出版社内容情報
作者自身を色濃く反映した青年ユウジーンの青春の孤独と苦悩を、20世紀初頭のアメリカの時代精神と重ね合わせて綴る、鮮烈な叙事詩作者自身を色濃く反映した青年ユウジーンの青春の孤独と苦悩を、20世紀初頭のアメリカの時代精神と重ね合わせて綴る、鮮烈な叙事詩
第二部(つづき)
第三部
解説 後藤和彦
トマス・ウルフ[トマス ウルフ]
著・文・その他
大沢 衛[オオサワ マモル]
翻訳
内容説明
大酒飲みで芸術家肌の父、所有欲の強い実利的な母のもと、政治家を目指すべく十代半ばで州立大学へ進むユウジーン。周囲がドイツとの戦争へ突き進むなか、自由への饑渇、若き孤立感と格闘しつつ成長し、“異境の流謫者”の如く魂の聖域と真の住処を求めて、新たな地へ旅立っていく。「人間の経験を全て文学に託すという最も壮大な不可能をやり遂げようとした」(フォークナー)巨人作家の傑作。
著者等紹介
ウルフ,トマス[ウルフ,トマス] [Wolfe,Thomas Clayton]
1900・10・3~1938・9・15。小説家、劇作家。アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。ノースカロライナ大学卒業後、ハーバード大学大学院へ入学、演劇に没頭する。一時、戯曲を書くも成功せず、小説を書きはじめる。1929年、ニューヨークのスクリブナーズ社の名編集者マックスウェル・パーキンズに認められ、『天使よ故郷を見よ』を出版するや一躍脚光を浴び、時代の寵児となる。その後スランプに苦しみ、35年、長編第二作となる『時と川について』(未邦訳)を発表、作家としての名声はさらに高まるが、38年、旅行中に病死
大沢衛[オオサワマモル]
1904・1・18~1980・4・13。英文学者。石川県生まれ。東京帝国大学英文科卒業。旧制四高教授、金沢大教授等を経て、金沢美術工芸大学学長。日本ハーディ協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆたち
たけべ まい