講談社文芸文庫<br> あまりに野蛮な〈下〉

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講談社文芸文庫
あまりに野蛮な〈下〉

  • 津島 佑子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 講談社(2016/07発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903172
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

長い時間が経っても、たどりつけない悲しみ。やがて物語は深い感動を誘う。急逝惜しまれる著者の第一級文学作品、初文庫化。長い時間が経っても、たどりつけない悲しみ。
やがて物語は、深く静かに感動の海にすいこまれてゆく。
わたしたちは、それぞれに示されている道を辿り、
「人類の到るべき所」に向かう――
わたしたちの時間は、死によってしか閉じられない。
感動の第一級文学作品、ついに文庫化。

津島 佑子[ツシマ ユウコ]
著・文・その他

内容説明

長い時間が経っても、たどりつけない悲しみ。やがて物語は、深く静かに感動の海にすいこまれてゆく。わたしたちは、それぞれに示されている道を辿り「人類の至るべき所」に向かう―わたしたちの時間は、死によってしか閉じられない。感動の第一級文学作品、ついに文庫化。

著者等紹介

津島佑子[ツシマユウコ]
1947・3・30~2016・2・18。小説家。東京生まれ。白百合女子大学英文科卒。在学中より「文芸首都」同人となり習作を始める。二十代で短篇が相次いで芥川賞候補となる。以後、1976年、『葎の母』で田村俊子賞、78年、『寵児』で女流文学賞、83年、「黙市」で川端康成文学賞、87年、『夜の光に追われて』で読売文学賞、98年、『火の山―山猿記』で谷崎潤一郎賞と野間文芸賞、2002年、『笑いオオカミ』で大佛次郎賞、05年、『ナラ・レポート』で芸術選奨文部科学大臣賞と紫式部文学賞、12年、『黄金の夢の歌』で毎日芸術賞他、数々の文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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翔亀

48
三つの太陽に向かって、股の奥に歯を持つ30歳のミーチャとその姪(!)の56歳のリーリー、霧社事件(台湾の原住民による抗日叛乱)の首謀者モーナ・ルーダオが、それぞれ1年前に亡くした1歳の息子と17年前に亡くした11歳の息子と生まれる前に亡くした子を背負って、百歩蛇の模様を持つ黄色い蝶と雲豹(ウンピョウ。絶滅した台湾の虎)に導かれ、台湾の4000m級の山を越えていく。世界を修復するために。。。小説の最終場面である。この神話的なシーンに、1930年代のミーチャ(美世)の植民地台北での期待外れの新婚生活と、↓2016/12/07

たまご

10
全編,とくに理不尽な死の匂い,夭逝の匂いに包まれた作品でした.終盤,亡くした子供の悲しみを背負う人々の中に夭逝した手伝いのメイメイも含まれているところに,これが夭逝した子を持つ人々だけではなく,子供を持つ人も持たない人も含めた人間に普遍的な悲しみを示しているのだなと感じました. はっきりとした答えはないけれど,いろいろな悲しみにとらわれながらも,時に向き合いながら,生き抜くということが私の感じた答えです. 「やっぱり女は野蛮!」とは,純粋で本質的,ということではないかなあ...2016/12/26

真琴

7
(上下巻)1931年「内地婦人」として台湾で生きたミーチャ(美世)の奇跡を辿るため、2005年、姪のリーリー(莉莉)は台湾に渡る。その道行には、1930年に起きた盧社事件が付きまとう。タイトルの「野蛮」とは何のことだろう?と考える。ミーチャの頭痛が彼女の叫びとなって伝わってくるようだ。2024/03/05

バーベナ

4
タイトルの野蛮の意味を考える。日本人が係った台湾での歴史的な事件の数々?それとも、ミーチャに象徴される女の性のこと?野生でなく野蛮というところが意味深。2019/01/24

渡邊利道

4
台湾で暮らす伯母・ミーチャは産後のひだちが悪く故郷で子も失う。夫の母を拒絶し台北へ戻るが夫とは心通わずついに心身を崩し万引きで捕まり幻想に傾れていく。台湾にきた語り手(姪)は日本軍に抗して虐殺へ至った過去を持つ原住民の運動会で日本語を解す男、老人たちと知り合いみずからについて語り出す。ミーチャと語り手の語りは混ざりあい歴史のはざまへ消えていく。うつろ舟、首狩りの習俗、フランス語、植民地、うだるような暑さ、夢といったさまざまな要素が渾然となって錯綜しけれどおどろくほどに読みやすい長篇小説。2017/04/18

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