出版社内容情報
〈ばさばさと股間につかふ扇かな〉
墓石にこの句を刻み、墓碑銘を俳号である「玩亭墓」とのみ記した小説家は、こよなく句作を愛した。
人情の機微を卓抜にすくい取る句を選りすぐり、古希と米寿を記念して編まれた句集二冊に、岡野弘彦、長谷川櫂と巻いた未発表の歌仙を併録。
生前の姿が浮かび上がる、知と情とユーモア溢れる句の世界。
丸谷 才一[マルヤ サイイチ]
著・文・その他
内容説明
“ばさばさと股間につかふ扇かな”墓石にこの句を刻み、墓碑銘を俳号である「玩亭墓」とのみ記した小説家は、こよなく句作を愛した。人情の機微を卓抜にすくい取る句を選りすぐり、古希と米寿を記念して編まれた句集二冊に、岡野弘彦、長谷川櫂と巻いた未発表の歌仙を併録。生前の姿が浮かび上がる、知と情とユーモア溢れる句の世界。
目次
七十句
八十八句
歌仙(大河の水の巻;大鯰の巻;迦陵頻伽の巻;夜といふ旅人の巻;ずたずたの心の巻)
著者等紹介
丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925・8・27~2012・10・13。小説家、評論家、翻訳家。山形県生まれ。東京大学文学部英文科卒業。1945年入営。60年長篇小説「エホバの顔を避けて」刊行。64年、ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」を翻訳。68年「年の残り」で芥川賞受賞。その後、「裏声で歌へ君が代」、「たった一人の反乱」(谷崎賞)、「樹影譚」(川端賞)、「輝く日の宮」(泉鏡花賞)などの小説や、評論を数多く発表。また多岐にわたる随筆も意欲的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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