出版社内容情報
ギリシャ神話の女性たちが織りなす連作「変身のためのオピウム」と、高校生の男女の日常と冒険を描くドゥ・マゴ賞受賞作「球形時間」ギリシャ神話の女性たちが織りなす連作「変身のためのオピウム」と、高校生の男女の日常と冒険を描くドゥ・マゴ賞受賞作「球形時間」
多和田 葉子[タワダ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
ローマ神話の名を持つ女達と“わたし”のおかしな物語。二十二の断章が織りなす魔術的な言葉の積み重なりが、深い陶酔感へと誘う散文の精華「変身のためのオピウム」。女子高生サヤは喫茶店ドジンで時を超えて旅をつづける英国人イザベラ・バードに出会う。見慣れた風景が反転し、少年少女が非日常へと飛翔する「球形時間」(ドゥマゴ賞)。強靭な知性と創造力で緻密に練り上げられた傑作二篇。
著者等紹介
多和田葉子[タワダヨウコ]
1960・3・23~。小説家、詩人。東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学修士課程修了。1982年よりドイツに住み、日本語・ドイツ語両言語で小説を書く。91年、「かかとを失くして」で群像新人文学賞受賞。93年、「犬婿入り」で芥川賞受賞。96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。2000年、「ヒナギクのお茶の場合」で泉鏡花文学賞を受賞。同年、ドイツの永住権を取得。また、チューリッヒ大学博士課程修了。03年、「容疑者の夜行列車」で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞受賞。05年、ゲーテ・メダル受賞。09年、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。11年、「尼僧とキューピッドの弓」で紫式部文学賞、「雪の練習生」で野間文芸賞受賞。12年、「雲をつかむ話」で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。16年、クライスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真琴
はちめ
圓子
29square
山ろく