講談社文芸文庫<br> 春の華客/旅恋い―山川方夫名作選

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講談社文芸文庫
春の華客/旅恋い―山川方夫名作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903462
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

純度の高い青春恋愛小説からひねりの効いた掌編まで多彩な作風で燦然と輝きながら早すぎる死が惜しまれる作家の、知られざる傑作選。「夭折した天才、僅か十年の光芒。」
――筒井康隆

現代文学の先駆者の煌めく才能の全貌に迫る作品集。

<内容紹介>
急激に変貌していく戦後日本を背景に新しい感性による現代文学の興隆を牽引し、短い作家活動のうちに数多くの鮮烈な作品を残した山川方夫。その早熟ぶりが同世代の仲間を震撼させた学生時代の作品から、時代を先取りしたモチーフや研ぎ澄まされた文体によってジャンルの枠を超えた才能を開花させた後期作品まで、不慮の事故による早逝が惜しまれる著者の多彩な魅力が凝縮された傑作選。

<収録作品>
娼婦
春の華客
遠い青空
海の告発
にせもの
お守り
猫の死と
月とコンパクト
旅恋い

娼婦
春の華客
遠い青空
海の告発
にせもの
お守り
猫の死と
月とコンパクト
旅恋い
解説  川本三郎
人と作品  坂上 弘
年譜  坂上 弘
著書目録


山川 方夫[ヤマカワ マサオ]
著・文・その他

内容説明

急激に変貌していく戦後日本を背景に新しい感性による現代文学の興隆を牽引し、短い作家活動のうちに数多くの鮮烈な作品を残した山川方夫。その早熟ぶりが同世代の仲間を震撼させた学生時代の作品から、時代を先取りしたモチーフや研ぎ澄まされた文体によってジャンルの枠を超えた才能を開花させた後期作品まで、不慮の事故による早逝が惜しまれる著者の多彩な魅力が凝縮された傑作選。

著者等紹介

山川方夫[ヤマカワマサオ]
1930・2・25~1965・2・20。作家。東京生まれ。日本画家・山川秀峰の長男。慶應義塾大学大学院中退。1954年、田久保英夫、桂芳久と共に第三次「三田文学」を復刊、新人発掘に力を注ぎ、曾野綾子、江藤淳、坂上弘などの作品を掲載する。「演技の果て」「愛のごとく」などで芥川賞候補に4回、「クリスマスの贈物」で直木賞候補に1回なるが、受賞はならなかった。米国「LIFE」誌に短編の翻訳が掲載されるなど文学界で評価が高まるさなか、1965年2月、トラックに轢かれる交通事故に遭い死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アナーキー靴下

85
9篇収録の名作選。よく確認せずに借りたが、既読は「お守り」のみと、この本を選んで正解だった。どの作品も人間の孤独さが根底にあり、だから私は山川方夫にとても惹かれたのだと再認識。冒頭の「娼婦」、見ていられない後味の悪いラスト、何とかしてあげられないものかなんて思っても誰にも救えない、結局は本人の問題。「もう職場では何も言うまい」気分が高まってしまった今日みたいな日はまた格別な味わい。誰かを助けてあげたいなんて欺瞞だし、意に沿わぬ結果になりがちな仕事に心乗せてる私の自業自得だったよ。ありがとう山川方夫。2022/04/04

ぐうぐう

26
わずか三十四年の人生。小説を書くことができた期間は、たったの十年。しかし、山川方夫の残した作品は、その輝きをまるで失うことなく、鮮烈な存在感を今も放っている。しかもどれも、山川方夫しか書けない物語なのだ。本書に収録された作品のほとんどが、二十代に書かれたものだとは到底信じられない。山川の達観は、人生との、世界との、他者との、そして自分との決裂を導く。その絶望に、しかし山川は身を委ねるわけではない。抗うのだ。いや、決裂を認めることで、肯定することで、解決を見出そうとするのだ。(つづく)2017/06/20

くさてる

22
濃密な文体と人間描写に、古い文学っぽいなあと思っていたけれど、「にせもの」がすごかった。時代関係なく、というよりは現代だからこそ、よりここで描かれている男性の心理描写が真に迫るのではないかと思う。寒々しく、孤独で、狂った世界。「旅恋い」の引退して何不自由なく旅行三昧な高齢女性の心にひそむ闇の生々しさも同じく。やはりすごい作家だと思う。2017/12/07

ゆかっぴ

4
どれを読んでも人の心の奥底にあるものがあぶりだされてくるようです。自分の中にあるいろんな思いに気づかされるようでした。とてもよかったです。2018/09/15

いのふみ

1
調べたら、大江健三郎より少し年長で、芥川賞を争ったくらいの時期の人だった。題材、展開、この「研ぎ澄まされた文体」に、都市の浮薄さといった空気感が感じられる。幻想味もある。それを、「クール」だとも思う。2024/08/21

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