出版社内容情報
芸術の本質、生の原理とは何か? 独創的な作風で世界を圧倒した変革者――。鋭利な視線と迸る情熱で記した、現代芸術論の名著独創的な芸術作品のみならず、優れた芸術論やエッセイも多数遺した岡本太郎。1968年刊行の『原色の呪文』から、現代芸術に関する文章を抜粋、「黒い太陽」「わが友、ジョルジュ・バタイユ」「対極主義」「ピカソへの挑戦」「坐ることを拒否する椅子」「芸術の価値転換」「モダーニズム克服のために」などを収録。若き芸術家たちに絶大な影響を与えた芸術論の名著。
「原色の呪文」序──呪術誕生
詩
憂愁
赤い兎
夜明け
時計
現代の芸術精神
黒い太陽
美の先達者
わが友──ジョルジュ・バタイユ
死の本能──フロイト『快不快原理を超えて』
絵画の価値転換
夜の会
対極主義
芸術観──アヴァンギャルド宣言
ピカソへの挑戦──権威破砕の弁証法
ピカソの作品
圧しつぶされた叫び
わが裏切りの芸術
わがレアリテ
無意味・笑い(森の掟)
坐ることを拒否する椅子
梵鐘を作る
芸術の価値転換
絵はすべての人の創るもの
建築と絵画
芸術とデザイン
絵画における技術とはなにか
衝動から実現まで──私の創作過程
彫刻について
モダーニズム克服のために
世界のニヒリズム
対極──芸術の現代を超える
芸術と遊び──危機の接点
解説 安藤礼二
年譜
岡本 太郎[オカモト タロウ]
著・文・その他
内容説明
芸術は、うまく、きれいで、ここちよくあってはならない。それは混乱や緊張や苦痛を伴い、見る者の世界観を覆す圧倒的体験。芸術は呪術である。共通の価値判断が成り立たないものに賭け、貫き、渾沌たる生の根源へ―。独創的な作品で世界を圧倒した岡本太郎は、芸術の本質を明晰に射抜く優れた文章家でもあった。純粋で苛烈で透徹した意志と言葉で記した芸術論の名著。
目次
「原色の呪文」序―呪術誕生(詩 憂愁/赤い兎/夜明け/時計)
現代の芸術精神(黒い太陽;美の先達者;わが友―ジョルジュ・バタイユ;死の本能―フロイト『快不快原理を超えて』;絵画の価値転換 ほか)
著者等紹介
岡本太郎[オカモトタロウ]
1911・2・26~1996・1・7。芸術家。漫画家・岡本一平、歌人で作家・岡本かの子の長男として生まれる。慶應義塾普通部を卒業し、東京美術学校(現・東京芸術大学美術学部)に進学。1930年から約10年間パリに在住。パリ大学ソルボンヌ校でマルセル・モースのもと民族学などを学び、アンドレ・ブルトン、ジョルジュ・バタイユらと交流する。70年、大阪万博のテーマプロデューサーに就任、「太陽の塔」を制作。日本を代表する現代芸術家として世界的に認知され、独創的な作品を精力的に創作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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