出版社内容情報
リアルタイムで見据えた昭和文学史を始め、軽妙にして平易な文章で文学史、文壇史を精確にとらえた文業に新たに光を当てる一書。文壇事情に精通し、匿名批評も多くし、四十九歳で世を去った昭和の文芸批評家、十返肇。
軽評論家と称され、正当な評価を受けていたとは言いがたい彼はしかし、文学への深い愛と理解力、該博な知識をもって、昭和という激動の時代の文学の現場に、生き証人として立ち会い続けた希有なる評論家であった。
今なお先駆的かつ本質的な、知られざる豊饒の文芸批評群。
贋の季節──戦後文学の環境──(抄)
文芸雑誌論
「文壇」の崩壊
文学界人物史
ピンからキリまで
詩のない生活から
解説 坪内祐三
年譜
十返 肇[トガエリ ハジメ]
著・文・その他
坪内 祐三[ツボウチ ユウゾウ]
編集
内容説明
文壇事情に精通し、匿名批評も多くし、四十九歳で世を去った昭和の文芸批評家、十返肇。軽評論家と称され、正当な評価を受けていたとは言いがたい彼はしかし、文学への深い愛と理解力、該博な知識をもって、昭和という激動の時代の文学の現場に、生き証人として立ち会い続けた希有なる評論家であった。今なお先駆的かつ本質的な、知られざる豊饒の文芸批評群。
目次
贋の季節―戦後文学の環境(抄)
文芸雑誌論
「文壇」の崩壊
文学界人物史
ピンからキリまで
詩のない生活から
著者等紹介
十返肇[トガエリハジメ]
1914・3・25~1963・8・28。文芸評論家。香川県高松市生まれ。日本大学芸術科卒。吉行エイスケに師事し、在学中から小説や評論を発表。編集者、宣伝などのかたわら評論、文芸時評、小説など幅広い文筆活動を三十年にわたって続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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