出版社内容情報
自分を文学の世界に導いてくれた、兄のように慕う先輩作家が、原稿を郵便で出した帰途、トラックに轢かれ死んだ。理不尽な死を前に混乱、自失する家族や友人たち。青年は深い喪失感を抱えながら、社会との折り合いに惑い、生と死の意味を問い続ける。三四歳で早世した山川方夫の人生を、彼の最も近くで生きた著者が小説に刻んだ鎮魂の書。
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
著者から読者へ
解説 若松英輔
年譜
坂上 弘[サカガミ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
自分を文学の世界に導いてくれた、兄のように慕う先輩作家が、原稿を郵便で出した帰途、トラックに轢かれ死んだ。理不尽な死を前に混乱、自失する家族や友人たち。青年は深い喪失感を抱えながら、社会との折り合いに惑い、生と死の意味を問い続ける。三四歳で早世した山川方夫の人生を、最も近くで生きた著者が小説に刻んだ鎮魂の書。
著者等紹介
坂上弘[サカガミヒロシ]
1936・2・13~。作家。東京生まれ。1954年、慶應義塾大学文学部哲学科入学。在学中、山川方夫の推輓で「三田文学」に「息子と恋人」を発表、芥川賞候補となる。56年から1年間、江藤淳と「三田文学」編集にあたる。59年「ある秋の出来事」で中央公論新人賞受賞。60年、理研光学工業(現・リコー)に入社し、会社員と作家の二足の草鞋を履く。77年、後藤明生、高井有一、古井由吉と同人誌「文体」創刊。81年『初めの愛』で芸術選奨新人賞、92年、『優しい碇泊地』で読売文学賞と芸術選奨文部大臣賞、同年『田園風景』で野間文芸賞、97年「台所」で川端賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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悠
いのふみ