出版社内容情報
鴎外を継承する詩人、小説家、劇作家、評論家、医学者でもあった杢太郎の随筆を厳選。格調高い日本語と学識から生まれた至高の文選。北原白秋らと「パンの会」を組織し、小説家、劇作家、美術家、キリシタン史研究家として活躍した耽美派の詩人は、医師としてハンセン病根絶に尽力した智と義の人でもあった。三島由紀夫が「いちばん美しい紀行文」と称した「クウバ紀行」、加藤周一が鴎外以後、荷風と共に「高雅な余韻」を伝えると評する史伝(「森鴎外」)他を収録。広い教養と思惟の深さを具えた巨人が遺した散文の精髄。
I
小学校時の回想
すかんぽ
僻郡記
春径独語
自春渉秋記
荒庭の観察者
真昼の物のけ
残響
研究室裏の空想
戌亥の刻
本の装釘
あかざ(藜)とひゆと
薬袋も無き事ども
II
市街を散歩する人の心持
京阪聞見録
海郷風物記
クウバ紀行
サン・シュルピスの広場から
リュウ・ド・セイヌ
ハビエルの城
石龍
III
小林清親の板画
フウゴオ・フォン・ホフマンスタアル父子の死
古語は不完全である・然し趣が深い
露伴管見
森鴎外
解説 岩阪恵子
年譜 柿谷浩一
木下 杢太郎[キノシタ モクタロウ]
著・文・その他
岩阪 恵子[イワサカ ケイコ]
著・文・その他
内容説明
北原白秋らと文学美術運動「パンの会」を組織し、小説家、劇作家、キリシタン史研究家等として活躍した耽美派の詩人は、医師としてハンセン病根絶に尽力した智と義の人でもあった。三島由紀夫が「いちばん美しい紀行文」と称した「クウバ紀行」、加藤周一が鴎外以後、荷風と共に「高雅な余韻」を伝えると評する史伝(「森鴎外」)他を収録。旺盛な好奇心と繊細な感受性、広い教養と思惟の深さを具えた巨人が遺した散文の精髄。
目次
1(小学校時の回想;すかんぽ;僻郡記 ほか)
2(市街を散歩する人の心持;京阪聞見録;海郷風物記 ほか)
3(小林清親の板画;フウゴオ・フォン・ホフマンスタアル父子の死;古語は不完全である・然し趣が深い ほか)
著者等紹介
木下杢太郎[キノシタモクタロウ]
1885・8・1~1945・10・15。詩人、劇作家、小説家、美術家、キリシタン史研究家、医学者。静岡県生まれ。東京帝国大学医科大学卒業。大学生時代、森鴎外に会い、以降生涯を通じて影響を受ける。また、医学者としてはその後半生をハンセン病根絶に捧げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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yuma6287
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