キャベツ礼賛者カトー、最高の饗宴を催した解放奴隷トリマルキオ、「真似のできない暮し」をしたクレオパトラ、葡萄酒を愛した詩人ホラティウス、消化不良のキケロ……。養殖の海魚、肥えたヤマネ、乳育のカタツムリなど贅を極めた晩餐から、農夫の質実剛健な食卓まで、二千年前、大繁栄を謳歌した帝国の食文化とは。当時の食材やレシピも多数併録。

私はなにを語るのでしょう? むろんそれは古代ローマの社会生活や習慣であり、ローマ人の時間の過ごし方や、楽しみ方といったものです。友達と会うこと、愛する人と睦まじく食事をすること、好物の料理を味わうこと。結局のところ、今日私たちがやっていることとそんなに違いはありません。宴会でなにがどのようにふるまわれたかも調査ずみです。また巻末では、いくつか古代ローマのレシピを紹介します。皆様方のお国には、おいしい魚と肉、ハチミツ、それに、ローマ人が好んで用いた品々がたくさんある。だから再現はきっと可能なはずです。――<「学術文庫版によせて」より抜粋>

※本書は1991年、平凡社より刊行された『古代ローマの饗宴』を元に改変をほどこしました。

序章 古代の饗宴へ
第一章 ローマ式宴会の規則
第二章 「美食」ギリシャからローマへ
第三章 カトーの夕餉
第四章 ヴァロとカエサルの晩餐
第五章 キケロ、そしてクレオパトラとアントニウス
第六章 ホラティウスの酒杯
第七章 粋判官ペトロニウスまたはトリマルキオの饗宴
第八章 饗宴詩人マルティアリス
第九章 ユヴェナリスと皇帝たちの食卓
第十章 アピキウスの料理書


エウジェニア・サルツァ プリーナ リコッティ[エウジェニア サルツァ プリーナ リコッティ]
著・文・その他

武谷 なおみ[タケヤ ナオミ]
翻訳

内容説明

キャベツ礼賛者カトー、最高の饗宴を催した解放奴隷トリマルキオ、「真似のできない暮し」をしたクレオパトラ、葡萄酒を愛した詩人ホラティウス、消化不良のキケロ…。養殖の海魚、肥えたヤマネ、乳育のカタツムリなど贅を極めた晩餐から、農夫の質実剛健な食卓まで、二千年前、大繁栄を謳歌した帝国の食文化とは。当時の食材やレシピも多数併録。

目次

序章 古代の饗宴へ
第1章 ローマ式宴会の規則
第2章 「美食」ギリシャからローマへ
第3章 カトーの夕餉
第4章 ヴァロとカエサルの晩餐
第5章 キケロ、そしてクレオパトラとアントニウス
第6章 ホラティウスの酒杯
第7章 粋判官ペトロニウスまたはトリマルキオの饗宴
第8章 饗宴詩人マルティアリス
第9章 ユヴェナリスと皇帝たちの食卓
第10章 アピキウスの料理書

著者等紹介

サルツァ・プリーナ・リコッティ,エウジェニア[サルツァプリーナリコッティ,エウジェニア][Salza Prina Ricotti,Eugenia]
ローマ生まれ。1946年、ローマ大学建築学科卒。考古学者。ローマ法王庁アカデミー名誉会員

武谷なおみ[タケヤナオミ]
津田塾大学卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程修了(イタリア文学)。現在、大阪芸術大学文芸学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ああああ

4
英雄、商人、酔いどれ詩人の、はるか昔の人々とは思えぬほどに身近で楽しい食事の話。巻末のレシピをもとに今晩のおかずにもう一品作りたくなり、二日酔いの朝はキケロと一緒に胃もたれに悩んでる気分になれる。著者の広く深い知識と、料理を作ってみちゃう好奇心が素晴らしい。2014/05/19

たかみりん

2
種々の史料から食、そして饗宴を中心に構築された世界に没頭してしまう。すごく面白かった。作者の人物に対する史観が若干古い気がするとか(何せ20年前の本の焼き直しだし)、ある程度のことを知ってる前提で書いてるために時々置いてきぼりになるとか(少しくらい訳注が欲しい気も…)、所々思うところもあるけれど、そんなことも気にならないくらいに瑞々しく、平易に描かれた古代の世界に思わず引き込まれ、難なく2000年前の世界に旅立てる感じがする。写真資料や作者による料理想像図などの図解がわりと多いのも嬉しい。古代ローマ料理、2012/01/16

もっと読書

1
ローマ帝国の食について、深い洞察を得ることの出来る小説です。レシピも書いてあって、実際に試してみたい気持ちになります。また、ローマの偉人たちの、食にまつわるエピソードが数多く収録されており、読み物としても面白いないようなので、おすすめです

釈聴音

1
かなり精密なレシピ付きなので、料理のできる人なら容易に古代の料理の味が想像できるだろう。素材の味を生かした素朴な味わいだったようなので現代人の舌にも合うのではないだろうか。(しかし「豚の陰門」ってどうやって料理するんだ…?)2016/08/03

とったん

1
古代ローマ人は帝国が豊かになってからは料理の美味しさを追求していった。その方向性が、凝った調理法を競うという点で、今のフランス料理を強く連想させた。ヒメジという魚がやたらと出て来た。これは現在でも欧州では鯛などよりずっと好かれているようだ。食べてみたい・・・。2012/07/29

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