講談社文芸文庫<br> やすらかに今はねむり給え/道

個数:
  • ポイントキャンペーン

講談社文芸文庫
やすらかに今はねむり給え/道

  • 林 京子【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2016/02発売)
  • 【ウェブストア限定】サマー!ポイント5倍キャンペーン 対象商品(~7/21)※店舗受取は対象外,文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 108pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年07月21日 03時18分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903028
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あの日、一瞬の光に呑まれ、理不尽に消えていった命のゆくえを、記録をたずね丹念に辿った谷崎潤一郎賞受賞作を新装版刊行。昭和二十年、長崎の兵器工場で奪われた女学生達の青春。
やがて作られた報告書には「不明」の文字がならんでいた。
消えてしまった「生」の記録を日記・資料を基に綿密に綴った事実の被爆体験。
無数の嘆きと理不尽さ、その年の五月から原爆投下の八月九日までの日々を、
忘れないように、繰り返さないように、という鎮魂の願い。
林京子の原典でもある谷崎潤一郎小受賞作。他「道」を収録。

林 京子[ハヤシ キョウコ]
著・文・その他

内容説明

昭和二十年、長崎の兵器工場動員で奪われた女学生達の青春。やがて作られた報告書には「不明」の文字がならんでいた。消えてしまった「生」の記録を日記・資料を基に綿密に綴った事実の被爆体験。無数の嘆きと理不尽さ。その年の五月から原爆投下の八月九日までの日々を、忘れないように、繰り返さないように、という鎮魂の願い。林京子の原点でもある谷崎潤一郎賞受賞作。他「道」を収録。

著者等紹介

林京子[ハヤシキョウコ]
1930・8・28~。小説家。長崎県生まれ。長崎高女卒。父の仕事先である上海で14歳まで暮す。1945年、帰国。三菱兵器大橋工場に動員され、勤務中に被爆、爆心地から1.4キロの地点だった。その体験をもとに書いた「祭りの場」で群像新人賞、芥川賞受賞。その後も鎮魂と祈りの作品を中心に執筆。著書に『上海』(女流文学賞)『三界の家』(川端賞)『やすらかに今はねむり給え』(谷崎賞)『長い時間をかけた人間の経験』(野間賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

市太郎

34
長崎、昭和20年5月から原爆投下の8月9日までの記録を著者の体験を混じえて語られる。「道」では、恩師3人の最期を記録と証言から紐解き、著者自身の鎮魂の思いとおそらく決別の想いを込めて記される。「やすらかに今はねむり給え」では、事実が淡々と語られていく中で、友人たちを中心に女学徒の青春も語られる。短くまとめられているが、その無念さが伝わる。日本国民は戦争末期を感じながらも希望を持っていて、まさか今日死ぬとは思わなかったろう。あの光が人の手で落とされ何もかもが変わってしまったのだ。2021/08/15

モリータ

13
◆「道」は'76年発表、'75年「祭りの場」と'77年~『ギヤマン ビードロ』連作の間。表題作は'90年発表(著者60歳)。◆二作とも「祭りの場」等にも登場する、被爆死した長崎高女の女性教師3名が中心となる。前者では、30年後に別の恩師を訪ね、最も慕わしかった(が無残に死んだ)1人の墓参りをする中で、曖昧だった彼女らの死に様が明らかになる。後者では1人の教師が遺した動員日誌を軸として、沖縄一中や七高の記録、友人の日記も織り込みながら、筆者ら女学生の労働や男子学生とのささやかな交流・青春を淡々と描く。2021/11/08

3
1945年8月9日という日付は、自分は勿論両親すらまだこの世に生を受けていない身としては、知らなければならない日であると頭ではわかってはいても肉体に結びついたものではない。しかし著者にとっては直接に結びついた"あの日"であって、その圧倒的な現実は直面した人間の記憶をもってしても(直面した人間の記憶ゆえに?)その正体をあらわにはしない。"あの日"とは一体なんだったのか、出来ることは、ただその正体を問い続けることだけではないのかと思う2024/04/27

ライム

1
長崎1945、粗末なトタン屋根の兵器工場にて。学徒動員で勤務する女学生達の日々が描かれ、今更ながらこんな事があったのかと驚く。仕事は、クズ同然の紙類を怪しげな機械に投入して粘土状にするという、単調かつ不衛生な顔をしかめたくなるもの。生徒達の様子を見て回る先生の苦労もしのばれる。こんな馬鹿げた状況が実際にあったのだぞ、と裏付けるかのように併記される当時の工場日誌、そして刻々とせまる8月9日。本書から何を学び、どう生きるか?をゆっくり考えるべき。2024/03/30

 

0
記憶の零度。2016/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10490745
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品