出版社内容情報
時代と葛藤する青年の鬱屈と
他者への共感が伐り開く地平
啄木文学の源泉としての小説集
〈内容紹介〉
詩や短歌では叙情味あふれる作品で天性の才能を発揮し、矛盾に満ちた明治という時代への鋭い考察も相俟って今もなお熱烈な読者を持つ石川啄木が心血を注いだ小説。故郷・渋民村の高等小学教の教員時代に書き出され、青年たちの鬱屈と貧しき者、弱き者の心に共振していく初期短篇三作と、唯一新聞に連載された中篇を収録し、短い生涯を駆け抜けた啄木文学の可能性を提示する。
〈収録作品〉
「雲は天才である」 処女作
「葬列」 「明星」に掲載され、初めて活字になった作品
「漂泊」 函館時代、編集を担当した同人誌「紅苜蓿」に寄稿
「鳥影」 「東京毎日新聞」に連載された唯一の長編
雲は天才である
葬列
漂泊
鳥影
解説 関川夏央
年譜 佐藤清文
著書目録 佐藤清文
石川 啄木[イシカワ タクボク]
著・文・その他
内容説明
詩や短歌では叙情味あふれる作品で天性の才能を発揮し、矛盾に満ちた明治という時代への鋭い考察も相俟って今もなお熱烈な読者を持つ石川啄木が心血を注いだ小説。故郷・渋民村の高等小学校の教員時代に書き出され、青年たちの鬱屈と貧しき者、弱き者の心に共振していく初期短篇三作と、唯一新聞に連載された中篇を収録し、短い生涯を駆け抜けた啄木文学の可能性を提示する。
著者等紹介
石川啄木[イシカワタクボク]
1886・2・20~1912・4・13。詩人、歌人、小説家。岩手県生まれ。岩手県立盛岡中学校在学中から「岩手日報」に短歌、書評、文芸時評などを発表、「明星」にも掲載され、与謝野鉄幹・晶子の面識を得て、1903年に新詩社同人となる。05年、処女詩集『あこがれ』を刊行。岩手県渋民村の尋常高等小学校の代用教員時代に小説を書き始めるが、生活のために函館、小樽、釧路と移り住んだ後、上京。09年、「明星」の後継誌「スバル」(森鴎外の命名)を発行名義人として創刊。10年、歌集『一握の砂』刊行。没後間もなく第二歌集『悲しき玩具』が刊行された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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