出版社内容情報
講談社版日本の歴史シリーズ待望の文庫化。 2000年月より刊行されたシリーズ26巻を学術文庫に収録。初巻は網野善彦氏が取り組んだ課題の集大成。この国のカタチを描ききり読書会に反響を呼んだ力作。
網野 善彦[アミノ ヨシヒコ]
著・文・その他
内容説明
「日本」という国号はいつ決まったのか。海に隔てられた「島国」に単一な民族が住み、独自の文化が育まれたのか。東にも西にも稲作が行きわたり「百姓」が均質な社会を作っていたのか―この国の成り立ちに関する常識や通説に向けて問題を提起し、柔軟な発想と深い学識で新たな列島像を展開した網野史学の集大成。文庫版本格的通史の劈頭を飾る。
目次
第1章 「日本論」の現在(人類社会の壮年時代;日本人の自己認識―その現状)
第2章 アジア大陸東辺の懸け橋―日本列島の実像(アジア東辺の内海;列島と西方地域の交流;列島の北方・南方との交流;東方の太平洋へ;列島社会の地域的差異)
第3章 列島社会と「日本国」(「倭国」から「日本国」へ;「日本国」とその国制;「日本国」と列島の諸地域;列島諸地域の差異;「日本・日本人意識」の形成)
第4章 「瑞穂国日本」の虚像(「日本は農業社会」という常識;「百姓=農民」という思いこみ;山野と樹木の文化)
第5章 「日本論」の展望(「進歩史観」の克服;時代区分をめぐって)
著者等紹介
網野善彦[アミノヨシヒコ]
1928‐2004年。東京大学文学部卒業。名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学特任教授を歴任。専門は日本中世史、日本海民史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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