内容説明
王侯貴族や「通」の教養・娯楽がいまや世界中の市民に大人気。有力歌劇場が続々来日、名演は次々DVDに。世界オペラ紀行も身近になった。イタリア派・ドイツ派はもちろん、バロック・オペラから挑発的な新演出まで、歴史と歌手・指揮者・演出家など最新事情を紹介。「偉大な芸術にして滅法楽しいエンターテインメント」の世界へ誘う魅惑のガイド。
目次
序曲 オペラは危険な楽しみ
第1幕 歌劇場の歓び
第2幕 オペラの歴史
第3幕 オペラ三昧世界旅行
第4幕 現代のオペラ事情
終幕
著者等紹介
堀内修[ホリウチオサム]
1949年東京生まれ。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
13
読友さんご紹介本。講談社学術文庫にしては敷居の低い本でした(最近こんなのばっかり)。オペラも覗いてみようかな2014/12/18
viola
4
オペラの入門書ではないね。オペラってこんなに面白いんだよ、ほらほら!この世界にいらっしゃいな!ではなく、オペラははまると危険だから、すぐに本を閉じることをお勧めします、というスタンスの本。関連書を5冊くらい読んで、代表的なオペラをそれなりに観てから・・・のほうが絶対に楽しめます。うはうはで読んでしまい、地下鉄でにやけないように読むのが大変!海外にオペラを観に行く際にどうしたらいいのか、という細かいことが載っている珍しい本なので、海外に観に行く前に読むことをお勧めします。再来年に行くかも、なのでまた読もう。2011/11/14
あくび虫
3
面白かったこと。なにがって、著者がです。時代に流されているのか、いやいや我関せずと不動なのか、よく分からない人です。なんにしても、自分も引っくるめてオペラ事情を揶揄する調子にはおかしみがあります。ーーお行儀のいい観客しか見たことのない私には、騒ぎが起こる、というところが興味津々でした。それだけ本気の人がいれば、質も良い訳だと納得です。私も見て見たい。なんなら日本人もやったら良いと思いますが。ーー作者も言うように、オペラが観たくなるような本ではありませんでした(笑) むしろ忍び足で退散したくなります。2016/09/18
NekoApple
2
『オペラ入門』/講談社学術文庫/★★★☆☆/「オペラとはこんな感じなのか」ということはわかった。オペラの歴史も書かれてて、ちょっとおもしろかった。/http://bit.ly/euXDHH 2011/01/01
Hisatomi Maria Gratia Yuki
1
クラフト・エヴィング商會のような含羞ある韜晦が見え隠れする文体が堅苦しくなく読みやすい。のっけから「読むなよ、読むなよ、絶対に読むなよ!」とダチョウ倶楽部的(ここの紹介だけで読みたい人が出た面白さ)で、最後の章はこんなふう。「ただの一度も『一人でも多くの人に(注:オペラを楽しんでもらいたい)』と願わなかったことを、謝罪させていただきます」「これからオペラを楽しむ人のために、役立つ情報というのも、『本当にあるのか?』と言われると、つい口ごもらざるを得ない」。でもわたしには佐藤優氏の本同様「役に立つ」本です。2014/08/06