講談社学術文庫<br> 大阪商人

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講談社学術文庫
大阪商人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 367p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919999
  • NDC分類 672.163
  • Cコード C0121

内容説明

密貿易を組織した毛剃九右衛門(けづり八右衛門)、独占的地位で巨利をあげた糸割符商人。江戸城出入りの特権商人尼崎屋は新田開発をし、寒天輸出を一手に担う。廻船により各地物産は、荷受問屋を通して、流通する。秘伝南蛮吹の精銅技術をもとに鉱山開発までした住友家。「天下の町人」となった呉服商。江戸の経済を牛耳っていた商都大阪の活況を描く。

目次

第1章 天竺徳兵衛と毛剃九右衛門
第2章 永瀬七郎右衛門と漆屋仁右衛門
第3章 五軒問屋加賀屋一統と辻忠右衛門
第4章 百足屋又右衛門と近江屋長兵衛
第5章 薩摩屋仁兵衛と川端半兵衛
第6章 住友政友と蘇我理右衛門
第7章 住友友以と友芳
第8章 尼崎屋又右衛門
第9章 寺島藤右衛門と山村与助
第10章 升屋平右衛門と升屋小右衛門
第11章 下村彦右衛門と正太郎

著者等紹介

宮本又次[ミヤモトマタジ]
1907~1991。京都帝国大学経済学部卒業。九州大学・大阪大学・関西学院大学で教授を歴任。専攻は日本経済史・経営史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

17
大阪商人列伝といった内容の一冊。1957年に書かれた本がベースのため、どうしても研究が進んでいなかったんだな、と感じてしまうところがある(特に貿易関連)。書き方も列伝を通して大阪商人の成長の法則性や共通点を考察するでもなく、それぞれの豪商のエピソードや経歴について知っていることを注ぎ込んだものになっている。読み物としては面白い一冊ではありますし、個性豊かな商人の具体例が読めて面白い発見もありました(地方ごとで顧客をカバーしているかと思いきや東北にも顧客を持っている商人もいるなど)。2020/12/24

のりたま

1
島之内に生まれ北堀江で育ったという筆者の大阪への愛情が滲み出ている。現在では研究が進んで更新されているものもあったが、それでも基本知識を得るために読んでおくべき名著ではないだろうか。取り上げられた人物の子孫に当たるのが誰であるかや、その人物がどこに住んでいるのか住所まで書いてあって、非常に興味深いのだが、現在ではそういうことは書きにくいと思った。『大阪町人』も読みたいと思った。2024/03/13

akuragitatata

0
著作集で読んだ。大坂の経済史の大家による名著だが、とにかく面白い。2023/03/22

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