出版社内容情報
生誕120年の節目で注目を集める哲学者・三木清は、たぐいまれな文芸評論家でもあった。文学とは。批評とは。今なお新しい論考集。「哲学と文学とは根本において同じ問題をもっている。そのような問題は、例えば、運命の問題である。自由と必然の問題、道徳と感性との対立の問題である。」
哲学者にして評論家の三木清はまた、稀代の文芸批評家でもあった。
批評論・文学論・状況論の三部構成で、その豊かな批評眼を読み解く。
I 批評論
II 文学論
III 状況論
初出一覧
解説 大澤 聡
年譜 柿谷浩一
三木 清[ミキ キヨシ]
著・文・その他
大澤 聡[オオサワ サトシ]
編集
内容説明
「哲学と文学とは根本において同じ問題をもっている。そのような問題は、例えば、運命の問題である。自由と必然の問題、道徳と感性との対立の問題である。」哲学者にして評論家の三木清はまた、稀代の文芸批評家でもあった。批評論・文学論・状況論の三部構成で、その豊かな批評眼を読み解く。
目次
1 批評論(批評と論戦;ジャーナリストとエンサイクロペディスト;評論と機智について ほか)
2 文学論(歴史的自省への要求;性格とタイプ;レトリックの精神 ほか)
3 状況論(文学の真について;ネオヒューマニズムの問題と文学;古典復興の反省 ほか)
著者等紹介
三木清[ミキキヨシ]
1897・1・5~1945・9・26。哲学者。兵庫県生まれ。第一高等学校を卒業後、京都帝国大学へ進み、西田幾多郎に師事する。1922年ドイツへ留学し、ハイデルベルク大学でリッケルトに、マールブルク大学でハイデガーに学ぶ。帰国後、法政大学教授に就任し、独自のマルクス主義解釈を展開するが、30年、日本共産党への資本援助の嫌疑で検挙、法政大学を辞す。出所後は哲学的著作を始め、広く評論活動を展開したり、岩波新書の立ち上げに尽力するなど多方面に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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