講談社文芸文庫<br> 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか―芥川vs.谷崎論争

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講談社文芸文庫
文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか―芥川vs.谷崎論争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903585
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

芥川谷崎「小説の筋」論争の全貌!『改造』掲載の批判の応酬と、発端となった新潮合評会及び俎上の小説二篇、谷崎の芥川追悼文を収録芥川谷崎「小説の筋」論争の全貌!『改造』掲載の批判の応酬と、発端となった新潮合評会及び俎上の小説二篇、谷崎の芥川追悼文を収録

饒舌録(感想) 『改造』昭二・二月号  谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・三月号  谷崎潤一郎
文芸的な、余りに文芸的な──併せて谷崎潤一郎氏に答う── 『改造』昭二・四月号  芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・四月号  谷崎潤一郎
東洋趣味漫談 『大調和』昭二・十月号  谷崎潤一郎
文芸的な、余りに文芸的な 『改造』昭二・五月号  芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・五月号  谷崎潤一郎
文芸的な、余りに文芸的な 『改造』昭二・六月号  芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・六月号  谷崎潤一郎
饒舌録 『改造』昭二・七月号  谷崎潤一郎
文芸的な余りに文芸的な 『改造』昭二・八月号  芥川龍之介
饒舌録(感想) 『改造』昭二・八月号  谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・九月号  谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・十月号  谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・十一月号  谷崎潤一郎
饒舌録(感想) 『改造』昭二・十二月号  谷崎潤一郎
新潮合評会 第四十三回(一月の創作評)
日本に於けるクリップン事件  谷崎潤一郎
藪の中  芥川龍之介
記事 遺書と手記とを残して 芥川龍之介氏自殺す
芥川君の訃を聞いて  谷崎潤一郎
彼は如才がない  谷崎潤一郎
芥川君と私  谷崎潤一郎
いたましき人  谷崎潤一郎
芥川全集刊行に際して  谷崎潤一郎
芥川龍之介が結ぶの神  当世鹿もどき(抄)  谷崎潤一郎
解説  千葉俊二


芥川 龍之介[アクタガワ リュウノスケ]
著・文・その他

谷崎 潤一郎[タニザキ ジュンイチロウ]
著・文・その他

千葉 俊二[チバ シュンジ]
編集

内容説明

昭和二年二月号『新潮』合評会での谷崎の小説に対する芥川発言に端を発し、『改造』を舞台に文学史上に残る“筋のない小説”をめぐる論争が始まった。芸術とはなにか。何が文学を文学たらしめているのか。二人の文学観の披瀝と応酬を、雑誌発表順に配列し、合評会と、その俎上に載った小説二篇、論争掲載中の昭和二年七月に自殺した芥川への谷崎の追悼文七篇を収める。

目次

饒舌録(感想)『改造』昭二・二月号(谷崎潤一郎)
饒舌録(感想)『改造』昭二・三月号(谷崎潤一郎)
文芸的な、余りに文芸的な―併せて谷崎潤一郎氏に答う―『改造』昭二・四月号(芥川龍之介)
饒舌録(感想)『改造』昭二・四月号(谷崎潤一郎)
東洋趣味漫談『大調和』昭二・十月号(谷崎潤一郎)
文芸的な、余りに文芸的な『改造』昭二・五月号(芥川龍之介)
饒舌録(感想)『改造』昭二・五月号(谷崎潤一郎)
文芸的な、余りに文芸的な『改造』昭二・六月号(芥川龍之介)
饒舌録(感想)『改造』昭二・六月号(谷崎潤一郎)
饒舌録『改造』昭二・七月号(谷崎潤一郎)〔ほか〕

著者等紹介

芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
1892・3・1~1927・7・24。小説家。東京生まれ。東京府立三中、一高を経て、1913年、東京帝大英文科入学。在学中の14年に菊池寛、久米正雄らと第三次「新思潮」を創刊、翻訳や小説などを発表する。16年には第四次となる「新思潮」を発刊し、創刊号に発表した「鼻」が夏目漱石によって激賞され、文壇に地位を築く。古典から海外文学までの幅広い知識と教養をもとに、さまざまな名作を残す。27年、睡眠薬により服毒自殺

谷崎潤一郎[タニザキジュンイチロウ]
1886・7・24~1965・7・30。小説家。東京生まれ。東京府立一中、一高を経て、1908年、東京帝大国文科入学。在学中の10年に小山内薫、和辻哲郎らと第二次「新思潮」を創刊、戯曲や「刺青」などを発表し、11年中退。永井荷風らに認められ、次々と作品を発表、反自然主義の立場から書かれた作風は、耽美派、悪魔主義などと呼ばれ、人気を博す。関東大震災を経て関西に移住し、42年に『細雪』の執筆を開始する。49年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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優希

60
贅沢な1冊でした。何が文芸的と成し得ているのか、それに対する評論は読み応えがありました。筋のない小説の論争に興味を持ったからでしょうね。自死した芥川への追悼とも捉えることができると思います。2023/05/08

優希

47
再読です。芸術とは、文芸とは何かをテーマに芥川の死の直前まで谷崎と芥川が互いの文学観を論じ合っています。お互いをリスペクトしつつ、思うところを述べるという立場が見られました。自死した芥川への追悼とも捉えることができると思います。2023/11/25

カブトムシ

31
芥川龍之介は、「文芸的な、余りに文芸的な」の一で「話」らしい話のない小説について、二で谷崎潤一郎氏に答ふ、を書いて論争になります。さらに 五「志賀直哉氏」を読むと、芥川龍之介がいかに読書家だったかが分かります。志賀直哉の数編について、日本や世界の似ている作品をあげています。そして「これは後世の批評家たちに模倣呼ばわりをさせぬために特にちょっとつけ加えるのである。」と述べています。志賀直哉自身の「太宰治の死」も自分と太宰治について、誇張した内容の文章をみて、書いておく方が良いと判断して書くことにしたのです。

ノブヲ

24
谷崎潤一郎と芥川龍之介による文学論争。両者の言い分はどちらもよく理解できる。谷崎の主張は冷静な現状認識であり、いわば形而下的な理想論である。一方芥川の主張はより夢や希望にも近く、言い換えれば、こちらは形而上学的な理想論ということになるだろうか。芥川龍之介の自殺によって議論が雲散霧消したとはいわない。しかしそれは白銀世界を穿つ漆黒のクレバスにも似て議論そのものに深い亀裂を走らせ、その一筋できた闇は、つい先程のことのように妙に生々しく、だからこそよけいにただ痛ましい印象だけをいつまでも読者に残す。2024/03/10

かふ

21
谷崎と芥川はお互いの文学をよく知る友人だ。芥川が大正時代の新しい文学と葛藤していく中で、理想とする文学を模索していたのだと思います。それが志賀直哉の筋のない話(文学)として理想を見出したのは、志賀直哉の確固とした善なる思想(倫理観)を見出したからだ。それは西洋哲学から来る真・善・美という「私」の中で統一された主体であるが、芥川の神経症的な精神はそれと葛藤するしかなかった。それが分裂質のような芥川の病的な文学の一面なのだが、それを同じ文学同志の谷崎にぶつけて確かめなければならなかった。2021/07/26

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