出版社内容情報
廻国せんと歩むこと三十有八年、凡そ五千里。刻みし仏躯一千余躰。民藝運動前夜、柳自身が再発見した木喰仏を訪ね歩き顕彰した記録。志賀直哉
「丁度いい時に発見され、丁度いい時に発見した。」
運命的出会いと驚くべき生涯。廻国修行と微笑仏と信仰の歌。
かつてない表情をたたえる木喰仏に一目で魅入られた著者の情熱が、上人が生地に書き残した記録の発見という僥倖を呼び、後半生をかけた五千里にも及ぶ廻国修行で千躰以上の仏躯を刻んだという、江戸後期の知られざる行者の、想像を絶する生涯の全貌が明らかに。全国各地で忘れられていた多くの木喰仏が発掘される調査の過程が、後の民藝運動の礎となった記念碑的研究の書が初文庫化。
柳 宗悦[ヤナギ ムネヨシ]
著・文・その他
内容説明
かつてない表情をたたえる木喰仏に一目で魅入られた著者の情熱が、上人が生地に書き残した記録の発見という僥倖を呼び、後半生をかけた五千里にも及ぶ廻国修行で千躰以上の仏躯を刻んだという、江戸後期の知られざる行者の想像を絶する生涯の全貌が明らかに。全国各地で忘れられていた多くの木喰仏が発掘される調査の過程が、後の民藝運動の礎となった記念碑的研究の書が初文庫化。
目次
木喰上人発見の縁起
木喰上人略伝
上人の日本廻国
初期の供養仏
日州国分寺に於ける上人の大業
長州に於ける上人の遺作
四国中之庄木喰仏
故郷丸畑に於ける上人の彫刻
越後に於ける晩年の遺業
丹波に於ける木喰仏〔ほか〕
著者等紹介
柳宗悦[ヤナギムネヨシ]
1889・3・21~1961・5・3。思想家、民藝運動唱導者。東京生まれ。1907年、学習院高等科に入学し、鈴木大拙、西田幾多郎らに学ぶ。10年、武者小路実篤、志賀直哉らと同人雑誌「白樺」を創刊し、東京帝国大学哲学科への入学と相前後して宗教学、文学、芸術、自然科学など幅広い分野の論文を旺盛に発表。16年、浅川伯教、巧兄弟を識って朝鮮の芸術への関心が高まり、24年、京城に「朝鮮民族美術館」を開設。同年正月に偶然木喰仏と出会い木喰上人の研究を発願、濱田庄司や河井寛次郎との調査旅行のなかで「民藝」という概念が生まれる。36年、「日本民藝館」が開館し、初代会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ryohjin
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